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タートルネックが似合わない? “冬のオシャレ”が苦手な人が知らない「垢抜けのコツ」4選〈ニット帽、大判マフラーも完全解説〉

  • 2025.12.20

12月を迎えるまで薄着でもやり過ごせる日々が続いていた、今年の冬。たまに寒い日がある程度だったから、冬支度も遅くなってしまった方も多いかと思います。

といいつつ朝夕は寒いから、急いでクローゼットから防寒具を引っ張り出して。やっぱり首元の防寒はマストです。

しかし、冬の装いは防寒性を重視するあまり、野暮ったくなりやすいですよね。たとえば、タートルネックを「しっくりこないから」と避けている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

実はその原因は、ヘアスタイルにあるかもしれません。今回は、タートルネックがステキに見えるスタイリングや、マフラーやストールを巻く際の髪形、苦手意識を持つ人も多いニット帽の被り方なども、あわせてご紹介します。

©Aflo

タートルネックで顔が大きく見えるのは、髪形のせい?

冬の装いには欠かせない、タートルネック。しかし、首が詰まったタートルネックを着ると「顔が大きく見えてしまう」と感じる方も多いはずです。この、タートルネックによって顔が大きく見える現象は、目の錯覚で「首が短く見えている」からです。

そもそも、首が長い体形の方は顔が小さく見える傾向にありまます。ですから小顔に見せるために「首を長く見せる」ことは、効果的なテクニックの一つです。

薄地でスッキリしたタートルネックの場合、首が細長く見えやすい傾向にあります。これは前からも後ろからも首に沿ったS字が強調されて見えるからです。

しかし、分厚い生地のタートルネックの場合、いわゆる「とっくり」の部分が顔と同じくらいの横幅になりやすい。すると、とっくりの上に“顔がのっている”ような見た目になってしまいます。この状態だと、顔周りから首元にかけてのシルエットがのっぺりして、目の錯覚で首が太く短く見えてしまい、顔が大きい印象に繋がってしまうのです。

首を怪我した時のコルセットをイメージするとわかりやすいと思いますが、これだとステキな印象とは言えません。

しかし厚手のタートルネックが一概に悪いわけではありません。実はタートルネックは「ヘアスタイルとの合わせ」によってバランスが激変します。

タートルネックは「ヘアスタイルとの合わせ」によってバランスが激変する

厚手のタートルネックをステキに着こなす簡単な方法としては、一つ結びにして首元をスッキリさせることです。この時、後頭部をふんわりさせると、横から見た時の頭の形がキレイに見えるようになります。

髪を下ろす場合は、髪の毛で首元にS字を描くのがポイントです。「アゴの下から鎖骨付近」にかけて、髪の毛を首にタイトに沿わせてS字を描くようにすると、目の錯覚で分厚い生地に隠れた首が細長く見えるようになります。

大判のマフラーやストールを巻くなら?

マフラーやストールを巻いた後によくあるのが、「内側に巻き込んだ髪にクセが付いてしまう問題」です。特に大判のものを巻くと重みで圧がかかってしまいやすい。これについては正直、解決策はありません。

ですから、ボリュームのある大判のものを巻く際は「まとめ髪」にするのが一番です。マフラーを巻く時の邪魔にもなりにくく、バランスも取りやすくなります。

ここでも一つ結びにしてもいいですし、潔くヘアクリップで夜会巻きのようにまとめるのも楽な手です。

たっぷりと巻いた首元に対して、髪をタイトにまとめることでメリハリが利き、小顔効果を得やすくなる

このところマフラーやストールは、先述した「タートルネックの横幅」よりもボリュームのあるシルエットが主流です。たっぷりと巻いた首元に対しては、髪をタイトにまとめることでメリハリが利いて、小顔効果を得やすくなります。

この時、「高めの位置でのお団子ヘア」もおすすめです。一見、ラフな印象が強まりそうなところですが、全身を覆うコートなどはドレッシーでキレイめの印象が強いので、お団子のカジュアルな印象が中和され、バランスが取りやすくなります。

ニット帽が野暮ったくなる理由

冬の定番アイテムといえば、ニット帽。こちらも防寒性に文句はないのですが、やはり野暮ったくなりやすいアイテムです。

ニット帽を大人っぽく上手に被るためには、2つのパターンがあります。それは「タイトに被る」か、「ゆったりめに被って高さを出す」か、です。

「タイトに被る」とピタッとして、頭の形がキレイなシルエットに見えやすくなります。この時、帽子のサイズ感が最も重要です。小さ過ぎると生地がパツパツしてしまい、頭が大きく見えるため逆効果になってしまいます。

「ゆったりめに被って高さを出す」場合は、被った時にハットを被った時のような高さを作ることが重要です。そのように見せるポイントは、上の余白部分をつまんで窪みを作ることです。この一手間で、頭の形に沿った丸いラインも生まれ、頭が小さくみえます。

ニット帽は「タイトに被る」か、「ゆったりめに被って高さを出す」のがおすすめ

ニット帽に合わせる髪のスタイリングは、「顔周り」が最重要です。無造作に下ろす際にも、顔にかかる部分にボリュームが出ないよう押さえることだけを意識すれば、簡単にラフだけどスッキリした見た目になります。

他にも、眉にかかるほど深めに被ってクールな印象にしたり、「サイドの髪を耳にかける/かけない」「前髪を下ろす/しまう」「顔周りの髪だけ出す」など、顔周りのアレンジ次第で印象も変化しやすいので、色々試してみましょう。

上級編:再ブレイクの「真知子巻き」

今年の春夏から特に増え始めた、スカーフを頭に巻く「バブーシュカ」と呼ばれるスタイリング。日本でもかつて「真知子巻き」と呼ばれて流行したことがありました。ここ数年でお洒落なバラクラバ(目出し帽)や、ニット帽とマフラーが一体化したアイテムも目立つようになってきて、人気の再燃を感じさせます。

そして今季は、マフラーやストールを頭に巻くアレンジも注目されています。ただし、最強の防寒性を誇る反面、「赤頭巾ちゃん」のような印象に引っ張られ、野暮ったい印象になりやすいので要注意です。

再ブレイク中だが難易度が高い「真知子巻き」は顔まわりや前髪のあしらい方がポイント

取り入れるポイントはニット帽と同様、顔周りや前髪のあしらい方にあります。マフラーやストールを頭に巻くと、パーカーのフードを被っている時の印象に近くなるので、フードを被る際にどうするか?を起点に考えてみるとよいでしょう。顔周りの髪が軽くはみ出るようにするとラフな印象に、顔周りの髪を耳にかけてスッキリさせるとクールな印象になります。

そして脱ぐ場面でどうするかもポイント。季節柄、脱ぐときに静電気でバチバチ!となりやすいはずです。ですから、ヘアオイルや洗い流さないトリートメントを髪に付けて静電気が起こりにくくする、アクリル素材のものは避ける、キャップの上から巻き、キャップは脱がないなどして、着脱の場面にも配慮して臨みましょう。

いかがでしたか。

マンネリ化しやすい冬の装いですが、ちょっとしたスタイリングの違いを掴みながらトライして、暖かく過ごしましょうね。

文・イラスト=操作イトウ

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