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話題作『じゃあ、あんたが作ってみろよ』作者が明かすキャラクターへの想い。描くのが難しいのは誰?【著者インタビュー】

  • 2025.12.16

【漫画】本編を読む

夏帆×竹内涼真のW主演のドラマ『じゃあ、あんたが作ってみろよ』(TBS系火曜22時)。竹内涼真が演じる海老原勝男(えびはらかつお)は、イケメン御曹司で“ハイスペック”ながらも、「男なんだから」「女だったら」と男女の役割について固定観念を持つ男。夏帆が演じる料理上手で勝男に尽くしてくれる鮎美と同棲中で、そろそろ結婚、と夜景が見えるフレンチレストランで完璧なプロポーズをしたのだが…。原作は同名漫画『じゃあ、あんたが作ってみろよ』(谷口菜津子/ぶんか社)。勝男、そして鮎美の成長と料理を通じて、誰もが自分の中で気づかないうちに築き上げてしまう「普通」を壊してくれる作品として注目を集めている。本作に込められた想いから裏話まで、著者である谷口菜津子さんに話を聞いた。

――谷口先生は登場人物の中で誰が一番ご自身に近いと感じていますか?

谷口菜津子さん(以下、谷口):「このキャラクターはまるで私だ!」と思う人はいないです。自分には勝男のようなこだわりの強さもあるし、鮎美も心の片隅にいるような気がします。

――反対にこのキャラクターは自分と似ていない、描くのが難しいと感じるキャラクターはいますか?

谷口:描くのが難しいという意味では、勝男の父親の勝は慎重に描いています。どんな気持ちで幼少期や仕事の現役時代を過ごしてきたか、そして今はどんな思いを抱えているのか……。そういったところをじっくり考えるのはすごく難しいのですが興味深いです。

――漫画を描いている際、行き詰まった時はどうしていますか?

谷口:とりあえずお風呂に入ります。血流が良くなるからか、何もない空間だからか、理由はわからないのですが、何故か解決策が思いつきます。時間がない時は、パートナーに今考えているストーリーを一方的に話します。話すと頭が整理されて描けることがあるんです。ただ一方的に話したいだけなので、意見を言わないようにお願いしています。

取材・文=原智香

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