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フランスで社会現象となった注目作『サムシング・エクストラ! やさしい泥棒のゆかいな逃避行』本編映像

  • 2025.12.19

フランスで社会現象となった大注目作『サムシング・エクストラ! やさしい泥棒のゆかいな逃避行』(12月26日公開)。このたび、本作の本編映像が解禁に。さらに、こっちのけんと、ジャルジャル福徳、吉田葵ら著名人からのコメントも到着した。

【写真を見る】フランスで社会現象となった大注目作『サムシング・エクストラ! やさしい泥棒のゆかいな逃避行』より本編映像が解禁

【写真を見る】フランスで社会現象となった大注目作『サムシング・エクストラ! やさしい泥棒のゆかいな逃避行』より本編映像が解禁 [c]2024 CINE NOMINE - M6 FILMS - AUVERGNE-RHÔNE-ALPES CINEMA – SAME PLAYER- KABO FILMS - ECHO STUDIO - BNP PARIBAS PICTURES - IMPACT FILM
【写真を見る】フランスで社会現象となった大注目作『サムシング・エクストラ! やさしい泥棒のゆかいな逃避行』より本編映像が解禁 [c]2024 CINE NOMINE - M6 FILMS - AUVERGNE-RHÔNE-ALPES CINEMA – SAME PLAYER- KABO FILMS - ECHO STUDIO - BNP PARIBAS PICTURES - IMPACT FILM

フランスで2024年年間興行収入ランキングNo.1、1,080万人動員、公開から7週連続No.1、公開初日の動員数では『最強のふたり』(11)を大きく上回りフランス映画史上歴代2位という驚異の記録を次々と打ち立てた本作。本作の物語は、フランスのとある宝石店から始まる。父親と共に宝石泥棒に入ったパウロは、乗ってきた車がレッカー移動されてしまったことで警察から逃げるすべを失い、路上で立ち往生。そんな時、毎年恒例のサマーキャンプに向け出発しようとしていた障がい者施設の職員が、パウロたちを見つける。その日から施設に加わる予定だった新たな入所者シルヴァンとその介助者に間違われた親子は、意を決してサマーキャンプに紛れ込み、警察の追手から逃れることに。

監督、脚本を務め、劇中では障がい者に間違われサマーキャンプに身を隠すことになる“やさしい泥棒”のパウロを演じたのは、フランスで大人気のコメディアン、俳優、作家であるアルテュス。ベテラン俳優のクロヴィス・コルニアックとアリス・ベライディらが共演し、オーディションを通じて選ばれた、実際に障がいのある11人のアマチュア俳優たちがサマーキャンプに参加する仲間たちを演じた。脚本は彼らに当て書きされ、11人の自然で生き生きとした演技が、作品全体に温かな雰囲気をもたらしている。

このたび、映画を盛り上げる楽しい音楽と思わず息をのむ絶景のロケ地を捉えた本編映像が解禁。サマーキャンプの地へ向かうバスのなか、障がい者施設の一同はわくわく気分そのままに音楽を流す。施設の支援員であるマルクの選曲は全員から非難を浴び、入所者の1人が代わってある曲を流すと、バスのなかはたちまちノリノリに。呆気にとられる泥棒親子をよそに全員で大合唱しながら、バスは目的地を目指し大自然の道を進んでいく。みんなが口をそろえて歌っている楽曲は、TikTokをきっかけにフランスで大バズりした「Clic clic pan pan」。ラッパーのYannsによって2021年に発表されフランスの若者の間で一大ブームを巻き起こした楽曲だが、本作で使用されたことにより映画の大ヒットとあわせて人気が再燃した。

泥棒のパウロは、障がい者施設のサマーキャンプに紛れ込み、警察の追手から逃れることに [c]2024 CINE NOMINE - M6 FILMS - AUVERGNE-RHÔNE-ALPES CINEMA – SAME PLAYER- KABO FILMS - ECHO STUDIO - BNP PARIBAS PICTURES - IMPACT FILM
泥棒のパウロは、障がい者施設のサマーキャンプに紛れ込み、警察の追手から逃れることに [c]2024 CINE NOMINE - M6 FILMS - AUVERGNE-RHÔNE-ALPES CINEMA – SAME PLAYER- KABO FILMS - ECHO STUDIO - BNP PARIBAS PICTURES - IMPACT FILM

映画の大ヒットを生んだもう一つの理由は、青々とした緑が印象的な大自然のなかのロケ地。撮影地となったのはフランス南東部、プロヴァンスにほど近いイゼール県ヴェルコール山脈の町。標高1,200mの町にロケハンに訪れた監督のアルテュスは雄大な山々が織り成す素晴らしい風景に一目ぼれ。しかしサマーキャンプの宿として目星を付けたのは、電気も水も通っていない19世紀に建てられた納屋で、さらに納屋までの道は撮影機材を乗せた大型車は通れないような狭い道だったため、役場から唯一道を通れる除雪機を借りて機材を運んだという。大変苦労した撮影だったが、アルテュスが「ここしかない!」と直感した風景が見事に物語と調和し、心に焼き付いて離れない映像が生まれた。

そんな本作に癒された著名人からの応援コメントもあわせて解禁された。アーティストのこっちのけんとは「“郷に入れば、郷が自分のなかに根づく”感覚。そんな変化の温かさをこの映画が教えてくれました」、ジャルジャルの福徳は「笑いながら観ているのに、なんだか時々悲しくなる。最高の夏を過ごした人たちがすてきすぎた」、ダウン症俳優として活躍する吉田は「僕と同じ障害のあるみんなが出ていて、すごくうれしい!僕もみんなと一緒にバスに乗ってヴァカンスに行きたい、ワイワイ盛り上がりたい!」、ライターのISOは「血の通ったキャラクターが誰も彼も愛おしく、勢いのあるユーモアに何度も声を出して笑っていた。2025年のクリスマス映画はこれだ!」とそれぞれ心温まる映画の魅力を言葉にしている。

気分を上げる音楽と、心洗われる大自然でバカンス気分を味わえる本作。寒さが厳しい年末、心をほっと温めてくれること間違いなしの物語をぜひ映画館で味わってほしい。

<著名人コメント>

●こっちのけんと(アーティスト)

「人間は本質こそ変わらないが、環境に触れれば少しずつ形を変え、気づけばその土地の空気や色に心まで染まっていく。“郷に入れば、郷が自分のなかに根づく”感覚。そんな変化の温かさをこの映画が教えてくれました」

●ジャルジャル 福徳秀介(お笑い芸人)

「最高の夏を過ごすといいクリスマスがやってくるんだろうなぁ、なんて思っちゃったりして。笑いながら観ているのに、なんだか時々悲しくなる。みんながいた場所に、みんながいなくなるだけで悲しかった。最高の夏を過ごした人たちがすてきすぎた」

●吉田葵(俳優)

「僕と同じ障害のあるみんなが出ていて、すごくうれしい!僕もみんなと一緒にバスに乗ってヴァカンスに行きたい、ワイワイ盛り上がりたい!泥棒のふたりが最後に笑顔になったのが、なにより幸せです」

●ISO(ライター)

「優しく幸福な余韻を残す、特別ななにか<サムシング・エクストラ>を持った今年最高のコメディ。血の通ったキャラクターが誰も彼も愛おしく、勢いのあるユーモアに何度も声を出して笑っていた。ともすれば搾取的になりうる題材を、愛情深く誠実に活写したアルテュス監督の姿勢と手腕に感嘆。2025年のクリスマス映画はこれだ!」

●杏(女優)

「フランス映画ならでは!?のギリギリの笑い。笑いは国境を超えてボーダーレスに届きます。観終わった後は、みんなが愛おしくなりました!みんなが誰かの特別な存在。たとえ居場所がなかったとしても、きっとどこかにある!と思わせてくれる作品でした」

文/鈴木レイヤ

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