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【ホラー漫画】「近藤さんって…誰?」出会った全員が怪奇現象の当事者に!誰も彼のことを思い出せない恐怖…【作者インタビュー】

  • 2025.12.20
近藤さんに聞いてはいけない「NGワード」とは…
近藤さんに聞いてはいけない「NGワード」とは…

「怖かったら一杯無料」を謳い文句に、実話ホラーを語ってくれる客を待つ、スナック店主兼シナリオライターのエミ。霊感ゼロながらも、なぜか彼女の元には続々とコワイ話が集まってくる…。そんな珠玉の「コワイ話」を1話完結で展開していく漫画「丑三つ時、コワい話はこのBarで」。そこにつづられているストーリーは、フジテレビ「ほんとにあった怖い話」や「呪怨 THE LIVE」の脚本家でもあり、本作の原作者・穂科エミ(@hbdg1999)さんが集めた実話がもとになっているというから驚きだ。

今回は、第5話「近藤さん」の後編を紹介するとともに、原作者の穂科エミさん、漫画を担当している近原さんのお2人に話を伺った。

「はっきりとしない不可解さ」がじんわりとした怖さに変わる

「近藤です」と名乗る人物が店にやってきた!!
「近藤です」と名乗る人物が店にやってきた!!
「近藤さん」は、一見普通のおじさんのように見えるが…
「近藤さん」は、一見普通のおじさんのように見えるが…
エミが近藤さんの「NGワード」を発してしまった!!
エミが近藤さんの「NGワード」を発してしまった!!

今作「丑三つ時、コワい話はこのBarで」はホラー脚本家のエミが経営するバーに集まる怪談話を描いた作品。今宵は、エミと美和ママが、雨の日に現れる謎の客「近藤さん」について語り合っていた。「近藤さん」は楽しく飲む良い人だが、彼が帰ったあとは不思議なことに誰も彼のことを思い出せないという。そして、近藤さんにしてはいけない禁忌が2つあるらしい。そんな摩訶不思議な話をしていると、1人の男性が来店、その男性は優しそうな笑みを浮かべ「近藤」と名乗ったーー。

通常は客から怖い体験を聞く展開だが、今作ではバーに居合わせた全員が当事者となる。漫画制作を担当した近原さんは「全員が当事者となっても、結局のところ何があったかは明瞭ではないですよね。その『はっきりとしない不可解さ』がじんわりとした怖さに繋がればな…と思って描きました」と話す。

「近藤さん」は一体何者なのか、近原さんは「1番ピンとくるのは『怪異』、ですかねぇ…。花子さんやテケテケ、八尺様などと同じタイプの存在」と推察。そして今作の見どころについて聞くと、「バーの日常の穏やかさと、禁忌を破ったあとの不穏さの対比」だと話してくれた。

物語の終盤、近藤さんが残したキールのカクテル言葉「最高の出会い」が、全員にさらなる恐怖の追い打ちをかける。原作者の穂科さんは「最高の恐怖を味わい、翌日には何もかも思い出せない。そんな後味の悪さのなか、『最高の出会い』という言葉だけが残ったら、ゾッとする」と話し、「1度会ったら2度と会えないはずの存在に、もし再び出会ってしまったら何が起こるのか…」と続けた。キールに隠された意味に、読者も背筋を凍らせるだろう。

取材協力:穂科エミ(@hbdg1999)、近原

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