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「このマンガがすごい!2026」発表!『本なら売るほど』『悪役令嬢の中の人』――胸を熱くさせる年末年始に読みたい受賞作品

  • 2025.12.15
このマンガがすごい!2026 『このマンガがすごい!』編集部/宝島社
このマンガがすごい!2026 『このマンガがすごい!』編集部/宝島社

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このたび、12月12日(金)に「このマンガがすごい!2026」のランクイン作品が発表された。また、12月15日(月)には全体ランキングが分かる『このマンガがすごい!2026』(『このマンガがすごい!』編集部/宝島社)が発売。本記事では、ランキングに入った書籍の中から注目の2タイトルを紹介する。

本を愛する人も、そうでない人も。「本のロマン」と縁に胸がぎゅっとなる。『本なら売るほど』

1つ目に紹介したいのは、「このマンガがすごい!2026」オトコ編にランクインした『本なら売るほど』(児島青/KADOKAWA)だ。

ひっつめ髪の気だるげな青年が営む古本屋「十月堂」を舞台に、店主と客、時に客同士やその家族が本を介して縁や想いでつながっていく。店主の人柄と、小さな古本屋とは侮れないこだわりの品ぞろえが魅力の店は、時に青春の、時に克己の、時にノスタルジーの舞台となり、さまざまなお客に印象深い時間を与えてくれる。

まずは試し読みからでも、第1話を読んでほしい。“古本”という、本それ自体の物語の上に、以前持っていた人の趣味や時間が乗った「もの」の特別感。またそれが時間や距離を隔てた人をつなぐ切なさと愛おしさを感じられるはずだ。いま、この時代に本作が「このマンガがすごい!」という賞に選ばれた意味を考えると、胸に温かいものが灯るような気がしてくる。

マンガ雑誌「ハルタ」での連載が書籍化した本作は、現在2巻まで発売されている。それこそ古本を読むような「時間を楽しむ心構え」で、年末のこの時期手に取ってはいかがだろうか。

悪役令嬢×シスターフッドの斬新さと狂信的な絆に感動させられる!『悪役令嬢の中の人』

次に紹介したいのは、「このマンガがすごい!2026」オンナ編にランクインした『悪役令嬢の中の人~断罪された転生者のため嘘つきヒロインに復讐いたします~』(白梅ナズナ:漫画、まきぶろ:原作、紫真依:キャラクターデザイン/一迅社)だ。

とあるRPG系乙女ゲームの悪役令嬢レミリアに転生した日本人の女性「エミ」は、推しキャラクターであるレミリアを救うべく幼少期から奮闘した。一見周囲との関係も良好になり、バッドエンディングを回避できたように見えたが、しかし…ゲームのヒロイン「星の乙女」により努力虚しく原作どおり断罪されてしまうのだった。すべてに絶望し、深く眠ってしまったエミの冤罪を晴らすため、そこに現れたのは中から見守っていた本来のレミリアで――。

Xでもたびたび話題になった本作。目にしたことがある人も多いのではないだろうか。特筆すべきは、1つの体に2つの魂が同居し、それによって物語の開始前に悪役令嬢が救済されているという特異さと2人の関係だろう。孤独に虐げられていた本来のレミリアを、圧倒的な優しさと包容力で包み込んだエミ。2人が言葉をかわすことはなくとも、そこには強く純粋な絆が生まれていたのだ。そんなエミを残酷に傷つけられて、悪役令嬢が黙っているわけがない…! お互いを思う気持ちに、涙ぐんでしまうシーンもしばしば。時に、セリフのない扉絵ですら胸にぐっときてしまう。人の心を溶かすのは、いつだって真心なのだ。

そして圧倒的なビジュアルも必見。悪役令嬢でありながらも「復讐者」で「清らかな存在」である主人公レミリアが、“エミのレミリア”として微笑む姿から「死で贖うことすら許さない」と憤怒する表情まで、壮絶に美しい。本作は現在マンガが6巻で完結済み。先が気になって仕方なくても読めてしまう、一気買いがおすすめだ。また、番外編も付いた原作小説が一迅社ノベルスより2巻発売中。

「このマンガがすごい!2026」にランクインした2作を紹介したが、この2作はもちろんのこと、賞受賞作はどの作品も必読の面白さだ。長い年末年始にかけて、一気読みしてみてはいかがだろうか。

文=ダ・ヴィンチWeb編集部

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