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市川染五郎の現在地、初の現代劇ドラマ「人間標本」で開く新たな表現の扉

  • 2025.12.18
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ELLEgirlが注目する、次世代スターの魅力に迫る連載「今月の推し」。vol.58は2025年12月19日(金)にPrime Videoで世界独占配信されるドラマ「人間標本」に出演する市川染五郎さんが登場! 現代劇ドラマ初出演となる本作への想いやファッション観などについてASK。

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INTERVIEW with SOMEGORO ICHIKAWA

オールブラック×ビッグシルエットのスタイルがマイ定番

Q.普段のファッションスタイルを教えて!

基本、全身ブラックのスタイルが多いですね。動きやすい服装が好きです。ストリートというよりは、大きめのシルエットの服が好きです。

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Q.この冬挑戦したいファッションは?

スーツを作りたいなと思っています。歌舞伎の舞台では初日と千秋楽はスーツで楽屋入りするのが基本なので、着る機会が多いのですが、以前作ったスーツがきつくなってきたので新調したいです。ダークトーンのものがいいですね。

Q.最近買って良かったものは?

ジェルクレンジングです。歌舞伎の舞台では白塗りをすることもありますし、普段よりも分厚い化粧をするので肌が荒れやすいんです。いろいろ試した結果、そのジェルクレンジングが一番綺麗にオフできて、肌への負担が少ないと感じました。

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歌舞伎・現代劇・時代劇、その境界線にある“演じること”

Q.湊かなえさん原作のドラマ「人間標本」への出演が決まった時の心境は?

現代劇の映像作品が初めてなので、自分にとって大きな挑戦になるだろうなと思いました。湊かなえ先生の作品は以前から気になっていたのですが、お話をいただいて初めて「人間標本」を読ませていただきました。題材としては重いものが多いのですが、それを美しく感じさせてしまう世界観が魅力的だなと感じています。

叔母の松たか子が、映画『告白』で湊先生の原作の映像作品に出演していたこともあって、そうしたご縁も感じました。

Q.伊東蒼さんや黒崎煌代さんなど同世代のキャストが多く出演されていますが、印象に残っているエピソードは?

これだけ大勢の同世代の皆さんと一緒にお仕事するのは初めてだったので、とても刺激的で新鮮でした。本読みの段階からすでに皆さん役作りがしっかりしていて、荒木飛羽さん、山中柔太朗さん、黒崎煌代さん、松本怜生さん、秋谷郁甫さんが演じられたそれぞれの少年たちの個性もきちんと作られていて、ただただ「すごいな」と。撮影が始まってからも、日々刺激をいただきながら演じていました。

待ち時間はなんでもない話で盛り上がったのが印象的です。歌舞伎の世界では同世代がそこまで多くないので、そういう意味でも貴重な時間でした。

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Q.撮影のなかで印象に残っている出来事は?

台湾でのロケです。映像のお仕事で海外に行くのは初めてでしたし、台湾も初めてだったので、日本とは違う空気を感じながら撮影できました。期間は長くなかったものの、台湾に行く前と後で撮影チームの空気感が良い意味で少し変わったように感じました。

Q.現代劇を演じるうえで、歌舞伎との違いを感じた部分は?

現代劇と歌舞伎や時代劇の違いは、まず生活様式ですね。着ているものも、髪型も、価値観も違う。スマホも電気も車もない……何もかも違う世界です。

だからこそ時代劇はある種“ファンタジー”として作れる部分もあるのですが、現代劇は“今のリアルな生活”を芝居に落とし込まないといけない。普段無意識にやっている動きを、自然に、でも意識しながらやらなきゃいけないのがとても難しかったです。

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Q.今後の表現に影響していきそうな部分は?

歌舞伎も現代劇も時代劇も、“お芝居”という意味では同じで、役の心を積み重ねて人物をつくる作業は一緒です。自分の中の「役の引き出し」を増やしていくことが大切だと思っています。

今回、現代の人物を演じたことは、その引き出しが確実に一つ増えた経験です。歌舞伎でも無意識に活かされる部分が出てくると思います。いろんな経験がちゃんと作用しあうように、今後も積み重ねていきたいですね。

Q.ドラマ「人間標本」の見どころを教えて!

全部です(笑)原作は読み始めたら止まらなくて、どんどん引き込まれていく作品でした。

今回の映像化でも同じことが言えると思います。見始めたらどんどん引き込まれ、繰り返し観ると感じ方が変わりますし、登場人物それぞれの目線で見ても印象が変わる。何度も楽しめるのも魅力だと思います。

Q.最後に、今年中に挑戦したいことを教えて!

年内の舞台はすでに決まっているので、一つ一つ丁寧に取り組むことが挑戦だと思っています。来年になりますが、舞台『ハムレット』への出演を控えているので、シェイクスピア劇ということもあり、イギリスに行って空気を感じたいです。まだイギリスに行ったことがないので、どこかで訪れたいと思っています。年内は難しいですが、近いうちに。

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ドラマ「人間標本」

蝶研究の権威である大学教授・榊史朗(西島秀俊)が放つ、「人間標本は私の作品です」という衝撃のひと言から物語は幕を開ける。山の中で発見されたのは、六人の美少年の遺体。彼らを殺害し、「人間標本」として世に知らしめた犯行を認め自首した史朗。彼が追い求めた「美を永遠に留める」執念は、最愛の息子すらも巻き込む狂気へと変貌する。

世界的アーティスト・一之瀬留美(宮沢りえ)と娘の杏奈(伊東蒼)、芸術的才能に恵まれた少年たち、そして父を慕う至(市川染五郎)。それぞれが胸に秘めた想いが交錯し、悲劇の物語は予想をはるかに超える衝撃展開へと進んでいく。尋問室で静かに微笑む史朗が語る、驚愕の犯行。彼の本質は、異常殺人者か、至高の芸術家か――。

配信開始日:2025年12月19日(金)より世界配信開始

話数:全5話※一挙配信

出演:西島秀俊 市川染五郎 宮沢りえ 伊東蒼 荒木飛羽 山中柔太朗 黒崎煌代 松本怜生 秋谷郁甫

原作:湊かなえ「人間標本」(角川文庫/KADOKAWA刊)

監督:廣木隆一

美術監修・アートディレクター:清川あさみ

主題歌:mono²「愛情」(ソニー・ミュージックレーベルズ)

製作: Amazon MGMスタジオ

コピーライト: ©2025 Amazon Content Services LLC or its Affiliates.

※配信内容・スケジュールは予告なく変更になる場合がございます。

※作品の視聴には会員登録が必要です(Amazonプライムについて詳しくはamazon.co.jp/primeへ)。

市川染五郎(いちかわそめごろう)/2005年生まれ。十代目松本幸四郎の長男。祖父は二代目松本白鸚。2007年6月歌舞伎座『侠客春雨傘』で初お目見得。09年6月歌舞伎座『門出祝寿連獅子(かどんでいおうことぶきれんじし)』で四代目松本金太郎を名のり初舞台。18年1、2月に八代目市川染五郎を襲名。

photo:SATOSHI OMURA styling:NAO NAKANISHI hair&makeup:AZUSA KATSURAGAWA

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