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福田雄一監督、ムロツヨシ&佐藤二朗の主演は「悲願だった」と感激!『新解釈・幕末伝』初日舞台挨拶のステージはまるでコント

  • 2025.12.19

映画『新解釈・幕末伝』の初日舞台挨拶が12月20日、TOHOシネマズ日比谷にて開催され、W主演のムロツヨシ、佐藤二朗、共演の山田孝之、広瀬アリス、福田雄一監督が登壇した。

【写真を見る】これは舞台挨拶です!突然相撲を始める佐藤二朗と福田雄一監督にステージ上は大荒れ?!

【写真を見る】これは舞台挨拶です!突然相撲を始める佐藤二朗と福田雄一監督にステージ上は大荒れ?!
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“知っているようで知らない幕末”を、福田監督が史実にのっとりながら “新たな解釈”で実写映画化した本作。ムロのアイデアから始まり、構想から約5年の月日を経てついに公開に辿り着いた。

革命の志士、坂本龍馬役のムロツヨシ
革命の志士、坂本龍馬役のムロツヨシ

革命の志士、坂本龍馬役のムロは「コメディのようなイベントにしたいと思います!」と冒頭から、気合十分に挨拶。幕末の英雄、西郷隆盛役の佐藤は「師走の忙しい時期に、なにも考えずに観られる映画が出来上がりました」とニッコリ。この時期に相応しい映画とおすすめしていた。「初日の満席はやっぱりうれしい!」と興奮気味に語ったムロは上映後の観客の表情から「楽しんでもらえた」と感じることができるとし、「いい顔です!感謝です!」とお礼を伝えたうえで、このようなうれしい状況になることを本作のアイデアを思いついた「5年前の自分に言ってあげたいです!」とステージ上を動き回り興奮気味に語った。「観る人を選ばない映画」とした佐藤は満席の客席を見つめ「老若男女、いろいろな人が観てくれていてうれしいです!」とよろこびを噛み締めていた。

幕末の英雄m西郷隆盛役の佐藤二朗
幕末の英雄m西郷隆盛役の佐藤二朗

撮影から宣伝期間を通して、改めて感じたお互いの魅力を訊かれると「小っ恥ずかしい質問!」と照れた佐藤だったが、「ムロさんが言い出しっぺ。お家にいなければいけない期間で”やるべきリスト”を作って」と明かし、そのリストの中にこの映画の構想があったと指摘。「私なんか、なにもやっていない」と話した佐藤が「ムロさんは売れてない時から、そういうリストを作って実現させてきている。実現力というのかな、そんなものがあります」と褒めたところで、「実はさっきから気になっていて…」と切り出した佐藤は客席を指差し、「ムロ・二朗大好きって書いてあるけれど。二朗の朗が違っている。僕のことは対して好きじゃないんだと思う」と観客をいじり、笑いを誘う。するとムロが「今日から漢字、勉強しようね〜」と続くなど、さすがのコンビネーションでトークをまとめていく。「お芝居以外でこんなに一緒にいるのは初めて。一緒にご飯を食べに行くような仲でもないので…」としながらも、「呼吸が合う。やりたいことを見透かしてひとつの形にしてくれる。撮影では重石となってくれていた。一緒に横を走らせてもらったけれど、追いかけ甲斐のある背中です!」と佐藤への想いを感謝の気持ちとともに並べていた。

桂小五郎役の山田孝之はムロへの花束を持って登場
桂小五郎役の山田孝之はムロへの花束を持って登場

イベント中盤には山田、広瀬が花束を手に登場し、山田はムロに、広瀬は佐藤にそれぞれ花束を渡した。ムロは満面の笑みで受け取り、がっしりと花束を抱きしめ、佐藤は「なんだか照れくさいなぁ」とつぶやくなど、それぞれの個性が滲み出る反応で舞台挨拶を和やかなムードに包み込んでいく。ムロ、佐藤、そして桂小五郎役の山田を交えた薩長同盟のシーンを振り返り、「この三人だからこそできた部分が大きい。重ねてきた歴史があるからこそ、三人だからこそと思っています。目指している場所が一緒ということだと思っています」と三人にしか生み出せない芝居だったと胸を張る。「ムロさんと山田さんがずっとしゃべって僕は黙っているシーン。お二人がいいゴールを切られるように、いいパスを出そうとしかかんがえていなかった」と告白した佐藤は「まぁ見事な丁々発止を繰り広げていました。『ヨシヒコ』から培った見事な感じだと思いました」と絶賛。ムロは山田に対し「参加することを決めてくれたことに感謝です」と話し、「孝之くんが看板を背負ってくれて、周りをウロチョロしていたことで(自分の)名前を(たくさんの人に)覚えてもらえたことも大きい。山田孝之のおかげで、ここまでなったと思う部分もあります」と感謝の言葉が溢れ出していた。

おりょう役の広瀬アリスは佐藤への花束を持って登場
おりょう役の広瀬アリスは佐藤への花束を持って登場

今回初の福田組となったおりょう役の広瀬については「ずっと福田組を支えているように見える!」とムロも佐藤も声を揃える。広瀬は登場シーンはかなり少なめだったとしながらも、「インパクトは残せたのかなと思います」と満面の笑みで答え、鑑賞後の観客から大きな拍手を浴びていた。「ここまで思い切ってやるのは稀有!」と広瀬の芝居を褒めた佐藤は「あれをできる女優さんってなかなかいない。むちゃくちゃだもん(笑)。非常に貴重な存在です!」と続けていた。広瀬について「やり切ってくれる。想像しているよりもやり切る」と少し吹き出しながら話したムロは、撮影を振り返り「もうちょっと早口で行けるかな?と監督に言われた時に、すぐに早口になっていた。僕、それを見て笑っちゃっています。笑っちゃっているシーンがあるので見つけてください!」と観客に呼びかけていた。

脚本&監督を務めた福田雄一監督
脚本&監督を務めた福田雄一監督

イベント終盤には福田監督がスマホで客席やステージを撮影しながらステージに合流。「福田組の二人が主役の映画が悲願だった。17年にも及ぶ悲願です!感慨深いです」と感激を言葉にした福田監督だったが、「今朝、ZIPを観ていて。生出演していた二人がほぼロクなことを言ってない!」とムロ、佐藤にダメ出し。「ひど絵面だった」などと言い放つも、「あれを子どもたちに観てほしい」とコメント。「こんなにふざけたおじさんでも、映画の主演ができたんだと思ってほしい。ふざけて楽しい仕事して酒宴できるかもしれないみたいに思ってほしい。僕たちがドリフターズを見て志村になりたいと思ったように…」と自身の経験と重ねて、伝わってほしいことをアピール。本作の企画が立ち上がった際には、「勉強しなきゃ書けない内容。勉強しなきゃって思った。でも勉強したおかげでおりょうさんのイメージが浮かんだ。史実に基づいたからこそ面白いシーンが生まれた」とし、やりがいのある作品だったとも語っていた。

フォトセッションの様子
フォトセッションの様子

イベントでは今年を振り返って自身の1年を漢字一文字で表現し、フリップに書いて発表するコーナーもあった。

取材・文/タナカシノブ

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