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ぼっち状態の人多し!? 「子育て話」ができるパパ友を持つ父親の割合

  • 2016.6.9
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【パパからのご相談】

先日、子どもの育て方について話しているときに妻とけんかになりました。妻は、「私はいろんな人から育児の情報を聞いている」「○○ちゃんのパパもそう言ってた」「あなたも人に聞いてみれば!」などとキレられました。

子育てについて他の人に聞いてみたいなという気持ちはあるのですが、実は周囲に育児のことで話せる人がいません。

公園で子どもの友達の親と会ってもあいさつをする程度なんです。こういうのはよくないでしょうか? 父親は友人と育児の話をするものなのでしょうか?

●A. 父親の多くは子育てについて話せる友人がいません!

ご相談ありがとうございます。子育て研究所代表の佐藤理香です。

「自分には子育てについて話せる友人がいないなあ」と改めて実感すると少し心配になりますよね。毎日仕事で忙しくしていると、育児の話をのんびりしている時間もないと思います。

「妻と自分の子どもの話をするのがやっと」というところではないでしょうか。実際、父親が子育て話をする友人がいないことは、珍しいことではありません。

そこで今回は、父親が子育ての話をする友人をどのくらいの割合でもっているのか、そういった友人と知り合うきっかけは何かについてお伝えしたいと思います。

●子育てについて話せる友人がいない父親は、50.2%

ベネッセ教育総合研究所が父親に行った調査によると、子育てについて話せる友人がいると回答した父親は49.8%、いないと回答した父親は50.2% となりました。また、子育て話をする友人がいると答えた父親の平均的な友人の数は4.3人でした。

このことから、半分以上の父親が子育て話をする友人がいないことがわかります。そして、友人がいる父親は平均して4人以上もいるので、話せる友人がいるのといないのでは、両極端であることがわかります。

●子育てについて話せる友人と知り合ったきっかけ

では、子育てについて話せる友人がいると回答した父親は、どこで、何がきっかけで友人と知り合うことができたのでしょうか?

調査結果をみると、上位5位は以下のようになっています。

・1位:仕事上での関わりを通じて……(60.0%)

・2位:過去の学生時代(小学校・中学校・高校・大学等)に一緒で……(45.3%)

・3位:自分のための趣味を通じて……(22.3%)

・4位:園・小学校で子どもを通じて……(13.9%)

・5位:配偶者の友人だったことをきっかけとして……(8.3%)

ダントツ1位は、やはり職場関係 。毎日顔を合わせて付き合っている関係で、自然に子育ての会話が出てくるものと思われます。2位が学生時代の友人。

意外だったのが3位と4位。園や小学校で子どもを通じて友人ができることのほうが多いかなと思うところですが、それよりも約10ポイントも上回って“自分のための趣味を通じて”友人と知り合ったという方が多いことがわかります。父親の趣味も、子育てに通じているのですね。

実は、子育てについて話せる友人がいるか、いないかによって、父親の子育て意識に差がみられることがわかりました。

友人のいる父親のほうが、子育てに肯定的な感情をもつことが多く、否定的な感情は少ない ことがわかったのです。

近年では、父親が子育てに関与することが求められています。子育ては、日々の小さなことの積み重ね。

疑問や不安なども湧いてはなくなり、湧いてはなくなりで尽きることはありません。

そのため、ちょっとした子育て話を直接会って話せるという友人の存在が、父親にも求められているのかもしれませんね。

【参考リンク】

・『第3回 乳幼児の父親についての調査 速報版』 | ベネッセ教育総合研究所(PDF)(http://berd.benesse.jp/up_images/research/Father_03-ALL.pdf)

●ライター/佐藤理香((株)子育て研究所代表)

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