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【ランキング】“文系出身者”が選んだ「意外な天職」2位:事務職、3位:広報…1位は“まさかの職業”だった!

  • 2025.12.22

“文系出身者”が選んだ「意外な天職」

 “文系出身者”が選んだ「意外な天職」
“文系出身者”が選んだ「意外な天職」

「文系は就職の選択肢が少ない」「数字に弱いから不利」……就職活動やキャリアにおいて、そんな固定観念に縛られていませんか。今回「ビズヒッツ」が文系出身者395人を対象に実施した「文系におすすめの職業に関する意識調査」の結果を見ると、世間のイメージとは異なる意外な実態が見えてきます。実際に社会に出て働いている先輩たちが肌で感じた、「文系こそが輝ける場所」とは一体どこなのでしょうか。(※2025年8月12日~26日に行った調査)

調査の結果、堅実な人気を誇る2位の「事務職(27.8%)」や、華やかなイメージのある3位の「広報(14.7%)」を抑え、見事1位に輝いたのは「営業職(33.4%)」でした。一般的に「ノルマがきつい」「数字に追われる」というイメージが先行し、文系学生からは敬遠されがちな職種ですが、実際に働いている人からは推奨の声が相次ぎました。その理由は、営業の本質が「商品の売り込み」ではなく「人間関係の構築」にあるからです。回答者からは「数字や商品だけではなく、信頼関係が大切」「相手との深いコミュニケーションを必要とする業務が多く、国語能力が必要」といった意見が寄せられました。文系が学生時代に培ってきた「読解力」や「表現力」こそが、顧客の潜在的なニーズを汲み取る場面で最強の武器になるのです。

トップ3に続いたのは、アイデアを形にして人に伝える「企画職」で、11.9%を集めて4位にランクインしました。説得力のある企画書を作成し、周囲を動かすためには高い文章力や構成力が求められるため、文系のスキルが直結しやすい職種と言えます。さらに、5位には「ライター」、6位には「編集者」と、言葉を専門的に扱うクリエイティブな職種が続きました。これらは読書や文章作成に親しんできた文系出身者にとって、楽しみながら働ける「天職」となり得るようです。また、同率6位には安定した人気を誇る「公務員」、8位には「マーケティング」が入りました。公務員は難解な法令を読み解く読解力が、マーケティングは「人はなぜこれを欲しがるのか」という心理や社会トレンドへの深い洞察力が求められるため、いずれも人文科学や社会科学で培った知見が活きるフィールドだと言えるでしょう。

今回の調査で特に興味深いのが、「文系で良かったと思うこと」の結果です。「文章を書くのが苦にならない」などを抑えて1位になったのは、全体の約4人に1人が回答した「話のネタに困らない(24.6%)」でした。具体的なエピソードとして、「フランス文学専攻だったと話すと相手の記憶に残りやすい」「歴史や時事など授業で学んだことが、意外と雑談で使える」といった声が挙がっています。文学、歴史、心理学などの知識は、ビジネスの潤滑油である「雑談」の引き出しになります。初対面のクライアントと距離を縮める際、この「雑談力」こそが最強の武器になっているのかもしれません。

実際に「仕事で役立っている能力」を聞いた質問でも、「コミュニケーション能力」が4割を超えて圧倒的なトップとなりました。「文系だから……」と選択肢を狭める必要はありません。言葉を操り、人の心を動かすスキルは、AI時代においても代替されにくい重要な能力です。1位となった営業職をはじめ、人と関わるあらゆる仕事が、実は文系の「天職」になり得ることを今回の調査は示しています。

(LASISA編集部)

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