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性加害を受けた元タレント女性、被害後におきた壮絶な“解離状態”「周りからは普通に見えたと思います」「警察には行けなかった」

  • 2025.12.20
【写真・画像】性加害を受けた元タレント女性、被害後におきた壮絶な“解離状態”「周りからは普通に見えたと思います」「警察には行けなかった」 1枚目
ABEMA TIMES

柴咲コウ主演のABEMAオリジナルドラマ『スキャンダルイブ』第5話で描かれたのは、人気俳優・麻生秀人(鈴木一真)による性加害の被害者、平田莉子(茅島みずき)が事件直後から抱えていた複雑で深刻な心理の「裏側」だ。莉子の生々しい告白は、性被害者が直面する「心の防衛機制」と、社会的な圧力の中で告発を諦めざるを得ない非情な現実を浮き彫りにし、視聴者に戦慄を与えた。

【映像】大物俳優からの性加害シーン

【写真・画像】性加害を受けた元タレント女性、被害後におきた壮絶な“解離状態”「周りからは普通に見えたと思います」「警察には行けなかった」 2枚目
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大物俳優・麻生によって凌辱され、タクシー代を放り投げられて一人残された莉子。帰宅後、泣き崩れながらも何度も自分に言い聞かせたのは「大丈夫……大丈夫……」という自己暗示だった。「言い聞かせてないと、どうかなりそうだった」という言葉に、極限状態の心が滲む。

しかし、麻生やKODAMAプロからの連絡は来ず、さらに所属事務所からは「KODAMAプロと揉めたくない。面倒を持ち込むな」「色仕掛けして失敗しただけだろ?何が性加害だ」と怒鳴られ、被害者であるはずの莉子が徹底的に責め立てられるという残酷な仕打ちを受けた。

「全部自己責任、自業自得」という心ない罵倒を浴びせられ、守られるどころか切り捨てられた結果、莉子は「解離」という心理状態に陥る。「段々、他人事に思えてきて……悪い夢だったみたいに現実感がなくなって、なんだ、私、全然平気じゃん、って」。

これは、耐え難い現実に直面した心が、自分自身を守るために「現実感をなくす」という防衛機制だ。莉子は当時の心境を「あの時の私は、自分が生きてるのか死んでるのかわからなかった」「何をしても、何にも感じなかった。人間のふりして動いてるだけで、心は空っぽでした」と、壮絶な言葉で表現している。

誰にも苦しみを打ち明けられない根深い孤独の中、莉子は警察への相談を検討するも、「相手にされないと思って」行けず、泣き寝入りを選択する。「周りからは、普通に見えたと思います」という言葉が、表面上の平静と、内面の深刻な乖離を物語る。孤独に苛まれた莉子は、「他人事」と自己暗示をかけ、時間と共に事件を思い出すことも少なくなり、全てを心に蓋をして日常を過ごしていたのだ。

だが、心は限界を迎えていた。偶然、街頭ビジョンに映る麻生の笑顔を目撃したことで、それまで抑圧されていた「ものすごい怒り」が初めて爆発する。

「あいつの罪が裁かれてこの世界から消えない限り、私は一生、自分の人生を取り戻せない」

この強い信念こそが、莉子を告発へと突き動かした原動力だ。莉子の壮絶な告白を聞いた新興芸能事務所Rafaleの社長・井岡咲(柴咲コウ)は、莉子の状態を「被害を受けたという事実から心を守るため、あえて他人事のように距離を取る」解離という現象であると説明し、莉子に「自分を責める必要はない」と断言。咲と姉の奏(川口春奈)は、この性加害を「優越的な地位を利用した悪質な行為」と断じ、莉子の言葉を信じて、麻生の罪を暴くための裏付け調査を開始する覚悟を決める。覚悟を決めた莉子に、どんな未来が待っているのか。

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