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「育休明けの時短勤務、迷惑なんだけど」陰口を叩く部下。「君たちさぁ」一瞬で黙らせた『上司の言葉』

  • 2025.12.27

筆者の知人・加奈さん(仮名)の職場では、育休明けで時短勤務になった先輩に「しわ寄せが来る」と不満の声が上がっていました。ところが部長の一言で、職場の空気が一変したそうです。

画像: 「育休明けの時短勤務、迷惑なんだけど」陰口を叩く部下。「君たちさぁ」一瞬で黙らせた『上司の言葉』

不満が募る職場

育休明けの先輩が、時短勤務でリモートワークも併用するようになり、若手社員たちの愚痴が止まりませんでした。

「しわ寄せが来るんだよね」

「子持ちは楽でいいよね」

加奈さん自身も、業務負担が増えたことに複雑な思いを抱えていました。

部長が切り出した話

ある日、部長が全員を集めました。

「時短勤務について話がある」

配慮を求める話かと思いきや、部長は静かに語り始めました。

「最近、社内であまりよくない空気を感じている」

「君たち、彼女がどれだけ努力してるか知ってるか? 朝5時起床で家事と育児。定時退勤しても寝るのは深夜。土日も休めない」

「君たちが飲み会してる時間、彼女は子どもを寝かしつけてる。それで“楽”だと思うのか?」

さらに続けます。

「私も2歳の子育て中だけど、1日子守りするだけでわかる。会社のどのプロジェクトより難しい」

データが示した現実

そして部長は業務データを提示しました。

「彼女の業務効率は社内トップ。時短でもフルタイム社員より高い成果を出している」

誰も反論できません。

最後に部長はこう問いかけました。

「君たちもいつか家庭を持つかもしれない。そのとき、同じことを言われて平気か?」

社内の変化

恥ずかしくなった加奈さんは後日、先輩に謝罪したそうです。

「すみませんでした。何も知らずに……」

「私も、みんなのお力添えがあってこそです。いつもありがとうございます」

先輩は笑顔で、そう頭を下げました。その謙虚な姿に、加奈さんは胸が熱くなりました。

今では職場全体がお互いにフォローし合う雰囲気になり

「見えないところで頑張ってる人、たくさんいるんだなって」加奈さんは振り返ります。

立場が違えば、見える景色も違う。

部長の言葉が、そんな当たり前のことを気づかせてくれたのでした。

【体験者:30代・会社員、回答時期:2024年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:神野まみ
フリーランスのWEBライター・コラムニスト。地域情報誌や女性向けWEBメディアでの執筆経験を活かし、医療・健康、人間関係のコラム、マーケティングなど幅広い分野で活動している。家族やママ友のトラブル経験を原点とし、「誰にも言えない本音を届けたい」という想いで執筆を開始。実体験をもとにしたフィールドワークやヒアリング、SNSや専門家取材、公的機関の情報などを通じて信頼性の高い情報源からリアルな声を集めている。女性向けメディアで連載や寄稿を行い、noteでは実話をもとにしたコラムやストーリーを発信中。

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