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トイレットペーパーを使ったら必ず『大』? TOTOの回答に「知らなかった…」

  • 2025.12.23

生活の一部としてごく当たり前に使っているトイレ。

一般的な家庭に備えつけられているトイレは、用を足した後『大』か『小』にレバーを操作して流すでしょう。

かくいう筆者も、場面に応じて『大』と『小』のレバーを使い分けていた1人。

しかし、先日知人から「トイレットペーパーを使ったら必ず『大』洗浄で流さなければならない」という情報を耳にしたのです…。

トイレの『大』洗浄と『小』洗浄レバーの使い分け

真相を確かめるべく、TOTO株式会社(以下、TOTO)にお話をうかがいました。

結論からいうと、基本的には『大』は大便洗浄、『小』は小便洗浄でよいそうです。

TOTOの製品には、トイレのレバーには一度レバーを倒すと一定量の水が流れる『ノンホールドタイプ』と、レバーを倒している間だけ水が流れる『ホールドタイプ』があるのだとか。

TOTOの代表的な腰掛け便器『ピュアレストEX』はノンホールドタイプのため、小便でトイレットペーパーを使った場合でも流せることが多いようです。

ノンホールドタイプのレバー(撮影:grape編集部)

『ピュアレストEX』の取扱説明書に記載された、トイレの洗浄方法は以下の通り。

洗浄方法 使用用途 使用量 大洗浄 大便やトイレットペーパーを流す時 ・大便+トイレットペーパー(シングル)約5mまで

または、

・トイレットペーパー(シングル)約10mまで 小洗浄 小便時や少量のトイレットペーパーを流す時 ・トイレットペーパー(シングル)約3mまで

小洗浄でも、シングルのトイレットペーパーなら約3mまで流せるため、ほとんど問題なさそうですね。

対して、ホールドタイプのトイレの小洗浄は男性の小便用を想定して作られており、トイレットペーパーは流しきれないといいます。

ホールドタイプの『小』洗浄は男性の小用を想定したもので、『大便器の中がきれいな水に入れ替わるまで、使用者の判断でレバーハンドルを保持』する仕様です。

よって、ホールドタイプの『小』洗浄では、トイレットペーパーや汚物などは流し切れません。

知人から聞いた「トイレットペーパーを使ったら必ず『大』で流さなければならない」という説は、ホールドタイプに限った話だということが分かりました。

決して誤りではありませんが、ノンホールドタイプとホールドタイプを知ったうえで使い分ければ、より適切に使用することができるでしょう。

ノンホールドタイプとホールドタイプの判別方法は?

撮影:grape編集部

トイレは使用方法を誤ると、詰まりの原因になり得ます。

ノンホールドタイプか、ホールドタイプか判別するには、『小』にレバーを倒して確認するのがよいでしょう。

レバーから手を離した時、水が流れ続ければノンホールドタイプ、止まればホールドタイプです。

ちなみに、今回の使い分けについてはあくまでTOTOの製品に限った話のため、他社製品の場合は別途確認してみてください。

こうした小さな使い分けが、節水につながるのかもしれません。トイレに入った際は、ぜひ思い出して使い分けてみてくださいね!

[文・構成・取材/grape編集部 ゆきンこ]

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