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「小遣い2万円は少ない!」激怒する義母。その直後、ポストに届いた離婚届…「ごめんね♡」

  • 2025.12.17

結婚後もしばらくは会社員として働いていた私。しかし、夫と「そろそろ子どもも考えたいね」「子育てをするなら働き方も見直したいね」と話し合い、悩んだ末に退職を決断しました。
義母から「嫁は家庭に入るものよ」「息子の稼ぎで暮らすのが当たり前」と繰り返し言われていたことも、背中を押した一因でした。しかしいざ仕事を辞めてみると……。

「お義姉さん、専業主婦になったってこと? もったいなくない? 私だったら絶対に嫌だな~」「今どき共働きが当たり前だよ? 仕事と家事、両立してる人なんて山ほどいるし」と、義妹は私が専業主婦になったことに異論があるよう。


私は「夫婦で役割を分担しただけ」と説明しましたが、聞く耳を持ちません。


「専業主婦なんて、はっきり言って足手まといでしょ? だって収入がないんだから……。お兄ちゃん、かわいそう……」

自分なりに覚悟を持って会社を辞めたはずなのに、「足手まとい」というひと言で、その選択を全否定されたように感じました。

義母のお小遣い

夫の収入で暮らしていくと決めたものの、夫の収入は決して高くはありません。それでも「2人で頑張っていこうね」と話し合っていたので、私は節約に力を入れ、家計簿をつけながらやりくりしていました。

そんななか、私の頭を悩ませていたのが義母の存在です。同居当初から「友だちとの旅行代」や「ランチ代」として、毎月かなりの額をお小遣いとして渡していました。


しかし私が専業主婦になったことで家計はカツカツに……。今後のことを考えると、今と同額のお小遣いを渡し続けることはできません。そこで私は「小遣いを月2万円にしてほしい」と義母に申し出ました。


すると、義母は露骨に顔をしかめました。「2万!? それじゃ何もできないわ! 今、友だちと温泉旅行の話が出てるのに……。お金がなくて行けないなんて、恥ずかしくて言えない!」

私も節約のために服や化粧品を我慢していること、光熱費や食費も削っていることを説明しましたが、義母の口から出てくるのは、「もっと節約できるはず」「赤字になるのはやりくりが下手だから」という言葉ばかり。


思わず私が「あのまま働き続けていれば、もう少し渡せたかもしれないんですけど……」とこぼすと、義母は「嫁が外で働いてるなんて知られたら、息子の稼ぎが少ないって思われるでしょ? だからあんたは家にいなさいって言ってるの!」と強い口調で言いました。


「私たち夫婦の生活」より、「世間体」のほうがはるかに優先されている――その事実が、じわじわと私の心を冷ましていきました。

静かに限界を迎えた夜

私の努力もむなしく、家計は徐々に厳しくなっていきました。私は電気のつけっぱなしに気をつけ、特売日を狙ってスーパーを回り、少しでも安い食材で献立を工夫したものの、義母の交際費と夫の飲み代がかさみ、月末になると赤字ギリギリに。


「もう、貯金を崩さないと暮らせないかもしれない」と感じた私は、勇気を出して夫に相談しました。


「このままだと貯金に手をつけないとやっていけないよ。だから私、パートに出たいんだ。少しでも収入を増やせば、将来のための貯金も続けられると思う」


しかし、返ってきたのは意外な言葉でした。


「嫁が外で働くなんて恥ずかしいだろ。俺の稼ぎが足りないみたいじゃないか。母さんだって嫌がるぞ?」さらに、「専業主婦でいさせてあげてるんだから、家のことをしっかりやってほしいよ。収入が少ないならやりくりを工夫するしかないだろ? 文句ばかり言われても困る」とまで言われてしまったのです。


私が会社を辞めたのは、夫と義母の「家庭に入ってほしい」という希望もあったから。それなのに、結果として私は「稼がないくせに文句を言う嫁」にされている――そう気づいたとき、長いあいだ押し込めてきた不満がもう抑えられなくなっていくのを感じました。

義妹から届いた離婚届

そんなある日、義妹から電話がかかってきました。

「ねぇ、そっちに郵便届いてない? 離婚届! 役所で誰でももらえるって聞いたからもらってきてあげたの!」驚いてポストを確認すると、たしかに中には離婚届が。信じられないことに夫のサインもありました。

義妹はどこか得意げに言いました。「専業主婦になってお兄ちゃんの負担になってるんでしょ? 離婚届取り寄せといてあげたから!もう離婚したら?」


あまりにひどい義妹の対応に言葉を失いましたが、次の瞬間吹っ切れました。

「ありがとう! すぐにでも市役所に行ってくるね。ちょうど、私もこの家を出たいと思ってたところだから」と私が言うと、義妹は明らかに動揺している様子。「え!? ちょっと待って! 冗談でしょ!? 普通、泣きついてくるでしょ?」と焦っていました。

どうやらこれは義母と義妹が仕掛けた作戦だったようです。離婚をちらつかせれば、私が家族にしがみつき、お小遣いの減額を取り下げるだろう——そんな浅はかな思惑があったと知りました。


「お望み通りに私はこの家から消えるわ。離婚届ありがとね!」と言って電話を切ったあと、私は必要最低限の荷物だけをまとめて、その日のうちに実家に身を寄せました。

大切なのは嫁ではなく体裁!?

私が家を出て数時間後、息子がバツイチになるなんて受け入れられない義母は大慌て!今になって「小遣い2万円でいい」と連絡をよこしますが、もう遅いのです。

義母も義妹も一見心から反省しているように見えます。しかし「嫁に逃げられたなんて近所に知られたら、なんて言われるか……」「親戚にも顔向けできないじゃない!」というメッセージからは、世間体ばかりを気にしている本音が透けて見えます。


その後、夫からも長文のメッセージが届きましたが、どれだけ読み返しても自分の立場を守るための言い訳ばかり。義母と義妹に逆らえなかったとはいえ、サインをしたことは事実です。私にとっては冗談では済まされないことでした。

結局義実家が大切なのは世間体なのでしょう。きっとそれはこれから先も変わりません。謝罪の言葉は並んでいるものの、大事にしたいのは私ではなく「嫁」というポジションなのです。もう夫にも言うことは何もありません。私は静かに別れを告げたのでした。

♢♢♢♢♢♢

家計管理、節約、家事の段取り、家族のサポート——見えにくいけれど、専業主婦の仕事は毎日続く「終わりのない労働」です。ラクをしている存在だと決めつけてしまうと、本来必要な支え合いが失われてしまうでしょう。

専業主婦という働き方も、立派な“家庭を支える仕事”。家族の在り方によっては、そんなポジションが必要な場合もあります。その価値を軽んじることなく、尊重し合える関係でありたいですね。

【取材時期:2025年11月】

※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。


著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

ベビーカレンダー編集部

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