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「鳥肌止まらない」「あまりにも別格…」“桁違いのクオリティ”に視聴者衝撃…「日本ドラマの最高峰」放送から2年 “止まない熱狂”

  • 2026.2.4

ドラマや映画の中には、物語に深く心を打たれ、人生の指針になるような作品があります。今回は、そんな中から"今こそ観たい名作ドラマ"を5本セレクトしました。本記事ではその第4弾として、連続テレビ小説『虎に翼』(NHK総合)をご紹介します。時代の偏見や理不尽に立ち向かいながら、「はて?」という小さな疑問を積み重ねてきた主人公・寅子。その問いかけが、社会の常識を少しずつ揺り動かしていく本作の魅力とは――?

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

あらすじ

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映画「ノイズ」初日舞台挨拶 松山ケンイチ(C)SANKEI
  • 作品名(放送局):連続テレビ小説『虎に翼』(NHK総合)
  • 放送期間:2024年4月1日~9月27日
  • 出演:伊藤沙莉(猪爪寅子 役)ほか

戦前、明律大で法律を学んだ猪爪寅子(伊藤沙莉)は、仲間が次々と脱落する中、高等試験(現在の司法試験)に合格し、弁護士資格を得ました。書生として猪爪家に居候していた佐田優三(仲野太賀)と結婚し子どもにも恵まれますが、周囲の期待に押されて一度は法律の道を離れ、家庭に入ります。

やがて優三は出征し、終戦を迎えました。しかし復員を待つ病院で、優三が亡くなったという知らせを受け取る寅子…。深い悲しみの中、新憲法が掲げる「法の下の平等」に背中を押され、寅子は再び法律の世界に戻る決意を固めるのですが――。

朝ドラ第110作――日本初の女性法曹

本作は、2024年前期に放送されたNHK連続テレビ小説の第110作目です。日本初の女性弁護士であり、後に裁判官、裁判所長を務めた三淵嘉子さんをモデルとしたオリジナルストーリーで、脚本は『恋せぬふたり』で“第40回向田邦子賞”を受賞した吉田恵里香さんが担当しました。

主演の伊藤沙莉さんは、女学生時代から円熟期までを一貫して演じきり、その圧倒的な演技力で“第62回ギャラクシー賞 テレビ部門大賞”をはじめ、数々の賞を受賞する快挙を成し遂げました。共演陣も、寅子の羅針盤となる桂場等一郎役の松山ケンイチさん、生涯の師となる穂高重親役の小林薫さん、そして戦後の支えとなる星航一役の岡田将生さんなど、主役級の俳優陣が集結しました。

また、放送終了から1年以上が経過した2026年1月には、朝ドラとしては27年ぶりとなる映画化(『劇場版 虎に翼』)が決定。さらに、山田よね(土居志央梨)と轟太一(戸塚純貴)を主軸としたスピンオフドラマ『虎に翼スピンオフ 山田轟法律事務所』(2026年3月放送予定)の制作が発表されるなど、その異例の展開が、本作の巻き起こした社会現象の大きさを物語っています。

「はて?」が突き崩す昭和の常識

『虎に翼』の最大の見どころは、主人公・猪爪寅子が放つ「はて?」という純粋な疑問です。昭和初期、「女は結婚して家庭を守るもの」として、感情を殺して「スンッ」と生きることが求められた社会常識に対し、彼女は法律という武器を手に立ち向かいました。

本作が描くのは、単なる過去の偉人伝ではありません。夫婦別姓、キャリアと育児の両立、性的マイノリティの権利、“家庭裁判所の母”として直面する少年法改正への葛藤、そして国家の責任を問う“原爆裁判”など、描かれるテーマは驚くほど現代社会と地続きになっています。脚本の吉田さんが「寅子だけが正しいわけではない」と語る通り、登場人物たちが悩み、間違い、それでも対話を諦めない姿が丁寧に描写されました。そんな本作にSNSでは「鳥肌止まらない」「あまりにも別格…」「日本ドラマの最高峰」など、称賛の声が続々。

法律という冷徹なルールが、実は“人の尊厳”を守るためにある温かなものであること。そして、時代が変わっても変わらない日本国憲法第14条1項が謳う“法の下の平等”という理想――。これらをエンターテインメントに昇華し、見る人が“自分事”として感じるように描いた本作は、NHK史に残る傑作の一つとも称されています。

松山ケンイチの俳優力とギャップ萌え

本作において、寅子の成長に最も深く関与したのが、松山ケンイチさん演じる裁判官・桂場等一郎です。松山さんは、“武士の精神”を役に取り入れ、指先の動き一つまで計算し尽くした演技で、司法の独立を重んじる厳格な裁判官を体現しました。

一方で、桂場を語る上で欠かせないのが“甘党”という愛すべきギャップです。甘味処・竹もとで団子を頬張り、味に納得がいかないと無言で首を振る姿に、多くの視聴者が“ギャップ萌え”を感じ、SNSでも大きな話題となりました。

さらに現在、松山さんは2026年1月放送のNHKドラマ10『テミスの不確かな法廷』にて、再び裁判官役に挑んでいます。同作で演じるのは、ASD(自閉スペクトラム症)とADHD(注意欠如多動症)の特性を抱える特例判事補・安堂清春です。

『虎に翼』で見せた「鉄の意志を持つ重鎮」とは打って変わり、自身の特性と向き合いながら法廷に立つ繊細な役どころを見事に演じ分けています。“裁判官”という同じ職業を、作品ごとに全くの別人に変貌させるその表現力は、まさに変幻自在です。

そんな松山さんですが、「スイカ作りを断念した」と悔やむほどの農業好きとしても知られています。『虎に翼』での重厚な演技の裏には、愛する畑仕事の時間を削ってまで撮影に没頭した日々があったようです。農業愛あふれる素顔もまた、魅力の一つですね。

スピンオフと劇場版が決定――終わらない“虎つばロス”

本作は、放送が終わってもなお、熱い視線が注がれ続けている作品です。

実は、桂場等一郎を演じた松山ケンイチさんは、自身のX(旧Twitter)にて「出演はしていたけども、思う所があり、観ていませんでした」と告白しています(2024年9月29日投稿)。しかし放送終了後に「沙莉ちゃんに見てくださいと言われていた」との約束を守り、全話の一気見を開始。SNSで熱い感想を連日投稿し、キャストと視聴者が一体となって「二度目の虎つばロス」を共有するという、異例の現象を巻き起こしました。

そして、この3月にはスピンオフドラマ『山田轟法律事務所』、2027年には完全オリジナルストーリーでの映画化(『劇場版 虎に翼』)も決定しています。

かつて寅子たちに背中を押された方も、まだこの作品に出会っていない方も、新たな幕開けを控えた今、配信を通して『虎に翼』の世界に触れてみてはいかがでしょうか。


※記事は執筆時点の情報です