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調剤薬局のスタッフが「会計でパニックになる」意外な商品。私生活でも「思わず確かめる」表記って

  • 2025.12.19

ただでさえ、忙しいときは焦ってしまうレジ打ち業務。今回は私のエピソードを紹介します。消費税率が8%か10%となって数年が経ちました。消費者側だと、普段の買い物であまり税率は意識しないかもしれませんが……。

注意して見てみると

私は調剤薬局に勤めています。働く店舗ではレジは手打ち、支払い方法は現金のみ。薬局内で販売する商品も、手動で値札をつけています。伝票で税率を確認していると、一見「8%や10%に思えるものが、実は違う」ということがいくつかありました。

ややこしい消費税その1

間違いが多いのは、栄養ドリンク剤。どれも同じように見えますが、分類が「清涼飲料水」なら8%、「医薬部外品」なら10%です。見た目だけだと分かりにくく、慣れている薬局スタッフでもレジを打ち間違えることがあります。

ややこしい消費税その2

もうひとつ例を挙げると、サプリメントも意外でした。お薬の仲間のように見えますが、ほとんどが「食品」扱いとなっていて税率は8%です。

そして、個人的にもっとも驚いたのはオブラート。粉薬などを包んで飲むための商品ですが、これも「食品」扱いになるそうです。

現場は大混乱

店内が患者さんで混みあっている時や、複数の商品を大量購入される場合のレジ対応では、焦りも加わってさあ大変。「あれ、これ何%で打てばいいんだっけ!?」と慌ててしまうこともしばしば。
即座に確認作業に走ったり、スタッフ同士で聞き合ったりと、最初はみんなで苦労しました。

レジ締めの際、8%と10%の集計は区別しなければならないため、うっかり間違えたままにすると後が大変だからです。

パッと見の自己判断は危険

消費税率は、見た目や用途での判断がしにくく、何とも言えないややこしさがあります。プライベートでドラッグストアを訪れたとき、「これは8%か? それとも10%か……?」と脳内でひとりクイズ大会を開催してしまうことも。ついついラベルを見て、分類を確かめてしまいます。これも一種の職業病かもしれません。

当たり前に支払っている、身近な税の複雑さを実感する出来事でした。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年11月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています

EPライター:S.Takechi
調剤薬局に10年以上勤務。また小売業での接客職も経験。それらを通じて、多くの人の喜怒哀楽に触れ、そのコラム執筆からライター活動をスタート。現在は、様々な市井の人にインタビューし、情報を収集。リアルな実体験をもとにしたコラムを執筆中。

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