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「子どもとの時間がつらい」初めての育児で追い詰められたママ…気づいた本音<産後うつ記録>

  • 2025.12.20

ちかさんは、緊急帝王切開で長男・いー君を出産しました。帝王切開の傷の激痛に耐えながらの移動、慣れない授乳やお世話に悩みます。退院後の生活に不安を覚えつつも、「慣れたら何とかなるか」と思っていました。

しかし退院後、いー君が夜通し泣き止まず、ちかさんは心身ともに疲れ切ってしまいます。夫の無神経なひと言に不満を覚え、夜中の授乳で起こされるたび「自分ばかりが大変」と感じ、少しずつ追い詰められていきます。

義母が母乳とミルクの混合で育てていたと知ったちかさんは、夜だけミルクを足すことに。「これでラクになれるかも」と期待したものの、いー君は嫌がって泣き続け、ちかさんは抑えていた感情があふれ出し、思わず「本当疲れた。うるさい」と感じてしまったのでした。

翌朝目を覚ますと、妊娠中にアドバイスをくれていたママ友・Nさんから、産後の体調を気遣うメッセージが。ちかさんは話を聞いてもらいたくなり、「後で電話してもいい?」と返信します。

朝食の時間、夜中にひとりで初めていー君のお世話をした夫から「縦抱きにすると泣き止む」という新たな策を聞き、喜ぶちかさん。しかし、布団に置くと起きてしまうことを知り、「結局眠れない」とがっかりします。

ママ友との電話で気づいた、自分の本心

※注)添い乳について:添い乳は赤ちゃんに安心感を与え、寝かしつけや夜間授乳をラクにできる反面、乳腺炎の原因となったり窒息や事故の危険を伴います。特に新生児には注意が必要です。母親に強い眠気がある時は避け、赤ちゃんの顔が布団や乳房に埋もれないように環境を整え、授乳後は安全なベッドに移してあげるとよいでしょう。

ちかさんは、ママ友のNさんに電話で話を聞いてもらいました。お互いに共感し合いながら、Nさんからはあたたかいアドバイスも。

その後、「赤ちゃんの泣き声が聞こえないとラクになる」と夫が話したことを持ち出し、「自分は赤ちゃんが泣かなくても、マシだと思えなかった」と本音をこぼします。

Nさんにやさしく寄り添ってもらい、ちかさんは自分が「赤ちゃんとの時間」がつらいのだと気づくのでした。

▼産後の疲労や不安が積み重なる中、ちかさんは思い通りにいかない育児に追い詰められていました。しかし、ママ友に話を聞いてもらったことで、自分のしんどさをようやく言葉にでき、「赤ちゃんとの時間そのものがつらかった」という本音にも気づくことができたのです。

何か悩みや困っていることがあるとき、同じ境遇の人に話を聞いてもらうと、苦労やつらさを共感してもらえることも多いでしょう。気持ちを吐き出せる相手がそばにいるだけで、少しだけ前向きになれることもあります。そして気持ちを整理できた分だけ、また明日を乗り越える力が生まれていくのかもしれません。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。


監修者:助産師 関根直子

筑波大学卒業後、助産師・看護師・保健師免許取得。総合病院、不妊専門病院にて妊娠〜分娩、産後、新生児看護まで産婦人科領域に広く携わる。チャイルドボディセラピスト(ベビーマッサージ)資格あり。現在は産科医院、母子専門訪問看護ステーションにて、入院中だけでなく産後ケアや育児支援に従事。ベビーカレンダーでは、妊娠中や子育て期に寄り添い、分かりやすくためになる記事作りを心がけている。自身も姉妹の母として子育てに奮闘中。


著者:マンガ家・イラストレーター ちか

ベビーカレンダー編集部

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