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戦場の極限状況を徹底的に再現した『ウォーフェア 戦地最前線』の裏側とは?舞台裏映像が公開

  • 2025.12.18

世界を席巻するA24製作の下、『シビル・ウォー アメリカ最後の日』(24)を超える圧倒的没入感に挑んだ『ウォーフェア 戦地最前線』が2026年1月16日(金)に公開となる。このたび、圧巻の戦闘シーンが生まれた、その裏側に迫る舞台裏映像が解禁。あわせて、Dolbyビジュアルが公開となった。

【写真を見る】イラク戦争帰還兵であるメンドーサ自身が経験した戦闘をリアルに再現した『ウォーフェア 戦地最前線』場面写真

『シビル・ウォー アメリカ最後の日』で国家の分断と内戦をリアルに描き議論を巻き起こした鬼才アレックス・ガーランド監督が、同作で軍事アドバイザーを務め、米軍特殊部隊の経歴を持つレイ・メンドーサを共同監督に迎え、彼のイラク戦争での実体験を極限まで再現した本作。舞台は2006年、アメリカ軍特殊部隊8名の小隊は、イラクの危険地帯であるラマディで、アルカイダ幹部の監視と狙撃の任務に就いていた。ところが、想定よりも早く事態を察知した敵兵が先制攻撃を仕掛け、市街で突如全面衝突が始まる。退路もなく敵兵に完全包囲されるなか、重傷者が続出。部隊の指揮を執ることを諦める者、本部との通信を断つ者、悲鳴を上げる者…負傷した仲間をひきずり放心状態の隊員たちに、さらなる銃弾が降り注ぐ。小隊は逃げ場のないウォーフェア(=戦闘)から脱出を目指す。

今回解禁となった舞台裏映像は、戦場の極限状況を徹底的に再現した、本作の圧巻の戦闘シーンがいかにして生みだされたのか、その制作の裏側に迫るもの。2006年のイラク戦争下、ガーランドと共に監督を務めたメンドーサを含む米軍特殊部隊は、危険地帯ラマディで完全に包囲され、現場は一瞬にして地獄と化した。見えない敵、鳴り止まない銃声、次々と運び込まれる重傷者…やがて精鋭部隊でさえパニックに陥っていく。本作は、イラク戦争の帰還兵本人であるメンドーサが、自身が体験したトラウマ級の戦闘を映画化した作品であり、従軍していた本人が戦闘体験を映画化することは滅多にない。40年前に公開され、戦争映画の傑作と称されるオリバー・ストーン監督の『プラトーン』(86)は自身の体験を基に撮影されたものだが、本作はそれに次ぐ作品である。

メンドーサ監督は「緊張感も、本物の銃撃戦も、私が本当に体験した事実を見せたかった」と語っており、その想いを貫くため、撮影では爆発に実物を使用し、破壊されたセットもそのままに撮影を敢行。セットには実在の兵士たちを呼び、兵士たちから俳優へ“あの日の戦闘時の動き”を細かく伝えるなど、あらゆる場面で徹底して“現実”に固執した。また、『シビル・ウォー アメリカ最後の日』を手掛けた共同監督のガーランドも、「95分で全てを描写した」と自信をのぞかせ、「本物の戦闘シーンを忠実に再現」、それは「いまでも信じられないほど異常な体験だった」と振り返る。そのほか、メンドーサ役のディファラオ・ウン=ア=タイ、エリック役のウィル・ポールターらが本作への想いを語る様子や、キャスト全員で米軍特殊部隊が実際に行う訓練に参加する姿も。本映像は、“地獄と化した戦場を、兵士たちはいかにして生き延びたのか?”という問いに迫りながら、圧巻の戦闘シーンが生まれたその裏側の一端を垣間見ることができる内容となっている。

あわせて、本作のDolbyビジュアルも解禁された。現場の兵士たちの叫びをアップで捉えたビジュアルは、Dolbyならではの臨場感と呼応し、より躍動感あふれる仕上がりとなっている。

轟音が鳴り響く映画館で、観客は最前線の兵士のどのような現実を目にするのだろうか?観る者の全神経を“震撼”させる熾烈な95分に期待が高まる。

文/鈴木レイヤ

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