1. トップ
  2. マフラーを外すと『バチバチッ』 冬の静電気対策を美容師に聞いてみたら…?

マフラーを外すと『バチバチッ』 冬の静電気対策を美容師に聞いてみたら…?

  • 2025.12.22

寒い冬、首元を温めてくれるマフラーやストールは欠かせないアイテムです。

しかし、室内に入ってマフラーを外した瞬間、『パチパチッ』という音とともに、髪の毛が逆立って顔に張りついてしまった…なんて経験はありませんか。

せっかく朝きれいにセットしても、静電気のせいで台無しになってしまうと、気分も下がってしまいますよね。

「この時期は仕方ない」と諦める前に、プロの知恵を借りてみませんか。

冬は髪を『短くする』人が増える?

そもそも、なぜ冬になると髪は静電気を帯びやすくなるのでしょうか。

大阪府茨木市で、美容室Affinityを運営する、美容師の岡田充さんにうかがいました。

――冬場は、髪の静電気に悩むお客さんが多い印象なのですが、本当ですか?

本当です。意外に思う方もいるとは思うのですが、冬場になると髪を短くされる人が増えます

というのも、夏は日焼け防止や、汗をかいた時に結べるように伸ばすほうが多いのですが、冬はマフラーやタートルネックを着る機会が増えるので、静電気の影響を受けないように短くしたいというオーダーが増えます。

特に30代から50代の人は、その傾向が強い印象です。

――物理的に摩擦を減らすわけですね。

はい。髪は長いほど毛先のダメージが蓄積しやすく、ダメージがある髪ほど静電気を受けやすいんです。

傷んだ毛先を切ってショートにするのは、一番きれいな状態を保てるので、理にかなった対策といえます。

――でも、「冬もロングヘアを楽しみたい」という場合はどうすればいいでしょうか。

切らないのであれば、日々の保湿ケアが何よりも重要になります。

普段、シャンプーやトリートメントを何気なく使っている人も多いと思いますが、冬は『しっとり系』のものに変えることをおすすめします。

夏場は皮脂や汗を落とす『スッキリ系』を使っていたとしても、冬は暖房などで空気も髪も乾燥します。

季節に合わせて服を変えるように、シャンプーも『衣替え』をしてあげるのが、静電気を防ぐ第一歩です。

※写真はイメージ

――お風呂上がりのケアで、気をつけることはありますか。

ドライヤーで乾かす前に、必ず『洗い流さないトリートメント(アウトバストリートメント)』をつけてください

ヘアオイルやヘアミルクを中間から毛先になじませてから乾かすことで、髪の表面がコーティングされ、摩擦や乾燥から守ってくれます。

これだけで、翌日のまとまりがだいぶ違いますよ。

――外出先でマフラーを外した時、髪が広がってしまったらどうすればいいですか。

おすすめなのは、『スプレータイプのヘアオイル』を持ち歩くことです。

普通のオイルだと、外出先でつけると手がベタベタになってしまい、洗う場所を探さなければいけませんよね。

スプレータイプなら、シュッと吹きかけるだけで髪に油分を補給できますし、手も汚れません。

小さいサイズのものがドラッグストアなどで売っているので、ポーチに入れておくと便利ですよ。

あとは、ハンドクリームとしても使える『ヘアバーム』もいいですね。

静電気が気になった時にサッとなじませれば、髪の広がりを抑えつつ、乾燥した指先のケアも同時にできます。

また、プラスチック製のブラシは静電気を起こしやすいので、『木製』や『天然毛』のブラシに変えてみるのも効果的です。

冬のおしゃれを楽しむために

冬の乾燥は、肌だけでなく髪にとっても大敵です。

まずはシャンプーやトリートメントを『冬仕様』に衣替えして、ベースとなる保湿力を高めましょう。

そして、ホホバオイルやアルガンオイルなど、保湿力の高い成分が入ったアイテムを常備し、こまめに油分を補給してあげることが、うるおいのあるツヤ髪を保つ秘訣です。

外出先でも、スプレーオイルやバームをポーチに忍ばせておけば、『マフラーを外す瞬間』を恐れる必要はないでしょう。

※写真はイメージ

「静電気がひどいから…」と、おしゃれを我慢するのはもったいないことです。

ほんの少しのケアと準備で、髪は驚くほど扱いやすくなります。

できる限りの対策をして、冬のお出かけを心置きなく楽しんでみてはいかがでしょうか。

[文・取材/ことのは 構成/grape編集部]

監修・取材協力 岡田充

美容室Affinityの美容師。Affinity 代表 20年経験を経て2024年大阪府茨木市で開業。
年齢による髪のお悩み(エイジングヘアケア)白髪、うねり、ヘアダメージ、ハリ、コシ、ツヤを取り戻し健康的な髪を保つためのヘアケアや、なるべく髪のダメージを抑えての施術を得意とする。
HP⇒美容室AffinityInstagram

元記事で読む
の記事をもっとみる