トイレットペーパーを使った後『eco小』を押すのはNG？　TOTOの回答に「そうだったのか」

昨今のトイレにはウォシュレット機能がついていたり、立ち上がった時に自動で流してくれたりと、便利な機能が増えています。

公共施設だと、壁面に設置されたボタンを操作して流すタイプが主流でしょう。

ある日、外出先でトイレに入った筆者は、大洗浄と小洗浄に並んで『eco小』と書かれているボタンがあることに気がつきました。

『eco小』とは何か、どんな場面で使うべきなのかが気になってしまった筆者。

『eco小』の正体や使い方を解明すべく、TOTO株式会社（以下、TOTO）にお話をうかがいました。

TOTOによると、『eco小』は『エコ小洗浄』という意味で、トイレットペーパーを使わない男性の小便用を想定して作られたものだとか。

※写真はイメージ

トイレットペーパーを使う女性の小便時に使うと、流す水量が足りず紙が残ってしまう場合があるといいます。

『エコ小洗浄』は男性の小用（トイレットペーパーを使用しない）を想定、『小洗浄』は女性の小用（トイレットペーパーを使用する）を想定して作られています。

トイレットペーパーを使用する際に誤って『エコ小洗浄』を使用すると、水量が足りず紙が残ってしまう可能性がございます。

誤った用途で使用した場合は、便器や排水管の詰まりの原因になり得るため、適切な使い分けが大切です。ボタンごとの洗浄方法と使い分けは以下の通り。

洗浄方法

（ボタン）使用用途トイレット

ペーパー

使用量大洗浄

（大）大便やトイレットペーパーを流す時・シングル：10ｍまで

・ダブル：5mまで小洗浄

（小）小便時や少量のトイレットペーパーを流す時・シングル：3ｍまで

・ダブル：1.5mまでエコ小洗浄

（eco小）トイレットペーパーを使わない男性の小便などを流す時 -

エコ小洗浄は小洗浄より水量が少ないため、男性は『大洗浄』と『エコ小洗浄』、女性は『大洗浄』と『小洗浄』で使い分ければ問題ないでしょう。

意識して使い分けることで、節水はもちろん、水をきれいにするために必要なエネルギーの削減にもつながります。

TOTOが発明した便利かつ、地球に優しい機能を生かしたいですね。

[文・構成・取材／grape編集部ゆきンこ]