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知らないと恥ずかしい!?年末年始のマナーとしきたり【お正月飾り】編

  • 2025.12.19

2025年も残すところあとわずか。年末年始が訪れるのはあっという間!そこで今回は、年内中に準備しておきたいことのひとつ「お正月飾り」について、正しいしきたりや意味・由来を紹介。教えてくれたのは「NPO法人 日本サービスマナー協会」(東京都中央区)で講師を務め、日経クロスウーマンアンバサダーとしても活躍中の大浪千穂さん。気持ちよく年始を迎えられるように、正確なマナーをしっかりチェックしておこう。

お正月飾りはその年を幸福に導く幸運アイテム! (C)webweb/PIXTA
お正月飾りはその年を幸福に導く幸運アイテム! (C)webweb/PIXTA

お正月飾りは何のため?

新年を迎えるにあたり、玄関などに飾る「お正月飾り」。お正月飾りにはしめ飾りや門松、鏡餅などがあるが、特に若い世代の間ではあまりなじみがないのでは?ここではお正月飾りの基本を紹介しよう。

「お正月飾りは、新年に幸運をもたらすとされる年神様を迎え入れるために飾られるもの。お正月飾りにはそれぞれ役割がありますが、代表的なのが門松・しめ飾り・鏡餅ですね。門前に置く門松は、年神様が迷うことなく家に来られるようにするための目印。玄関に飾るしめ飾りは年神様を迎え入れる準備ができていますよ、という目印です。鏡餅は家に招き入れた神様が宿る依り代でもあるといわれており、神様への重要なお供ものともされています。鏡餅は通常、神棚や床の間、玄関などに飾ります。これらを飾ることで神様の加護を受けられ、その年を幸運に導いてくれるとされています」

しめ飾りには、不浄なものや災いが家に入ってこないようにする魔除けの意味も込められている。松と竹を組み合わせた門松は、年神様が迷わず家に訪れるための目印として古くから用いられているもの。地域によっては梅を加え、松竹梅とするものもある。二段重ねの丸い餅は、「福が重なる」「円満に年を重ねる」という意味を持つことから、家庭の円満や繁栄を願うものともされている。

鏡餅は神棚に置くのが一般的だが、床の間や玄関でもOK (C)shige hattori/PIXTA
鏡餅は神棚に置くのが一般的だが、床の間や玄関でもOK (C)shige hattori/PIXTA

お正月飾りはいつ頃飾るのがベスト?

「12月13日は『すすはらいの日』といわれていて、その日から12月28日までに飾るのが一般的。『すすはらいの日』とは、一年分のすすやほこりを払って清める日として古くから知られ、年末の大掃除の起源でもあるといわれています。ですので、お正月飾りは大掃除を終えたあと飾るとよいでしょう。ただ、12月29日は『二重苦』を連想させてしまうため飾るのはタブー。12月31日も『一夜飾り』といい、神様を迎えるのに一夜だけでは失礼であるということから、飾ってはいけないといわれています。仏滅は避けたほうがいいと思われがちですが、仏滅などの六曜はもともと中国の占いで、神道とは直接関係がないため気にしなくて大丈夫ですよ」

しめ縄やしめ飾りは玄関を清潔に掃除したあとに飾る (C)Ushico/PIXTA
しめ縄やしめ飾りは玄関を清潔に掃除したあとに飾る (C)Ushico/PIXTA

いつまで飾っておくもの?処分方法は?

「取り外すのは1月7日の『松の内』まで。地域によっては1月15日までというところもあるので、お住まいの地域の習慣に合わせましょう。処分するのは、神社で行われる『どんど焼き(左義長・鬼火焚きともいわれる)』で処分するのが最も丁寧な方法です。どんど焼きは1月15日の『小正月』に行われる火祭りのことで、お正月飾りや昨年に授ったお守りなどを、神社などで焚き上げる行事。地域によっては、1月15日前後の土日や成人式の日、節分の日に行われる場合もあります」

お正月飾りは、神社などで行われる「どんど焼き」で処分しよう (C)knchima/PIXTA
お正月飾りは、神社などで行われる「どんど焼き」で処分しよう (C)knchima/PIXTA

年神様は、無病息災、家内安全などももたらしてくれる神様。今年は神様を迎え入れる準備をしっかりし、来る年を幸運に導こう。

取材協力/NPO法人 日本サービスマナー協会

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