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5年前、突然終わりを迎えた『ガキ使』人気シリーズ…石破茂前首相も出演した豪華放送回の“制作陣の努力”

  • 2025.12.29

年末特番というと『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』の名物企画「絶対に笑ってはいけない」シリーズを思い浮かべる方が未だに多いのではないだろうか。その最後の放送となったのが2020年の「大貧民GoToラスベガス24時」編だ。2006年から毎年、年末の風物詩として放送されていた番組が突然終わりを迎えたため、最後のラスベガス編は今や貴重な回となっている。

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浜田雅功 (C)SANKEI

規模を縮小した最終回

出演したのはダウンタウンの2人、月亭方正、ココリコ、そして吉本興業の副社長である藤原寛というおなじみのメンバー。撮影場所は神奈川県川崎市の生田スタジオを中心とし、新型コロナウイルスの影響で規模を縮小してロケが行われた。

本回は大貧民に扮した5人が、ラスベガスで一攫千金を狙ってさまざまな試練に立ち向かうストーリーだった。所々でメンバーが所持金を増やしていくような仕掛けがあるのも軸となっている。

豪華な著名人の出演

絶対に笑ってはいけないシリーズというと、毎回豪華な著名人の出演が楽しみのひとつでもある。ラスベガス編では例えば、俳優の菅野美穂がホテルのオーナーに扮して、メンバーへ強い口調で言葉を浴びせる。菅野美穂の迫力はさすがベテラン女優というだけあり、肝が座っていそうな所がイメージ通りとも言えるかもしれない。浴びせている言葉もメンバーにとって図星の話ばかりで、視聴者がクスッと笑ってしまう内容ばかりだ。

また石破茂前首相の出演は、最も驚いた登場人物のひとりであろう。オーディション番組の審査員として呼ばれた石破茂だが、何とも言えずローテンションなのがおかしい。真面目に審査しているのかしていないのか、その表情や所作が絶妙な笑いを生んだ。

さらにアオハルハイスクールオーディションでは、俳優の竹内涼真と中条あやみの出演が際立つ。バスの車内でメンバーが順番に演技を披露していく演出は、笑ってはいけないらしさが出ている。途中で大御所俳優の杉本哲太が出てきたり、バイキングの小峠が上手くその場をまわしていたり、抜かりない演出が面白さを引き上げた。

他にも誰もが知る国民的アイドルや若手イケメンスポーツ選手、某有名企業の社長など予想外のキャスティングが見物だ。

制作陣の努力

ラスベガス編は、新型コロナウイルスの影響でロケが縮小されたためか、面白くなかったというネガティブな声もある。

ただ日本でラスベガスの設定の世界を作り、CGも駆使して番組を作り上げた制作陣に拍手を送りたい。未曾有のウイルスの流行も落ち着いたため、今なら大規模なロケも実施可能だ。今後新たな回が放送される日は来るのか。