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「ん、いいよいいよ」とスマホばかりいじり、空返事する友人。だが、私の行動で友人が後悔したワケ

  • 2025.12.25
「ん、いいよいいよ」とスマホばかりいじり、空返事する友人。だが、私の行動で友人が後悔したワケ

会話よりもスマホ、料理よりもスマホ

久しぶりに友人と予定が合い、評判のイタリアンへ食事に行くことになりました。
美味しい料理と尽きない話。本来なら最高のリラックスタイムになるはずでした。

しかし、店に入って乾杯をした直後から、雲行きが怪しくなりました。

「これ、めっちゃウマそうじゃない?」
私がメニューを見て話しかけても、友人の視線は手元のスマホに釘付け。
「んー、そうだね」と生返事をするだけで、指先はずっと画面をスクロールしています。
せっかくの再会なのに、まるで透明人間扱いされているようで、少し寂しい気持ちになりました。

料理が運ばれてきても、彼の態度は変わりません。
しかも、彼はスマホを見ながら片手で食べるため、フォークやスプーンが皿に当たる「カチャカチャ」という金属音がやたらと大きく響くのです。
周囲の会話を遮るようなその音に、私はヒヤヒヤして味に集中できません。

さらに私の心をざわつかせたのは、料理の取り分けでした。
「これ、シェアして食べよう」と頼んだ前菜の盛り合わせ。
私が自分の注文したドリンクが遅れていて店員さんに確認しているほんの数分の間に、なんと彼がほとんど食べてしまっていたのです。

「あれ? ごめん、食べちゃった」 悪びれる様子もなく、またスマホに視線を戻す彼。
私の心の中で、何かがプツンと切れました。
「(なるほど、そういうスタイルね…)」

小さな仕返し

そこへ、メインディッシュの「特選ステーキ」が運ばれてきました。
これも二人でシェアする予定のものです。
香ばしい匂いが漂いますが、彼は相変わらずゲームに夢中。

私はニッコリ笑って彼に聞きました。
「ねえ、この肉、冷めないうちに食べちゃっていい?」

彼は画面から目を離さず、面倒くさそうに「ん、いいよいいよ」と手を振りました。

「了解」

私は遠慮なくナイフを入れ、絶妙な焼き加減のステーキを口に運びました。
一切れ、また一切れ。
彼がゲームのステージをクリアして顔を上げたとき、お皿の上には付け合わせのクレソンしか残っていませんでした。

「えっ!? 肉は!?」
目を丸くして叫ぶ友人に、私は涼しい顔で答えました。

「さっき聞いたじゃん。『食べていい?』って。そしたらお前、『いいよ』って言っただろ?」

「いや、あれは待ってって意味で…!」
「スマホ見ながら適当に返事するからだよ。あー、美味しかった。ごちそうさま!」

友人は呆然とし、その後あわててメニューを開きましたが、ラストオーダーは終了済み。
しょんぼりとパンをかじる友人を横目に飲むワインは、今までで一番美味しい味がしました。
食事中は相手と向き合う。そんな当たり前の大切さを、彼も少しは学んでくれたことでしょう。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、20代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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