1. トップ
  2. 恋愛
  3. 精神年齢が低い人たちの共通点とは。「子どもみたいな大人」になってない?

精神年齢が低い人たちの共通点とは。「子どもみたいな大人」になってない?

  • 2025.12.20

精神年齢の高さは、年齢や社会的地位では決まりません。むしろ、自分の感情とどう向き合うか、他人との関わり方に表れます。感情のコントロールや責任感、長期的観点、他者への配慮など。精神年齢が低い人には、似通った思考や行動のパターンがあります。

精神年齢が低い人たちに見られる共通点

精神年齢の低さは「自己認識・感情コントロール・社会的成熟度」の3つに関係しています。たとえば以下のような共通点が見られやすいでしょう。

感情のコントロールが苦手

  • 怒りや不満を自身で制御できないほどに爆発させる
  • 気分にムラが非常に多く、周囲を振り回す
  • 「嫌なこと=徹底拒否」「自分と異なる意見=敵」と捉えがち

感情を整理できず、そのまま吐き出してしまう傾向があります。

自分中心の視点で考える

  • 他人の気持ちや立場を想像するのが苦手
  • 注意されると「攻撃された」と感じやすい
  • 会話の中心が常に「自分」になりがち

精神的に成熟した人は、他者の意図や事情を汲み取りながら行動しますが、精神年齢が低い人は「自分の感情のみ」しか見えない傾向にあります。

責任を他人や環境のせいにする

  • 「相手(社会、会社、親、パートナーなど)が悪い」と言い訳をする
  • ミスや失敗を直視するのを避ける
  • 改善よりも、言い訳や正当化を優先してしまう

自分の行動を振り返る“内省力”がまだ育っていない状態です。

承認欲求が強く、他人の評価に左右されやすい

  • 「いいね」や周囲の反応を過度に気にする
  • 褒められると極端に嬉しく、否定されると過剰に落ち込む
  • 自分の価値を“他人の言葉”で決めがち

精神的に自立していないため、「誰かに認めてもらうこと」で安心を得ようとする傾向が非常に強く見られます。

つい自慢やマウントをしてしまう人は、何が目的なのか?その心理を探ると見えてくる“意外なもの”とは

現実的な行動より、理想や感情を優先する

  • 「楽しい」「ワクワク」が続かないとすぐ飽きる
  • 計画よりも気分で動く
  • 貯金や健康、仕事などで長期的な視点を持ちにくい

短期的な満足を優先する“衝動的な思考”が特徴です。

次:あなたの心の成熟度は? 精神年齢チェックリスト

あなたの心の成熟度は? 精神年齢チェックリスト

当てはまる項目にチェックを入れてみてください。3項目以上あてはまった人は、もう一度自分の心の成熟度を見直してみましょう。

□ イライラや不満を感じると、すぐ言葉や態度に出てしまう
□ 注意されると素直に受け入れられず、反発したくなる
□ ミスや失敗を人や環境のせいにしてしまうことがある
□ 予定通りにいかないと、やる気をなくす
□ 相手の意見を聞くより、自分の考えを通したくなる
□ 他人の成功や幸せにモヤモヤした気持ちを抱くことがある
□ 周りの反応や評価を気にしすぎて行動を決めてしまう
□ 楽な道を選びたくなり、面倒なことを後回しにしがち
□ 自分がどうしたいのか、わからなくなるときがある
□ 落ち込んだとき、気持ちの切り替えがなかなかできない

結果の目安

0〜2個:精神的に安定。感情をコントロールできるタイプ
3〜5個:やや未熟な面あり。内省や他者理解を意識するとよし
6個以上:感情や思考のバランスを崩しやすい傾向。焦らず、少しずつ心の整理をしていきましょう

性格は変えにくいが、精神年齢でコントロールはできる

「これって性格とどう違うの?」と思うかもしれません。性格は、生まれ持った気質や、育った環境で形成された“その人らしさ”の土台です。

たとえば「明るい」「慎重」「人見知り」「負けず嫌い」などは性格の特徴です。一方で精神年齢は、経験や学びによって変わっていく“心の成熟度”や“自己コントロール力”のこと。

性格は“反応の傾向”ですが、精神年齢はその反応をどうコントロールできるかを示しています。

たとえば「意見に反対された」とき、感情的な性格は「すぐ言い返す」という反応を見せやすいですが、そこに精神年齢の高さが加わると「言い返したいのをこらえて、いったん相手の考えを聞く」というコントロールを行います。

なぜ性格は顔に出ると言われるのか?その理由を専門家に聞いたところ…

次:精神年齢を高めるにはどうすればいい?

精神年齢を高めるにはどうすればいい?

では、精神的な成熟を促す考え方やおすすめの行動としては、どんなものがあるでしょうか。

1. 感情を否定せず、少し距離を置いて観察する

怒りや不安などの感情が湧いたとき、「こんな気持ちを持ってはいけない」と否定するのではなく、一歩引いてその感情を見つめてみましょう。

自分の中に起きた反応を、ひとつの「情報」として捉えることで、冷静に対応しやすくなります。

2. 他者の立場に立って考える

自分の考えに固執せず、「相手はなぜそう感じたのか」「どんな背景があるのか」を想像してみましょう。多角的な視点を持つことで、コミュニケーションや問題解決の幅が広がります。

3. 失敗を「学び」に変える

うまくいかなかった経験や困難は、成長のための学びの機会でもあります。

反省しすぎて落ち込むのではなく、「この経験から何を学べるか?」と前向きに捉えることで、失敗にとらわれすぎずに前へ進む力がつきます。

4. 内省する習慣をもつ

一日の終わりに、気持ちや出来事を振り返る時間をつくりましょう。書き出したり、メモを残したりすることで、自分の思考や感情を整理でき、自己理解が深まります。

5. 人の話をよく聞き、自分の限界も大切にする

相手の話に真剣に耳を傾けることは大切ですが、同時に自分を守るために「ノー」と伝える練習をしましょう。健全な距離感を保つことも大切なスキルです。

こうした日々の積み重ねによる自己成長を楽しむことが、精神の成熟に必要と考えます。

監修者プロフィール

なかざわ腎泌尿器科クリニック 院長 中澤佑介

金沢医科大学医学部医学科卒業。「患者さんに近い立場で専門的医療を提供したい」という思いで2021年、なかざわ腎泌尿器科クリニックを開設。2024年9月、JR金沢駅前に金沢駅前内科・糖尿病クリニックを開設。2026年4月、金沢市玉鉾に心療内科・ペインクリニックを開設予定。

<Edit:編集部>

元記事で読む
の記事をもっとみる