1. トップ
  2. レシピ
  3. 【フライパンは「蒸し」が得意】ズボラおしゃれな「鯛の南仏風ホイル蒸し」作ってみた!なんだこの甘さは!?

【フライパンは「蒸し」が得意】ズボラおしゃれな「鯛の南仏風ホイル蒸し」作ってみた!なんだこの甘さは!?

  • 2025.12.25

「魚料理は火加減が難しいし、洗い物も大変…」と敬遠していませんか?その悩み、フライパンとアルミホイルが解決してくれるかも!料理研究家・上田淳子さんいわく、フライパンは「蒸し料理」も得意だそう。「蒸す」ことで、魚は驚くほどふっくらとして、野菜の旨味と甘味が溶け合い、ソース要らずの絶品に♡オシャレな南仏風の見た目に仕上がりますが、実は包んで水を入れて待つだけ。忙しいときほど、覚えておきたい一品です♪



焼く・炒めるだけではもったいない!フライパンは「蒸す」のにも最適



今回挑戦する「タイの南仏風ホイル蒸し」は、料理研究家・上田淳子さん考案のレシピで、農家向けの月刊誌『家の光』2020年5月号の別冊付録『ラクして絶品!フライパンおかず』レシピ集で紹介されていました。

『家の光』は大正14年(1925年)に創刊され、今年で100周年を迎えたJAグループのファミリー・マガジン。「食と農」「暮らし」「協同」「家族」を柱に、暮らしに役立つ情報が幅広く掲載されていて、読み応えのある雑誌なんですよ。

上田さんは、「『とにかくご飯の支度を楽にすませたい!』という方のために、フライパンを使った早くておいしいレシピをご紹介しました」とレシピ集にコメントを寄せていました。

フライパンは、たいていの家庭に1つはある調理道具。焼いたり炒めたりするのに使われますが、上田さんは「煮る・蒸す・炊く」も万能にこなせると紹介。今回挑戦する「タイの南仏風ホイル蒸し」は、ホイルの中で野菜といっしょに魚を蒸すことで、野菜の甘味が魚に、魚の旨味が野菜に移るんですって♡

フライパンで蒸し料理を作ろうという発想がなかったので、覚えておきたい作り方になりそう!

フライパンで気軽に蒸せる♪「タイの南仏風ホイル蒸し」を作ってみた!

下記材料の他に、アルミホイルもご用意くださいね。



【材料】(2人分)
鯛…2切れ(200g)
トマト…1個(150g)
玉ねぎ…1/2個(100g)
レモン(国産・輪切り)…2枚
白ワインまたは酒…大さじ2 ※今回は酒を使用
塩…小さじ1/2 ※鯛の下処理用
塩・こしょう…各適量 ※調味用
バジルの葉…適量

【作り方】
1. 鯛に塩(小さじ1/2)をすり込んで10分ほどおき、水でサッと洗ってキッチンペーパーで水分を拭き取ります。



鯛に塩をすり込んで臭みを含んだ水分を引き出します。10分ほどおいてから皮のうろこを包丁でこすり、流水で洗って水分を拭き取りました。

2. トマトを角切りに、玉ねぎを薄切りにします。



玉ねぎは出来るだけ細く、トマトは1cm角くらいに切りました。

3. 正方形に切ったアルミホイルに2の玉ねぎ、1の鯛、2のトマトの順に重ね、塩、こしょう、白ワイン(または酒)を振ってレモンをのせ、口をしっかりと閉じるように包みます。



1人分ずつ包みます。具材を重ねて塩とこしょうで味つけし、酒を振るだけなので簡単です。



手前と奥のアルミホイルを重ねて2回折り、両端とも、重なったアルミホイルを2回折るとしっかりと包めました。

4. フライパンの底から水を2cmほど入れ、3を並べてフタをして中火に点火し、煮立ってから8~10分蒸します。



点火前のフライパンなので湯気が立っておらず、やけどの心配をせずにホイル包みをフライパンに並べられます♪



中火に点火して5分ほどで煮立ち、そこから10分ほど蒸しました。途中で水がなくなりそうなら追加するとのことでしたが、フタをしっかりと閉めていたので水がたっぷりと残った状態で蒸し上がりました。

ホイル包みをお皿にのせ、アルミホイルの口を開いてバジルの葉をのせたら完成です。


鯛はふっくら、野菜は甘い♪包んでいるので熱々で旨味を含んだ煮汁もキープ



料理研究家・上田淳子さん考案の「タイの南仏風ホイル蒸し」が完成!アルミホイルの包みごとお皿にのせると、中身は何だろう?というワクワクした気持ちが起こります。

フライパンから取り出してしばらくしても、熱伝導率の高いアルミホイルで包んでいるので、温かいままなのがうれしいです。



やけどに気をつけてアルミホイルを開けると、ふわっとした湯気が上がり、鯛とレモンの香りがかすかに広がりました。バジルの葉を入れると、一層鮮やかに。



スプーンで鯛の身をほぐすと、ほろりと簡単にほぐれました。玉ねぎとトマトと一緒に口に入れると、上品な味わいの鯛がふっくらとしていて、とてもおいしく仕上がっています♪

玉ねぎもトマトも甘く、素材のおいしさのハーモニーを楽しめます。

アルミホイルの底には鯛から出ただしが少し溜まっていて、飲んでみるとトマトの旨味を含んでいておいしいスープに。アルミホイルでしっかりと包んだことで旨味が逃げず、少量ですが鯛とトマトのスープも楽しめました。

料理名に「南仏風」と書かれていますが、オリーブオイルを使っていないのであっさり。バジルとレモンの爽やかな風味で、南仏風を思わせるおしゃれ感がありましたよ。

簡単な仕込みとフライパンの蒸し調理で、ヘルシーなあったかメイン料理♪



JAグループのファミリー・マガジン『家の光』の別冊付録レシピ集で見つけた、料理研究家・上田淳子さん考案の「タイの南仏風ホイル蒸し」。玉ねぎ、トマト、鯛、レモンをアルミホイルで包んで、フライパンで蒸すだけなので、とても簡単に作れました。

シンプルな味つけなので、バジルの葉を多めに加えると、南仏風の味わいに近づけると思います。

蒸し料理は湯気が上がった蒸し器で作るイメージがありましたが、フライパンに少し水を張ってフタをしっかりとすれば、気軽に蒸し料理も出来ることが分かりました。

ホイル蒸しは食べるときに開ける楽しみと、ホカホカの状態が長く続くので、寒い日に取り入れたい料理になりました。

鯛の切り身は塩焼きにすることがほとんどでしたが、おしゃれな料理をマスターしたので、これから食卓に登場する回数が増えそうです♪

とっても簡単に作れるのでおすすめです!ぜひ作ってみてくださいね。

上田淳子さん プロフィール

調理師専門学校の西洋料理研究職員を経て渡欧。ヨーロッパや日本のレストランなどで修業後、料理研究家として幅広く活躍する。自宅で料理教室を主宰するほか、雑誌やテレビ、広告などで活躍。双子のお母さんであり、育児、家事と仕事を両立する経験を経て得た知識を生かしたレシピ提供も好評。『るすめしレシピ』『冷たいフライパンに食材を入れてから火にかける コールドスタート』(自由国民社)、『冷凍お届けごはん』(講談社)、『フランス人に教わる3種の“新“蒸し料理。』(誠文堂新光社)、『バターは調味料。ほんの少し使うだけでおいしくなる』(グラフィック社)など著書多数。

元記事で読む
の記事をもっとみる