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【難読漢字】「憖」の読み方は?「愁」ではありません!

  • 2025.12.19

本日の難読漢字クイズは「憖」

哀愁の「愁」に似ていますが…

早速ヒントを見てみましょう!

「憖」の読み方のヒントは?

1.「憖」をひらがなにすると、3文字になります。

2.「憖」の類義語には「不完全」「生半可」「寸足らず」などがあります。

3.『憖い隠しだてされるとやり難いんですが』大倉燁子「青い風呂敷包」より引用

正解は…

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正解は「なまじ」でした!

「憖」とは、中途半端で完全ではないこと、いい加減なこと、または気が進まないのに無理をしている様子です。

日常では、ひらがなの「なまじ」という表記がもっともよく使われますが、この語は基本的に否定的なニュアンスを帯びています。そのため、「なまじ素敵」など肯定的な表現と組み合わせるのは適切ではありません。

「憖」という漢字は、音読みに「ギン・ゴン・キン・コン・ガツ・ゲチ」、訓読みには「憖いて(しいて)」「なまじ」などがあり、漢検1級にも掲載されている16画の難しい字です。

この字には“いたむ”“願い求める”といった意味合いも含まれており、単に「なまじ」の漢字表記としてだけでなく、感情や状態を示す際に使われることもあります。

「なまじ」の語源は、未熟・中途半端である様子を指す古語「生強い(なまじい)」に由来するとされます。語感そのものに、“中途半端だからこそかえって良くない”という含みが最初から備わっていたわけです。

派生形として「なまじっか」という言い回しもありますが、こちらは「なまじい」が促音化し、より口語的に変化したものだと考えられています。

促音化の例

洗濯機:せんたくき→せんたっき

旅客機:りょかくき→りょかっき

大食漢:たいしょくかん→たいしょっかん

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