1. トップ
  2. 恋愛
  3. 社会人500人に聞いた「劣等感を感じる瞬間」ランキング

社会人500人に聞いた「劣等感を感じる瞬間」ランキング

  • 2025.12.18

株式会社ビズヒッツは、社会人の男女500人を対象に「劣等感を感じる瞬間に関する意識調査」を実施しました。

劣等感は誰にでも起こりうる感情で、仕事や日常の比較の中で強まることもあります。一方で「ばねにして頑張れる」人がいる反面、「押しつぶされてつらい」と感じる人がいるのも事実です。

調査では「劣等感を感じる瞬間」をランキング化。上位には、能力差だけでなく、経済状況やキャリア、ライフステージといった置かれた状況の差に関する項目が並びました。

7位 ライフステージの差を感じる

・友人が結婚していき、自分は人生のステージが止まっていると感じる(20代 男性)
・友人から結婚や妊娠の報告を受けたときに、自分は独身なので劣等感を抱いてしまいます(30代 女性)
・同級生や年下の人が「結婚して子どもができ、家を購入して」など順調な様子を年賀状などで知り、自分の状況を比較してしまったとき(40代 男性)

幸せの多様化は進んだとはいえ、周囲が結婚、出産、マイホーム購入などへ進む一方で、自分が望むステージに進めない状況が続くと、羨ましさが劣等感につながる人も少なからずいるようです。

自分の努力だけではコントロールしにくいテーマである点も特徴です。

6位 学歴に自信がない

・転職先の同僚や先輩が大卒なのに対し、自分は高卒なので、学歴に劣等感を感じたことはありました(30代 男性)
・いい大学を出ている人たちの会話にうっかり混ざってしまったときに、まったくついていけなくて悲しい思いをしています(30代 女性)
・私は学歴を記入するときや誰かに学歴を聞かれたとき、高卒ということで劣等感を抱いてしまいます。自分の子どもや夫は大卒なので、家庭内でも少し劣等感をもってしまいます(50代以上 女性)

「ビジネスの場では学歴を聞かないほうがいい」とされる一方、実際には周囲の学歴を知る場面があり、比較によって劣等感を抱く人がいました。

仕事や会話の場面で“ついていけない”感覚が、感情を強めるケースもあるようです。

5位 容姿に自信がない

・SNSで容姿が可愛い子を見たときや、スタイルがいい子を見たとき。彼氏が他の女の子を褒めたとき(20代 女性)
・35歳で薄毛が進行してきているので、頭髪についての話題の際もたまに感じることがあります(30代 男性)
・身長や顔、肌など外見に注目されたとき(50代以上 女性)

SNSの“ベストショット”や加工された投稿に触れることで、外見の差を強く意識してしまうという声も。容姿は短期間で変えにくいと感じやすく、劣等感が長引く要因になりがちです。

「整形を繰り返す」「美容医療がやめられない」——なぜ陥る?整形依存の心理とは。“見た目で評価される世界”からの抜け出し方

4位 人間関係が上手く築けない

・人間関係で周りに人が集まるかどうか(20代 女性)
・コミュニケーション能力が高い人を見たとき。職場で自分より随分後に入ってきたのに、周りの人たちと談笑して深い関係を築けていることが伺えたときに、劣等感を抱きます(30代 女性)
・周囲と上手く話せず、他の人たちが雑談などしているときに混ざれずひとりぼっちでいるとき(40代 女性)

職場では人間関係の構築力が目に見えやすく、周囲に溶け込めない状況が続くと「負けた感」「抜かれた感」を抱きやすい傾向が見られました。

3位 キャリアの差を感じる(16.6%)

・仕事において、年下の社員が自分より上の役職に就いたとき(20代 男性)
・何の資格もなく、誰でもできるようなパートをしていること(30代 女性)
・子どもの同級生のママさんが、生き生きと仕事や自由を謳歌している姿に劣等感を感じます。夫が激務のため自分がパートになってキャリアを諦めたため、キャリアアップして輝いているママさんを見ると、自分が劣っているように感じます(40代 女性)

正社員・非正規の違い、昇進スピード、資格の有無など、キャリアにまつわる比較で劣等感を抱く声が集まりました。

家庭事情など第三者の事情で自分のキャリア選択が制限される場合、「望んでも進めない」ことがつらさにつながるケースもあるようです。

2位 仕事の能力で劣っている(20.0%)

・仕事で同期よりも成績が悪かったとき(20代 女性)
・仕事で他人の成果や評価を見たとき。自分との能力差を意識してしまう瞬間に劣等感を抱きます(30代 男性)
・頑張って仕事をしても、他の人にすんなり抜かれたとき(50代以上 女性)

営業成績など、成果が数字で見える環境では比較が避けにくく、劣等感を抱きやすい傾向が示されました。後輩の評価や仕事量の差など、日々の場面で能力差を痛感するという声もあります。

つい自慢やマウントをしてしまう人は、何が目的なのか?その心理を探ると見えてくる“意外なもの”とは

1位 経済力の差を感じる(28.0%)

・相手と話をしていて、旅行に行くなどと聞き、お金に余裕があるのを感じたとき(20代 女性)
・SNSやネットで、明らかに自身より稼いでいる人を見たときに感じます(30代 男性)
・お金がなくて欲しいものや必要なものを買えないタイミングで、知り合いのSNSで「買い換えた」などと見たとき(50代以上 女性)

最多となったのは経済力の差。会話やSNSなど日常的な行為の中で、他人の暮らしぶりや消費行動が見えた瞬間に比較が働き、劣等感が刺激される実態が浮かび上がりました。

劣等感を感じる相手は「友人」が最多

「劣等感を感じる相手」として最も多かったのは「友人(16.4%)」で、続いて「職場の同僚(11.8%)」「仕事ができる人(9.4%)」「同世代の人(9.0%)」となりました。

・同級生に感じることが多いので、SNSは極力見ないようにしている(30代 女性)
・同級生や元同期など近い存在と比べがちだけど、自分は自分だと思うようにする(40代 女性)
・自分よりも経験が豊富で、物事をスムーズにこなす人に対して劣等感を抱くことが多いです。ときに自分と同じ年齢層で成功している人に対してよく感じます(20代 女性)
・自分より優秀と評価されている年下(20代 男性)
・ハキハキしてコミュニケーション能力の高い人が羨ましすぎて、自分も自己啓発本を読んだりして克服に努める(30代 女性)

友人や同僚など、身近で属性が近い相手ほど比較が起こりやすいことがうかがえます。また、SNSが引き金になるケースも多く、「見ないようにする」という対処も複数挙がっています。

劣等感が成長につながった人は38.6%

「劣等感が成長につながった経験はありますか」という質問では、「ある(38.6%)」が4割近くにのぼりました。

努力で埋められそうなテーマ(仕事の能力など)に劣等感を抱く場合は成長へ転化しやすい一方、経済力やキャリア、容姿やライフステージなど、本人の努力だけでは変えにくい領域での劣等感は、成長につながりにくい傾向が示されています。

【調査概要】
調査対象:社会人の男女
調査期間:2025年10月17日~18日
調査機関:自社調査( https://bizhits-websaiyou.com/1248 )
調査方法:インターネットによる任意回答
有効回答数:500人(女性358人/男性142人)
回答者の年代:20代 22.6%/30代 34.6%/40代 25.4%/50代以上 17.4%

<Edit:編集部>

元記事で読む
の記事をもっとみる