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「ヒロちゃん、待ってた!」あの癒し系エゾリスがふたたび登場【北海道のかわいい動物たち・写真9枚】

  • 2025.12.15

今週も インスタグラム「北海道3大かわいい動物」プロジェクト に寄せられたみなさまからのお写真をご紹介します。(2025年12月8日〜12月12日ピックアップ分)

茶褐色から真っ白へと変身中

Sitakke
撮影:kamuiyukar さん

雪が降り、積もり始めました、本格的な冬の到来ですねー。

茶褐色の「夏毛」から、真っ白な「冬毛」へと、変身中の、エゾユキウサギです。

ニホンアマガエルなどは、まわりの色に合わせて、自分のカラダの色を変えることができますね。
その仕組みは、周囲の環境を目で認識して、その情報が、神経やホルモンを通じて色素細胞に伝わるからなのだそう。

一方で、エゾユキウサギの毛の変化は、「日照時間の長さの変化」がスイッチの役割をしているのだといいます。
なので、冬になったのに雪が降らないと、茶褐色の景色の中に、真っ白のユキウサギがいたり、逆に、雪が早く積もってしまうと、真っ白の景色の中に、茶褐色のユキウサギがいる、ということが起こりえます。

そうなると、すぐさま外敵に見つかって、狙われやすくなってしまうので、数が減ってしまいかねません。
やはり雪の季節には、雪がそこそこ降って、早すぎず、遅すぎず根雪になり、そして春がやって来ることが、とっても大切なことだということを改めて認識させられます。

冬を過ごすために「マッチョ体型」に!

Sitakke
撮影:s.studio6 さん

軽やかなジャンプを見せるのは、エゾリスです。
お写真からわかるように、ビッシリと冬毛が生えそろい、そして皮下脂肪もたくわえられたせいか、かなりの「マッチョ体型」になっていますねー。

木の実などが不作だったので、エゾリスたちは、うまく冬支度ができているのか、ちょっと心配をしていましたが、このお写真を見る限り、どうやら大丈夫のようです。
「耳毛」もしっかりと生えそろいました。

これからの季節は、深い雪に顔を突っ込んで、土の中に隠しておいたごちそうを掘り起こしては、おいしそうに食べる、北海道に生きる動物の、生命力あふれる頼もしい姿を見せてくれるに違いありません。

まるで同化して…めり込んでいる感じが!?

Sitakke
Sitakke
撮影:tomo_photo.31 さん

このお写真のキャプションに「横顔もかわいい!同化して、めり込んでいる感じが良い」とありました。
エゾフクロウの模様が、ほんとうに木と保護色になっていて、あまりにもピッタリで、フクロウがここにいることで何かが完成した!という感じすらしてきます。

正面からのお写真もあったので、あわせてアップさせていただきました。
目が開いているので、エゾフクロウだ!とすぐにわかりますが、目をつぶっているときだと、本当に木に同化していて、近くを通ってもまったく気づかないかもしれません。

エゾフクロウの顔は、全体がパラボラアンテナのようになっていて、顔全体で遠くの小さな音を集める働きをしています。
実際の耳は、顔の横にあるのですが、左右では、その位置が高さで1センチほどのズレていて、このちょっとしたズレのおかげで、真っ暗な森の、雪の下を走るネズミの位置を、正確に把握できるのだそうです。

昼に見る、いつも眠たげなエゾフクロウからは、夜の華麗なるハンター姿は、まったく想像できませんね。

シマエナガが逆さまになったら…何に見える?

Sitakke
撮影:yuichiro.kito さん

このお写真のキャプションに「2分音符を奏でる」とありました。
本当に、逆さまになったカラダと、長いシッポで出来たフォルムが、2分音符のようですねー。
音楽の楽譜のように、シマエナガがどんどん並んでいったなら、さぞ、かわいらしいでしょうね。

シマエナガが好きな木の種類のひとつに、カラマツがあります。
カラマツの冬芽のつけ根に、小さな虫でもいるのでしょうか?
チョウやミツバチが、花から花へと蜜を吸ってまわるかのようにして、カラマツの枝から枝へ、次々と飛び移りながら、さかんに食事をしていることがあります。

きょうご紹介させていただいたお写真のように、カラマツの枝に、逆さまにぶら下がったり(時には1本の足だけで)していて、シマエナガはほんとうに体操選手のように、器用なかカラダしているなあと、いつも感心させられます。

ヒロちゃんふたたび登場…ファンも増加中?

Sitakke
Sitakke
撮影:yukirinn0510 さん

11月24日の「きょうの1枚」に登場した、ヒロちゃん。
@yukirinn0510 さんのお写真を、「耳毛が広がってるかわいい子。この子はヒロちゃんてつけました、初name」というキャプションとともにご紹介させていただきました。

その後も、ヒロちゃんと@yukirinn0510さんの親交は、ますます親密さを増しながら続いているようで、「初めて見分けがついて、名前をつけた子なので、愛しさもひとしおです」とのご連絡をいただきました。

ヒロちゃん…、2週間ほどの間で、冬毛が生えそろい、ひとまわり「マッチョ」になったような感じもありますが、耳毛の広がり具合は、いまもやっぱり広がっていて、癒やし感たっぷりの「キョトン顔」も、そのままに。

@yukirinn5010 さんのフォロワーさんの中には「最高すぎゅっ!ヒロちゃん特集だね!ヒロちゃんの『かわいい』を集めたお写真に、わたしも心も癒されます」なんて、すっかり、ヒロちゃんファンも続々登場の様子。
こうなると、次のヒロちゃんはどんななのか、どんどん気になっちゃいますねー。

11月のMVPは…シマエナガ沼にはまった…

先月11月の「今月の1枚」は、2,522の「いいね」と総閲覧数:33,306回を獲得された、@odacchi_birdsさんに決まりました。

Sitakke
Sitakke
撮影:odacchi_birds さん

いずれも黄葉をバックにたたずむ、羽毛がやや冬仕様になって、かわいらしさがアップしたシマエナガちゃん。
撮影なさった @odacchi_birdsさんは、シマエナガの写真を撮るために、関東から北海道通いをなさっていらっしゃる、熱心なシマエナガウォッチャーです。

一度、足を踏み入れたら、なかなか抜け出すことが出来ない「シマエナガ沼」にズッポリとハマってしまったおひとり。
ご覧いただいた方からは、「キレイな黄色をバックに、どや顔のシマちゃん!」「2枚のウチどっちかに選べませんよね!どっちもかわいい〜」「いつも可愛いシマちゃんの写真を楽しみにしています」といった書き込みや、いよいよシーズンインを迎えた、「雪の妖精」シマエナガのかわいらしさに、たくさんの「いいね」をいただきました!

◆文:インスタグラム「北海道3大かわいい動物」プロジェクト事務局 / ami_papa
1987年からカメラマンとして北海道の自然や野生生物の撮影を始める。アメリカのイエローストーン国立公園やカトマイ国立公園、デナリ国立公園での取材も経験。2020年から「北海道3大かわいい動物」プロジェクトを主催し、InstagramやSitakkeの記事で発信しています。

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