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『木挽町のあだ討ち』200人の証人が語る仇討ちの“真実”に迫る本予告映像&本ビジュアル

  • 2025.12.18

柄本佑が主演を務め、渡辺謙が共演する『木挽町のあだ討ち』(2026年2月27日公開)から本予告映像と本ビジュアルが到着した。

【写真を見る】仇討ちを成し遂げる若者、菊之助を演じるのは『室町無頼』で棒術を駆使する才蔵に扮した長尾謙杜

本作は第169回直木賞と第36回山本周五郎賞をダブル受賞した永井紗耶子の同名小説を実写化したミステリー。仇討ち事件の真相を追う田舎侍の加瀬総一郎を柄本が演じ、芝居小屋「森田座」で謀略を巡らせる立作者の篠田金治を渡辺が演じる。さらに仇討ちを遂げた菊之助役に長尾謙杜、主人を殺した作兵衛役に北村一輝、このほか瀬戸康史、滝藤賢一、山口馬木也、愛希れいか、イモトアヤコ、野村周平、高橋和也、正名僕蔵、石橋蓮司、沢口靖子ら豪華キャストが集結した。

ある雪の降る夜、芝居小屋のすぐそばで美しい若衆、菊之助による仇討ちが見事に成し遂げられた。その一部始終は居合わせた200人の目撃者によって美談として語り継がれることになる。1年半後、菊之助の縁者と名乗る総一郎が「仇討ちの顛末を知りたい」と芝居小屋を訪れる。菊之助に関わった人々から事件の経緯を聞くなかで徐々に“事実”が明らかになっていく。

このたび解禁されたのは、菊之助の見事な剣さばきによって作兵衛がうめき声をあげながら討たれるシーンから始まる本予告映像。雪明かりのなかに浮かび上がる深紅の着物を揺らし歩む姿から一転、白装束を纏い現れた菊之助は、返り血ゆえ再び紅へと染まりながら、手には討ち取った首を強く掴んでいる。そんな衝撃の仇討ちのシーンを振り返りながら総一郎は「あり得ないんです」と話す。“虫も殺せぬほどの優しい男”であった菊之助の仇討ちの真相を追う総一郎がたどり着いたのは、秘密を抱える芝居小屋。そこでは金治が「一体、なにをお探しだ」と総一郎を牽制するかのような眼光で待ち構えていた。

そんななか、突如として雷鳴が鳴り響き映しだされたのは、主人を殺した作兵衛の姿と菊之助の絞りだすような「逃げろ、作兵衛!」という叫び。まるで深い絆でつながっているように見える2人が“仇を討つ者”と“討たれる者”として再会する。「一生忘れません…」と震える声で言葉を絞りだす菊之助、そして涙を流す総一郎。やがて物語は、その涙に宿った“理由”へと迫っていく。そして、芝居小屋に響くのは、金治の「やるしかないか」という静かな覚悟の一言。迷いのない足取りで奔走する森田座の人々。芝居小屋の人々が守りたかったものとはいったいなんなのか。仇討ちの裏に隠された人々の想いとは?結末への期待と共に温かな涙を予感させる予告編に仕上がっている。

あわせて公開されている本ビジュアルでは、雪の降る夜に起こった菊之助と作兵衛の仇討ちのシーンが大きく写しだされ、下部には総一郎と金治を中心に、菊之助と作兵衛や森田座の面々、菊之助の父、清左衛門(山口馬木也)と母、たえ(沢口靖子)の姿も。菊之助の赤い着物や和傘が印象的に描かれ「江戸に咲いた大輪の華、そのカラクリを解き明かしましょう。」というコピー通り、シンプルながらも鮮やかで目を引くデザインだ。

さらに劇中歌舞伎において七代目市川團十郎役を『侍タイムスリッパー』(23)などで知られる冨家ノリマサが演じ、五代目松本幸四郎役を名バイプレーヤーの本田博太郎が演じていることが解禁となった。

傑作時代小説を実力派キャストの共演で映像化した『木挽町のあだ討ち』。江戸の町を舞台にした“美しすぎる仇討ち”をスクリーンで目撃して!

文/スズキヒロシ

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