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夫「母さんへの仕送りの5万円、振り込まれてないって」私「え?送金したよ」すると夫の顔色が変わり!?

  • 2025.12.23

ある日、夫が珍しく改まった様子で、私に相談を持ちかけてきました。内容は、義母に毎月こちらから仕送りをしたいというものでした。

夫「母さんに仕送りしたい」そのワケは

夫の話によると、義母は貯金があまり残っておらず、最近の大雨などの影響で実家のあちこちが壊れ、修繕費がかさんでお金がたりなくなったのだそうです。私はその話に驚きました。義母は堅実な人で、普段からお金の管理もしっかりしている印象が強かったからです。


結婚式の費用も一部負担してくださったほどで、これまで困っているという話を聞いたことは一度もありませんでした。それでも、生活が立ち行かないほど困っているのなら放ってはおけません。事情を聞き、いくら送ればいいのか確認すると、夫は月5万円を目安に、必要であれば少し増やしたいと言いました。

本音を言えば、毎月固定で数万円の出費が増えるのは不安でした。共働きとはいえ、将来の貯蓄や突然の病気、家電の買い替えを考えると、決して余裕があるわけではありません。それでも「義母のため」と自分に言い聞かせ、私は仕送りを了承しました。

「生活はラクになった?」義母に連絡してみると

それから半年後。家の修繕は進んだのか、体調はどうか――。気になって、私は義母に直接連絡しました。ところが義母は、仕送りなど一度も受け取っていないと、あっさり言ったのです。耳を疑いましたが、義母は本当に心当たりがない様子で、不思議がるばかりでした。


さらに話を整理すると、義母が夫にお金の相談をしたのは事実でしたが、それは毎月の仕送りではありませんでした。屋根の修理が必要になり、これまで息子に渡してきた分を少し返してほしい、いわば返金の相談だったのです。しかも、そのお願いは「うちにはそんな余裕はない」と断られたのだといいます。

義母の口座には一銭も入っていない――その事実を知った瞬間、血の気が引きました。私はこの半年間、指定された口座へ毎月欠かさず振り込みを続けてきたのです。最初は月5万円でしたが、10万円に増えた月もあり、「それほど義母の生活は厳しいのだろう」と信じて疑いませんでした。家計が苦しくなるたびに外食を減らし、欲しいものも我慢してきました。それなのに、そのお金は一度も義母のもとへ届いていなかったのです。

義母は静かに、「息子がだまし取っているのかもしれない」と言いました。そして、「もし本当にお金が必要なら、正直にそう言ってくれたらいいのに」と話しながらも、私が仕送りできるほど稼いでいると知って、少し安心したとも言いました。なぜなら、返金を求めたとき、夫は「うちにはそんな余裕がない」と言って断っていたからです。その瞬間、私はすべてを理解しました。夫は、母にも妻にも、都合のいい嘘を重ねていたのです。

「入金がない!」と怒鳴る夫に対し、私は…

翌日、夫は私に「指定口座に入金がない!」と詰め寄ってきました。私は、義母本人の口座へ直接振り込んだこと、そして指定口座が義母のものではないと知ったことを伝えました。


夫は「事情が複雑なんだ」と言い訳を重ねましたが、私は義母から聞いた事実を、ひとつずつ突きつけました。義母が頼んだのは仕送りではなく返金の相談だったこと、そして義母の貯金が減った理由が、息子である夫のたび重なる無心にあるのではないかという疑いです。

追い詰められた夫は、私から受け取ったお金をローンの支払いに回していたと白状しました。何のローンか尋ねると、返ってきた答えはキャンピングカー。男のロマンで、隠れ家のようで格好いいと思ったこと、私なら反対するから黙っていたこと、いつか一緒に遠出するつもりだったこと――必死に正当化する夫を見て、私は言葉を失いました。

だまされてまで手に入れた車に、私が喜んで乗るはずがありません。私は本気で離婚を考えていることを告げ、いったん距離を置くことにしました。これ以上言い争っても、私の心がすり減るだけだと思ったからです。

車を手放した夫…それでも残る違和感とは

それから3日後、夫は義母に電話をかけ、私がそちらに行っていないかと泣きつくように尋ねたそうです。義母は、私が出て行ったのは当然で、すべて自業自得だと突き放しました。さらに、身内からお金をだまし取るような卑怯なまねをしたことについて、息子のおこないを強く叱ったといいます。

そして義母は、キャンピングカーを手放してでもお金を返しなさいと突きつけました。数日後、夫から「口座を確認してほしい」と連絡があり、見てみると、これまで私が振り込んだお金の一部が戻ってきていました。キャンピングカーを売ったのだろうと察しましたが、私は「許すつもりはない」と伝えました。

お金はきちんと返していくからと夫は取り乱しましたが、私にはそれとは別の理由がありました。夫が購入したキャンピングカーの車内を見たとき、不自然なほど整っていたこと、花のような香りがしていたことに違和感を覚えていたのです。だらしない夫がひとりで使っていたにしては、どう考えても不自然でした。


私は夫の親友で幼なじみの人物に連絡し、今の状況を伝え、何か知っていることがあれば話してほしいと頼みました。

夫が隠していた“もうひとつ”の秘密とは

すると親友は、観念したように、夫には交際相手がいると打ち明けました。相手は居酒屋で知り合った若い女性で、夫は「遊びだ」「本気じゃない」と言い訳していたそうです。それでも、不倫は不倫です。私にとっては、金銭の搾取以上に、深く心を踏みにじる裏切りでした。

私は離婚すること、そして夫とその女性の双方に慰謝料を請求すること、同意しない場合は裁判で決着をつけることを淡々と伝えました。話し合いは結局こじれ、最終的には裁判で離婚が成立しました。後日、慰謝料のことで恨みを募らせた相手の女性が、夫に別れを告げたと聞きました。

夫との関係が完全に切れたことで、金銭面の不安は減り、私は今、仕事と自分の時間を取り戻しています。義母とも必要最低限の連絡を取り合い、「夫にはもう貸さない・渡さない」と互いに決めました。そして、いつかどこかで誠実な人と良い出会いがあればいいなと思いながら、今は穏やかに過ごしています。

◇ ◇ ◇

どんな嘘もひとつで終わることはなく、最初は小さな嘘であっても、それが人生のわかれ道になることがあります。違和感に気づいたときこそ、冷静に今後の行動を考えたいですね。

【取材時期:2025年12月】

※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。


著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

ベビーカレンダー編集部

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