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今夜最新作「名探偵津田」名(迷)ゼリフで振り返る「1の浜田さん、2の浜田さん」

  • 2025.12.17
ダイアンの津田篤宏 クランクイン! 写真:ヨシダヤスシ width=
ダイアンの津田篤宏 クランクイン! 写真:ヨシダヤスシ

今夜の『水曜日のダウンタウン』(TBS系)より、大人気シリーズ「名探偵津田」の第4話「~電気じかけの罠と100年の祈り~」が、2週にかけて前後編で放送される。お笑いコンビ・ダイアンの津田篤宏が、無理やりミステリードラマの世界へ放り込まれ、犯人を暴くまで解放されないという一種のドッキリ企画で、回を追うごとに注目度は増していき、その人気ぶりは前回放送の第3話から飛び出した津田のワードが、今年の「『現代用語の基礎知識』選 T&D保険グループ新語・流行語大賞」にノミネートされるほど。今回はそんな名探偵津田のこれまでの軌跡を、津田の名(迷?)ゼリフとともに振り返りたい。

【写真】名探偵津田とキス寸前までいった美女!

最初は嫌々だったのに気づけば迫真の絶叫「犯人はあなただ!」

全てはここから始まった。第1弾は、2023年1月に放送された「犯人を見つけるまでミステリードラマの世界から抜け出せないドッキリ、めちゃしんどい説」。

1泊2日のロケという名目で雪深い山小屋まで連れてこられた津田。ところが、一夜明けたロケ当日、自室で背中にナイフが刺されて死んでいるロケスタッフが発見される。津田は最初こそ驚いたものの、包丁が背中に直立に刺さったあまりにも「サスペンスドラマ」すぎる遺体や、芝居がかった周囲の人間の仕草に「何か」を察知して早速ニヤけてしまうが、ロケのディレクター・佐々木美優にこん願され、交通も通信も遮断された陸の孤島で起きた事件の解決に乗り出すことに。

元々乗り気ではない上、勘が鈍い津田だったが、佐々木の巧みなアテンドによって徐々に事件の真相に接近する。そして容疑者と思われた宿泊客の死体、そして犯行を自白する遺書も見つかる。ここで事件は解決と見られたが、さらにそれが巧みに誘導されたにせの真相で、真犯人が別にいることが発覚する。

この衝撃的な展開に、それまで嫌々でやっていた津田のテンションも上がり始め、次第にその世界観にのめり込んでいく。そして、真犯人が実は自身を誘導していたディレクター・佐々木だったことが発覚。解決編で「犯人はあなただ!!」と大声を張り上げる津田。第1話以降も毎回乗り気ではないながら、徐々に気分が乗っていく津田の変化を楽しむのも本作の醍醐味であるが、「犯人はあなただ!!」と発した瞬間、「名探偵津田」は誕生したと言えるのかもしれない。

複雑化する事件! 津田は世界線の迷子に「俺はどこの世界に生きてんねん」

同年11月には早くも第2話「呪いの手毬唄と招かれざる男」が放送された。前回同様、津田がにせ番組のロケで訪れた長野県の人里離れた村で殺人事件が発生する。前回の事件解決で「名探偵津田」として名前が知れ渡ったこともあり、村民たちに捜査をこん願される津田。こうして、史上類を見ないほど後ろ向きな気持ちの探偵が、再び事件解決に乗り出すことに。

横溝正史風の世界観で描かれたのは、第1話よりはるかに複雑化していく事件。今回、実は東京でも事件が発生し、捜査するはめになったみなみかわと村で合流し、共に捜査する津田。ところがそこで、村長が殺害された最初の事件が、実は当初は自分に仕掛けられたにせ番組によるドッキリであったことが判明する。

ここで津田の脳がパニックに。当初村に来た目的がにせ番組のロケという名目で、蓋をあけてみれば『水曜日のダウンタウン』のドッキリだったという意識が強い津田は、「ドッキリの中で起きるドッキリ」という構造に混乱。「キーーーーーー!」と奇声をあげるや、まるで石坂浩二が演じる金田一耕助ばりに頭をかきむしり始め、「え、俺最初この村に来たんが、えっとこの村のやつがドッキリで…もう訳分からんことすなよ!」と悲鳴。

さらに「これのドッキリが…この殺人の中のドッキリ…うーん訳分からん! もう訳分からん!」「ドッキリの中のドッキリ。村長は『水曜日のダウンタウン』って思ってるんやろ? え、村長はどの世界に生きてる人?」と自問自答し始めた挙げ句「俺は…どこの人?」「俺はどこの世界に生きてんねん」とこぼし始めた。自身の生きる世界線を見失いかける津田の姿にスタジオでモニタリングしていたダウンタウンらも「ダメだ」「津田さん、壊れちゃった!」と爆笑していた。

またしても世界線で混乱「1の浜田さん、2の浜田さん」「僕は1の住人じゃない」

昨年12月に放送されたのが、さらにスケールがアップした第3弾「怪盗vs名探偵~狙われた白鳥の歌~」だ。

第2弾に続き、今度はなんと津田自身が説のプレゼンターとして登場した『水曜日のダウンタウン』スタジオ収録中にアンガールズ・田中卓志が射殺される事件が発生。もちろん断る選択肢などあるわけもなく、津田は事件解決のために田中の担当マネジャー・根岸と共に問題のホテルへ連れて行かれることに。

先述した流行語大賞ノミネート入りを果たした「長袖をください」や、津田の実母・きみ子(に似ている怪盗ダイヤ)や、前回の“ワトソン”的立場のみなみかわの再登場など、かつてないスケールで描かれた第3弾だが、本作でも津田は世界観で迷子になり大パニック。

特に今回は、『水曜日のダウンタウン』で浜田ら共演者が見守る中で「名探偵津田」の世界へと緩やかに移行したことに混乱しているようで、相談したいと部屋に押しかけてきた根岸を相手に神妙な顔つきで「今が起きている次元が1、今日の浜田さんは1です。でも今見てる(モニタリングしている)浜田さんは2です」「今の1の浜田さんが(もしも)犯人ってなったら、今これを見てる浜田さん、2の浜田さんはどういう気持ちで見ているのか? 何を見てるのか? って思うんですよ」「僕はそれがすごく悩むことなんですよ」と疑問を吐露。「事件」に登場人物のはずの浜田が、今自身を映しているVTRを見ている入れ子構造が飲み込めないようで「だから俺は2の人が作り出した1の中でやらなダメなんですよ」「でも(本当は)僕は1の住人じゃないんですよ。だからワケが分からないんですわ」「1の世界に浜田さんが出たことで一気にワケが分からんくなった」と吐露していた。

津田はふざけているわけではないが、モニタリングしていたスタジオの面々は、理解しがたい発言を大真面目にしゃべり続ける彼の姿に爆笑の渦に。麒麟・川島明が「何回聞いても分からん(笑)」「何やねん“1の浜田さん”って。頭おかしなる」とツッコめば、ヒコロヒーも「おかしなるおかしなる! 聞いてておかしなる!」と悲鳴を上げていた。

今夜放送される第4弾も、番組のゲーム企画「電気イスゲーム2025」に津田が出演中、劇団ひとりが倒れるというドッキリの形で事件がスタート。今回も津田がどんな名(迷?)ゼリフを発すのか、どんな活躍を見せてくれるのか、今から楽しみだ。

『水曜日のダウンタウン』名探偵津田・第4弾「~電気じかけの罠と100年の祈り~」はTBS系にて17日22時放送(90分スペシャル)。

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