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ランティモス新作『ブゴニア』、誘拐劇の始まりや養蜂する誘拐犯など奇想天外な場面写真が一挙解禁

  • 2025.12.24
映画『ブゴニア』場面写真 (C)2025 FOCUS FEATURES LLC. width=
映画『ブゴニア』場面写真 (C)2025 FOCUS FEATURES LLC.

エマ・ストーンが主演し、ヨルゴス・ランティモスが監督を務めた映画『ブゴニア』より、丸坊主前の美しき主人公ミシェルや養蜂する誘拐犯など、先が読めない奇想天外な場面写真が一挙解禁された。

【写真】撮影のために丸坊主になったエマ・ストーン

本作は、『哀れなるものたち』で世界を魅了したヨルゴス・ランティモス監督が、『ミッドサマー』のアリ・アスターと『パラサイト 半地下の家族』製作陣をプロデューサーに迎え、韓国の伝説的なカルト映画『地球を守れ!』(2003)を現代的なエンタメ作にパワーアップして生み出した誘拐サスペンス。

被害者となるカリスマCEOのミシェルを演じるのは、ランティモスとは5作目のタッグとなるオスカー俳優のエマ・ストーン。本作では製作も手掛ける彼女は、陰謀論者に捕らわれた人質を演じるために髪をそり、丸坊主姿に変身。自ら演技の限界を更新し続け、誰もたどり着けない境地へと向かう。

彼女を”地球を侵略しに来た宇宙人”だと信じてやまない誘拐犯の2人組には、『憐れみの3章』や『シビル・ウォー アメリカ最後の日』で圧倒的な存在感を放ったジェシー・プレモンスと、オーディションで抜てきされたエイダン・デルビス。

「お前は宇宙人だ」と言い張る、真っ当な会話がまったく成り立たない犯人たちと、知恵で彼らを言いくるめようとする人質ミシェルのやりとり。「助かりたければ地球から撤退せよ」という支離滅裂な要求をする犯人を相手に、ミシェルはどう切り抜けるのか―?二転三転する駆け引きの果てに、物語は全く予期せぬ、まさかの展開へと発展していく。

そんな本作は、アカデミー賞の前哨戦となる第83回ゴールデングローブ賞にて、ミュージカル・コメディ部門の作品賞、主演女優賞(エマ・ストーン)、主演男優賞(ジェシー・プレモンス)の主要3部門にてノミネート。ヨルゴス・ランティモス監督は『哀れなるものたち』に続き二度目、製作のアリ・アスターは本作が初ノミネートとなる。授賞式は現地時間1月11日に行われる。

さらに、第98回アカデミー賞の撮影賞、作曲賞の2部門において最終候補作リスト《ショートリスト》に選出(リストになるのは全24部門のうち12部門のみ)、3月の米国アカデミー賞の作品賞ほか主要部門へのノミネートなど、今後続く本年度の映画賞レースへ堂々参戦している。

今回解禁されたのは、前代未聞の誘拐劇の始まりを予期させるものや、誘拐犯たちの素性が見えてくる場面写真。カリスマCEOのミシェル(エマ・ストーン)が突如覆面の男2人に襲われる、まさに誘拐の瞬間を押さえたカットに、大胆な丸坊主姿のエマとは一変、製薬会社を経営し業界を牽引するトップリーダーとして一流経済誌の表紙も飾る姿も公開。そんな彼女を宇宙人と信じ込み誘拐するテディ(ジェシー・プレモンス)とドン(エイダン・デルビス)は蜜蜂の飼育家?さらに部屋で何かを見つめるテディの後ろにはミシェルの肖像が…。

主演エマ・ストーンとヨルゴス・ランティモス監督は、『女王陛下のお気に入り』(2018)、短編映画『Bleat』(2022)、『哀れなるものたち』(2023)、『憐れみの3章』(2024)に続き、本作で5度目のタッグ。これまで築き上げてきた信頼関係から、ランティモス監督はミシェルというキャラクターの解釈をほとんどエマに委ねたという。

そんなエマはミシェルについて、「CEOの地位にいて、全てを仕切っていることがミシェルにとっては一番自然なことなの。彼女は、テディとドンに誘拐されて監禁されるという狂気的な状況の中でも、すぐに全てを仕切ろうとする」と分析。

ランティモス監督は「ミシェルは、自分が置かれた状況から何とか抜け出そうとするが、なかなかうまくいかない。だからウソと真実を混ぜていく。でも、何が真実なのか、実は誰にも分からない。真実と偽りの間、そして本当の自分の姿と演じている自分の間を行き来するのはとても複雑で繊細なバランスを要する。エマは、そのバランスを巧妙にとっていく。非常に繊細で複雑な演技をするんだ」と話し、エマを大絶賛している。

映画『ブゴニア』は、2026年2月13日より全国公開。

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