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大岩山日石寺で「滝行体験」。滝行の旬は冬、静けさの中で自分を整える旅へ

  • 2025.12.17

富山県東部・上市町は、日本百名山のひとつ「剱岳」をシンボルとし、古来より山岳信仰が息づく祈りの里。万葉集の時代から信仰を集めてきた剱岳の麓では古くから修行が行われ、上市町の古刹・大岩山日石寺に受け継がれている。

全国から年間2500人が訪れる「滝行スポット」

日石寺では、修験道の教えを今に伝える体験として年間を通して滝行が可能。夏場(7月〜9月)に続いて参加者が多いのは、実は1年で最も寒い1月だ。

元日や大寒の日には多くの修行者が集い、六欲煩悩を洗い流すとされる滝に身を投じ、凍てつく冷水の中で“己と向き合う時間”を求める人があとを絶たない。この冬は、日常を離れて自分を見つめ直す旅に出かけてみては?

2025年1月20日、大寒。気温3度、水温5度のなかで行われた寒修行に約60人の参加者が集った
2025年1月20日、大寒。気温3度、水温5度のなかで行われた寒修行に約60人の参加者が集った

冬だからこそ体験できる「静けさ」と「深い内省」

夏は避暑を求める参拝客でにぎわう日石寺も、冬になると境内はひっそりとした静寂に包まれる。余計な音が消え、空気が澄み渡る冬の滝行は、“自分の内側に深く沈み込むような時間”として人気が高まっている。

身を切るような冷たさと向き合い、滝に打たれることで、心身のリセット・新年の祈願として参加する人も増えている。

【写真】一年で最も寒いとされる大寒の時期には、雪と氷が修行場である6本滝を覆うことも
【写真】一年で最も寒いとされる大寒の時期には、雪と氷が修行場である6本滝を覆うことも

「滝行体験」概要

日時:9時〜15時

場所:大岩山日石寺内 六本滝(富山県中新川郡上市町大岩163)

所要時間:約30分

料金:3000円(白衣、草履料金込み)

持参物:タオル(必要な方は肌着など)

申し込み:076-472-2301(大岩山日石寺)

東京で展示イベントを開催

大岩山日石寺では2025年、本尊・不動明王が開眼1300年を迎えた。これを記念して、冬の滝行をメインテーマとした特別企画展を、日本橋とやま館で開催する。

展示では、日石寺の歴史や剱岳に息づく信仰文化、そして冬の滝行の魅力を写真や映像で紹介。「滝行、旬は冬。」をキーワードに、厳冬の上市町だからこそ味わえる精神文化の奥深さを発信する。

■特別企画展 開催概要

イベント名:祈りの里・上市展 ~冬の大岩山日石寺 大寒の滝行~

開催日程:2026年1月30日(金)〜2月5日(木)

開催場所:日本橋とやま館(東京都中央区日本橋室町1丁目2-6 日本橋大栄ビル1階)

※一部変更が生じる場合あり

過去に開催した特別企画展の様子
過去に開催した特別企画展の様子
過去に開催した特別企画展の様子
過去に開催した特別企画展の様子

今回の体験について日石寺担当者に聞いてみた。

ーー今回の体験の狙いは?

時代の移り変わりとともに、お寺にお参りに来られる人にも変化があります。そんな中で、滝行ができるお寺として、たくさんの方がお寺に来られるようになったのは、とてもいいこと、ありがたいことだと思います。さまざまな思いや願いごとをもって、たくさんの方が滝行されています。滝行する前は、ちょっと不安な表情をしていた方も、終わった後はみな、本当にいい顔をされています。あの表情をみると、私たちもとてもよい気持ちになります。

ーー読者(ユーザー)へのメッセージは?

【滝行参加者の感想】

・滝行がお寺でできると知って、申し込みました。身近なところでできるので、よかったです。

・もうすぐ結婚式です。結婚に向けての決意と覚悟を示すために滝行をします。その様子を録画して、披露宴で流します。

・気持ちや心のリフレッシュを考えていたら、滝行というフレーズを見つけました。友達と、滝行できるよ、って言ったら、行きたいということで話がまとまり、体験。癖になる体験でした。

・年に一回は、上市町に来て滝行するのが恒例行事になっています。

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