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京都妙心寺退蔵院 松山大耕さんが説く幸せのヒント15選|現代人に贈る心の処方箋

  • 2025.12.25
撮影=退蔵院
撮影=退蔵院

千載の憂い(せんざいのうれい)

「人生不満百 常懐千載憂」(人生百に満たず 常に千載の憂いを懐く)人の一生は百年にも満たないというのに、常に千年の憂いを抱いているのは馬鹿げたことだ。中国の古詩からの一節です。

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「看脚下(かんきゃっか)」の心得

よくお寺の玄関に「看脚下(かんきゃっか)」という看板が掛けられています。これはまさに読んで字のごとく「自分の脚下をよく看よ」ということです。不安な時代こそ、まずは自分自身の脚下をしっかり見つめ、しっかり地に足をつけて生きることが肝要です。


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「お風呂」の功徳

お風呂は、仏教と実は深い関係があるのをご存知でしょうか。かつて東大寺、興福寺、法隆寺には「湯屋」という蒸し風呂の施設があり、妙心寺にも明智光秀が寄贈した「明智風呂」と呼ばれるお風呂があります。



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「残心」の哲学

日本ならではの独特の哲学や心の持ち様をあらわす言葉に、「残心」があります。“心を残す”ことによって、モノを大切にし、一緒にいる人たちとも豊かな時間を共有することができます。


撮影=退蔵院

「ハラスメント」を防ぐ、仏教の𠮟り方

仏教の叱り方には昔から特徴があり、修行道場では「直日(じきじつ)」呼ばれる立場の人と、「侍者(じしゃ)」と呼ばれる立場の人がいます。つまり、叱る人とそれをフォローする人の二つの役目があるのです。

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「アバター」の効力

オンラインゲームやSNSなどの仮想空間でよく使われる「アバター」という言葉。実はこの「アバター」は仏教にもご縁のある言葉で、語源はサンスクリット語の「avatāra(アヴァターラ)」。「神の化身」や「降臨」を意味します。

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「お粥」がもたらす10の効能

禅の修行中には典坐という料理を作る役があり、料理は最も重要な修行のひとつと考えられています。なかでも一番難しいものの一つにお粥があります。


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「厳か」という感覚

現代ではこの厳かであるという感覚を味わうのが非常に難しくなりました。この厳かな雰囲気を味わうと、張りつめた中でも周囲を見渡すことの大切さ、静けさの中の音を愉しむ心の余裕、冷静に空気を読む力が自然と身に着きます。


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「見えないもの、聴こえない音」

ベートーヴェン作曲の交響曲第5番『運命』は世界で最も有名な曲のひとつです。なぜ、『運命』はこれほど印象深いのか。さまざまな要因はあると思いますが、私は楽譜にその理由が隠されていると思っています。


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季節を分ける「節分」の過ごし方

2月3日の「節分」もそのひとつ。道場では修行僧が鬼と福の神に扮して、「鬼は外、福は内」「ごもっともー、ごもっともー」と大きな声をあげて豆をまき、邪気を払います。

撮影=退蔵院

犀(さい)の角(つの)の如く

いま、「孤独」な人が増えていると社会的に問題になっていますが、実は仏教では「孤独」な時期も大切だよと説いています。



Massimo Ravera

「雨洗風磨(うせんふうま)」。逆境が人を磨く

生きていく上で必要不可欠な苦難を乗り越える力。仏教の智慧にはこういった教えがたくさん含まれています。逆境はただの苦しみではなく、自分を成長させるための「洗い」と「磨き」のプロセスと捉えています。


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「限界」のその先に

12月1日から12月8日にかけて、「蠟八大摂心(ろうはつだいせっしん)」という一年で最も厳しい修行が行われます。お釈迦様は厳しい修行を経験されたからこそ、極端な道を避け「中道」を行くという決意をされたのです。

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蓮に学ぶ

インドでは最も高貴な花とされ、仏教を象徴する蓮の花。蓮にはいくつか特徴があります。 まず一つ目が、必ず泥の中で咲くということです。


撮影=退蔵院

「これからのお墓」の在り方

新神戸の駅から法衣でタクシーに乗ったところ、運転手さんから「お客さんですけれども、人生相談していいでしょうか?」とふいに尋ねられました。 「私なんぞでよろしければ」と言うと、墓じまいに関するご相談でした。



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