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NiziU・MAYAが自身の経験をもとに絵本を執筆「それぞれのキャラクターはメンバーの誰か。当ててもらえたらうれしい」

  • 2025.12.24

「Nizi Project」オーディションで注目を集め、2020年にデビューしたNiziU。華やかなルックスに加え、優しい性格から“NiziUのお母さん”として愛されているMAYAさんが、初の絵本『まっしろなちょうちょ』を上梓した。そこで、初めて手がけた絵本に込めた思いと自身のルーツ、そして今後の目標などを聞かせてもらった。

絵本を書き下ろしたNiziUのMAYAさんにインタビュー
絵本を書き下ろしたNiziUのMAYAさんにインタビュー

手にした人の心が温かくなるような絵本

――絵本を出版することになったとき、どんな気持ちでしたか?

【MAYA】もともと絵を描くことが大好きでしたし、小説を読むこともすごく好きだったので、今回このお話をいただいたときは、本当にうれしかったです。

これまではずっと、歌とダンスが私の表現の中心でしたが、違う形で思いを届けられるんだと思うとワクワクしました。もちろん不安もありましたが、こうして形になって発売できることがすごくうれしいです。

――「Nizi Project」でも紙芝居を制作されたことがありましたが、文章や絵で表現することに興味はありましたか?

【MAYA】歌やダンスとはまた違う形で、自分の感情や考えを表現できるものが絵や文章だと思っていたので、ずっと興味がありました。

ジャンルは違っても「表現したい」という思いの根本は同じです。こうして新しい形で挑戦できたことは本当に幸せですし、私の思いがたくさんの人に届いたらうれしいです。

――絵本や絵と出合ったルーツは何ですか?

【MAYA】両親が共働きだったのでひとりで過ごす時間が多く、絵本はいつもそばにいてくれる存在でした。児童館や保育園に絵本がたくさんあって、私の生活とずっと一緒だったと思います。

兄が絵を習っていたこともあって、絵に触れる機会も多かったこともルーツになっているかもしれません。気づけば自然と描くことが自分の楽しみになっていました。

『まっしろなちょうちょ』 発売・発行:株式会社KADOKAWA
『まっしろなちょうちょ』 発売・発行:株式会社KADOKAWA

――今回の制作でこだわった点を教えてください。

【MAYA】制作方法はかなり悩みました。色鉛筆やクレヨンも考えたのですが、ツアーや移動が多いこともあって、どこでも描けるようにiPadで描くことにしたんです。

制作にあたっては、細かい表現や色合いにこだわりました。原色ではなく、ふわっとした優しい淡い色を使い、手にした人の心が温かくなるようなトーンに仕上げています。

――今回の絵本のテーマや制作過程で考えていたことを教えてください。

【MAYA】テーマは「自尊心」です。ありのままの自分を好きになってほしいという思いと、「自分らしく生きるってどういうことだろう?」という問いを物語に込めました。

制作は想像していたより大変でした。文章と絵だけで伝えることってすごく難しくて…。趣味で描いていた絵が正式な作品になるのか、不安もありました。

でも、メンバーやスタッフの皆さんが応援してくれて、だんだんと自信を持てるようになっていったんです。制作中は新しいアイデアが浮かぶ瞬間がたくさんあって、もっとよくできる!と思える過程が楽しかったです。

あえて余韻が残るエンディングに

――作品内にはさまざまなキャラクターが出てきますが、モデルがいるのでしょうか?

【MAYA】主人公のナビは、さまざまなキャラクターと出会うことによって、真っ白な姿からだんだんと色がついていきます。

キャラクターたちは、NiziUのメンバーそれぞれからもらったものを反映しているんです。「この子に出会って、こういう気持ちを初めて感じさせてくれたな」といった経験から生まれたキャラクターで、つまり、それぞれのキャラクターはメンバーの誰かなんですよ。当ててもらえたらうれしいですね。

――どんな人に読んでほしいですか?

【MAYA】この絵本を制作するにあたり、いろいろな作品を読んだときに、大人になった今も心に響く絵本がたくさんあることに気づきました。絵本は子どもが読むイメージがありますが、幅広い世代の方に読んでもらいたいです。

――どんなエンディングの作品が好きですか?

【MAYA】私は余韻の残るエンディングが好きなんです。ハッピーエンドでもバッドエンドでもなく、読み手が考えられる余白があるもの。今回の絵本も主人公のナビが旅に出る場面で終わらせています。読んだ皆さんが、その後のナビの人生を想像してくれたらうれしいです。

――『まっしろなちょうちょ』の中で、主人公はたくさんの冒険をします。MAYAさんにとって、デビュー後に冒険だったと思う出来事はありましたか?

【MAYA】今も毎日が冒険です。デビューしてから新しいことの連続で、慣れという言葉がないくらい、日々挑戦しています。

挑戦ばかりの毎日の中で、メンバーやファンの皆さんといった、たくさんの人との出会いが私を強くしてくれました。そういった出会いこそが、私にとって一番大きな冒険です。

――MAYAさんが新しいチャレンジをするとき、大切にしていることは?

【MAYA】一番大切にしているのは、自分の気持ちです。その挑戦にどれだけ熱量があるか、自分はそこで何をしたいのか。まず自分に問いかけて、気持ちと向き合ってから進むようにしています。

NiziU・MAYA
NiziU・MAYA

新しい挑戦をすることで、もっと強くなりたい

――発売日はクリスマスイブですが、MAYAさんのクリスマスの思い出はありますか?

【MAYA】デビューしてから、クリスマスは毎年NiziUのみんなとパーティーをしているんです。予算を決めてプレゼント交換をして、みんなで手作りの料理を食べて楽しんでいます。ちなみに、昨年のクリスマスはRIMAのパジャマが当たりました。冬にぴったりのモコモコのパジャマで、愛用しています。

――年末ということで、2026年の抱負についても伺いたいです。

【MAYA】グループとしては常に向上心を忘れずに、メンバー全員でまだ見たことのない景色を目指したいです。これは今年も話していたことではあるのですが、2026年はもっとNiziUらしい、NiziUの年にしていこうという強い意志があります。

個人的には、今回こうして絵本を制作するといった新しい挑戦をさせていただいて、本当にたくさんのことを学びました。来年もまた新たなことに取り組む機会があったらうれしいです。

――この絵本をきっかけに、挑戦したいと思ったことはありますか?

【MAYA】今回絵本を制作して、自分を表現する方法が歌とダンス以外にもあるんだということに気づくきっかけになりました。今後は、演技などいろんな形で自分を表現できる場が増えたら、より自分が強くなれそうだなと思います。

――自分が強くなれそうというのは、絵本を制作する過程で感じたのでしょうか?

【MAYA】そうですね。まず、新しい挑戦を成し遂げたことで得た学びも多いですし、自分が強くなったと感じたんです。これまではグループの中で支え合っていたけれど、個人で挑戦することはデビューしてからなかなかなかったので。

もちろんたくさんの方の支えがあってできた絵本ですが、制作中の悩みを乗り越えて、作品を完成できた自分をまずはえらいねって褒めてあげたいです。

――制作中に一番大変だったことは何でしょう?

【MAYA】やっぱり、自分に負けそうになったときです。絵本の制作は初めてなので、ドキドキしていましたし、「大丈夫かな?正解ってなんだろう…」と何度も迷っていたんです。でも、『まっしろなちょうちょ』に「正解なんてない」っていうメッセージを込めたはずなのに、自分がこうなってどうするんだって、ふと気づいたんですよね。

そのときに、自分が伝えたいこと、できること全部を最大限作品に詰め込んだら、あとは発売までワクワクしながら待とう!と思えたんです。不安を乗り越えられたときに、より自分に自信がつきました。

私自身が強くなれた作品でもあるので、ぜひたくさんの方に手にとっていただけたらうれしいですね。

撮影=八木英里奈

取材・文=イワイユウ

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