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いつか使うつもりだったものが全部片付けられている! 掃除はうれしいけど、妻はモヤモヤ【著者インタビュー】

  • 2025.12.18

【漫画】本編を読む

専業主婦の彩子は、デザイン事務所で働く夫・裕介と、4歳の息子・大地の3人家族。仕事をこなしつつ家事と育児にも積極的な夫に不満はなく、幸せに暮らしていた。しかし彩子には最近とある悩みが。それは「夫と会話が広がらない」こと。息子が生まれたばかりの頃は夫婦でたくさん話をしていたのに、いつの間にこんな関係になってしまったの……?

夫婦の日常を妻と夫、それぞれの視点から描く『夫と会話になりません』(上野りゅうじん/祥伝社)。“完璧主義な夫と大ざっぱな妻”というふたりの行動や思考のリアルさが魅力で、つい自分を重ねながら読んでしまう。そんな本作が生まれた経緯や反響について、著者の上野りゅうじんさんにお話を伺った。

――妻の彩子が熱を出した時の夫・裕介の行動も印象的なエピソードでした。

上野りゅうじんさん(以下、上野):彩子からは冷たいと思われている裕介ですが、人としての心や常識は持っています。根が真面目で頑張り屋ではあるので、相手に認めてもらいたい気持ちもあるし、息子には良い背中を見せたいとも思いそう……と考えながら生まれたエピソードです。

――彩子が寝込んでいる間に、部屋が綺麗になり模様替えもされていたというエピソードがあります。これは自分がやられたらかなり嫌だし絶妙だなと思ってしまいました。

上野:昔、家族が勝手に家を片付けていたことがあるんです。モヤッとしたものの「ありがとう」としか言いようがなかったので、辛かった記憶があります。あからさまな悪意には文句の一つも言えますが、好意でやってくれたことには感謝するしかなく、どこかモヤモヤしますよね、ありがた迷惑というか。この場合の裕介には少し悪意もあるかもしれませんが、やっていること自体は悪いことではないので、やっぱり彩子は何も言えません。

――彩子はパンのシールやいつか使う予定の紙袋などもなくなっていることにも気づきます。「いつか使う」と思って溜めているもの、私にもあるので共感したエピソードだったのですが、上野さんにもそのような経験がありますか?

上野:めちゃくちゃあります! 紙袋とか溜めちゃう派です。捨てるのはもったいないと思ってしまう方です。

取材・文=原智香

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