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Mrs. GREEN APPLEの創作の世界を旅する「Wonder Museum」が開催中!ライブ衣装や直筆イラストの展示などデビュー10周年を締めくくる展覧会に行ってきた

  • 2025.12.15

国民的人気バンド・Mrs. GREEN APPLE(以下、ミセス)のデビュー10周年を締めくくる展覧会イベント「Wonder Museum」が2025年から2026年にかけて、東京、大阪、福岡の3会場を巡回する。封切りとなる東京会場では、虎ノ門ヒルズ ステーションタワーの45階TOKYO NODE GALLERYにて2025年12月6日~2026年1月9日(金)の期間で開催されている。ミセスの楽曲制作・プロデュースを手がけてきた、大森元貴さんの“頭の中”を旅するように構成されたWonder Museumとは一体どのような展示なのだろうか。東京会場での開催の様子を体験してきたので、その様子をレポート!

Mrs. GREEN APPLE10周年を締めくくる展覧会「Wonder Museum」が現在、東京会場で開催中!2026年には福岡、大阪にも巡回予定
Mrs. GREEN APPLE10周年を締めくくる展覧会「Wonder Museum」が現在、東京会場で開催中!2026年には福岡、大阪にも巡回予定

楽曲やライブの世界観が現実に!ミセスの創作の世界を感じられる展示とは?

Wonder Museumの最初の展示「最初の部屋」では、音楽が誕生する瞬間の喜びを全身で感じられる演出が。暗闇の中で照らされる机の上に書きかけの地図があり、耳を澄ますとあの人がやってくる。そしてペンを走らせているうちに...。具体的な内容については実際に体験して楽しんでみてほしいのだが、演出の中で流れる楽曲のさまざまなアレンジや、部屋に施された装飾によって、音楽の持つ力や表現の幅の広さを感じることができるだろう。

重厚な扉の先には、10年間かけて名曲を数多く創作してきたMrs. GREEN APPLEの世界観が待っている
重厚な扉の先には、10年間かけて名曲を数多く創作してきたMrs. GREEN APPLEの世界観が待っている
「最初の部屋」から光り輝く森の中のような空間を抜けて展示エリアへ
「最初の部屋」から光り輝く森の中のような空間を抜けて展示エリアへ
「Wonder Museum」展示エリアの様子
「Wonder Museum」展示エリアの様子

「最初の部屋」を出て光り輝く木のトンネルを通り抜けた先に待っているのは、タキシードに身を包んだミセスのメンバー3人が回っている「DANCE-GO-ROUND」だ。メンバー3人は、楽曲『ダンスホール』でおなじみのダンスポーズを取っている。足元にはいくつものミラーボールが置かれ、音楽と照明が連動して、楽しげな『ダンスホール』の世界感をうまく表現している。

タキシードに身を包んだメンバー3人が『ダンスホール』のおなじみのポーズを取っている「DANCE-GO-ROUND」
タキシードに身を包んだメンバー3人が『ダンスホール』のおなじみのポーズを取っている「DANCE-GO-ROUND」

レコーディングスタジオを模した「RECORDING THEATER」には、スタジオで『ライラック』の新しいアレンジをレコーディングしている3人が登場する。そして、なんとレコーディング前後のやりとりの様子も収録されており、普段目にすることのできないメンバーたちの様子を楽しめる。メンバー3人のやりとりは日によって変わるとのこと。仲のいい3人がどのような会話をして音作りをしているのかのぞいてみよう。

メンバーたちのレコーディング風景を楽しめる「RECORDING THEATER」
メンバーたちのレコーディング風景を楽しめる「RECORDING THEATER」
『ライラック』の新しいアレンジのレコーディング中は、スタジオのRECORDINGマークが点灯する
『ライラック』の新しいアレンジのレコーディング中は、スタジオのRECORDINGマークが点灯する

深海のような「INTO THE ATLANTIS」には、2023年に埼玉県のベルーナドームで開催されたドームライブ『DOME LIVE 2023 “Atlantis”』の衣装が登場している。深海から見上げた先に浮かんでいるメンバーたちの衣装は、まるで海の中を自由に泳いでいるかのよう。また、足元にもちょっとした仕掛けがあり、泡に触れると特別な演出が起こる。

「INTO THE ATLANTIS」では深海の世界へ!見上げた先には?
「INTO THE ATLANTIS」では深海の世界へ!見上げた先には?
海底に沈んだ巨大都市「Atlantis」の名前を冠した『DOME LIVE 2023 “Atlantis”』の衣装が浮かんでいる
海底に沈んだ巨大都市「Atlantis」の名前を冠した『DOME LIVE 2023 “Atlantis”』の衣装が浮かんでいる

ミセスが2025年10月から12月にかけて開催しているストーリーラインのライブの最新作『DOME TOUR 2025 “BABEL no TOH”』に関連した展示も登場している。ライブの物語の始まりを巨大な飛び出す絵本の像にした「BABEL no TOH STATUE」では、プロジェクションマッピングによって、バベルの物語の壮大な世界観が表現されている。ライブの内容のネタバレはないので、12月15日、12月16日(火)、12月19日(金)、12月20日(土)に開催される東京ドーム公演に参加する人でも安心だ。

最新ライブツアー『DOME TOUR 2025 ”BABEL no TOH”』の物語の始まりを体験できるプロジェクションマッピング
最新ライブツアー『DOME TOUR 2025 ”BABEL no TOH”』の物語の始まりを体験できるプロジェクションマッピング
飛び出る絵本の像の演出は迫力満点!ライブツアーのネタバレは含まれないので安心して楽しもう
飛び出る絵本の像の演出は迫力満点!ライブツアーのネタバレは含まれないので安心して楽しもう

「KUSUSHIKI GATE」は、展示エリア間をつなぐゲートとして登場する展示の1つで、『クスシキ』のミュージックビデオの印象的なワンシーンを彷彿とさせる。実際にミュージックビデオで使用した衣装を着た人形たちをくぐり抜け、次の展示エリアに進もう。

楽曲『クスシキ』のミュージックビデオで実際に使用された衣装が登場
楽曲『クスシキ』のミュージックビデオで実際に使用された衣装が登場
ミュージックビデオ中の印象的なワンシーンを彷彿とさせる展示内容だ
ミュージックビデオ中の印象的なワンシーンを彷彿とさせる展示内容だ

「IMAGINATION VOYAGE」は、巨大な船に乗って4つのミュージックビデオの世界へ飛び立つ没入感あふれる映像コーナー。ミュージックビデオの世界観から楽曲制作につながることもあるという、大森さんが感じている世界を追体験できるような内容になっている。『ANTENNA』では雲から飛び出すクジラや天地がひっくりかえったビル群の景色など、ミュージックビデオにも登場する世界に自分が入り込んでしまったかのような感覚を味わった。

巨大な船に乗って4つのミュージックビデオの世界へ飛び出す「IMAGINATION VOYAGE」エリア
巨大な船に乗って4つのミュージックビデオの世界へ飛び出す「IMAGINATION VOYAGE」エリア
音楽と一緒にミュージックビデオの壮大な世界を旅しているかのような没入感
音楽と一緒にミュージックビデオの壮大な世界を旅しているかのような没入感

今回の展覧会一番の見どころとも言えるのが、「CREATIVE HISTORY」というコーナー。楽曲や歌詞、ミュージックビデオなどミセスが作り上げてきたエンターテインメントの源を感じることができる展示内容になっており、打ち合わせ音声や制作資料なども並んでいる。初期カバーアート案や大森さんが描いたスケッチなど、貴重な資料も数々ある。こちらは撮影・録音禁止エリアなので、一つひとつの資料にゆっくりと目を通し、感慨に浸っているファンも多かった。

AI技術を使って人気曲『ケセラセラ』を再解釈!?

楽曲やライブ、ミュージックビデオなどこれまでのミセスが織りなしてきた創作の世界を感じられるWonder Museum。なかでも編集部メンバーが驚きを見せていたのは、人気曲『ケセラセラ』を使って新しい音楽の楽しみ方を実験する「QUE SERA SERA GARDEN」だった。 ここでは、AIを使った「視るケセラセラ」、「触れるケセラセラ」、「香るケセラセラ」の3つの展示が体験できる。

「QUE SERA SERA GARDEN 」では、AI技術で『ケセラセラ』が五感で感じられるように
「QUE SERA SERA GARDEN 」では、AI技術で『ケセラセラ』が五感で感じられるように

「視るケセラセラ」では、音源データからAIが連想するイメージを楽しめるブースが登場。花がほころんだり、光のベールが波打ったりと、AIに『ケセラセラ』の音楽をイメージ化させる実験の結果に編集部メンバーは感嘆していた。

雲のような展示を覗くと、『ケセラセラ』からAIが連想したイメージが広がった
雲のような展示を覗くと、『ケセラセラ』からAIが連想したイメージが広がった

「触れるケセラセラ」では、『ケセラセラ』のリズムに注目して、解析したリズムデータから作成された振動パターンを触覚で楽しめる。雲のような装置に手を置いてみたり、振動するベンチに腰掛けてみて全身で振動を感じたり。普段せわしない日々の中ではあまり注目できない音楽のリズムにゆっくりと身をゆだねられる仕掛けとなっていた。

『ケセラセラ』のリズムを振動として感じられる仕掛け
『ケセラセラ』のリズムを振動として感じられる仕掛け

また、「香るケセラセラ」は、ブースの中央に設置されたブーケの花々から、歌詞に込められた感情に沿った香りが漂う仕掛けに。AIが数十万種類の香料の中から香りのレシピを考案し、匂いで『ケセラセラ』の各シーンを感じられるように工夫されていた。「明るさとあきらめない気持ちを感じる歌詞からスパイシーさの下にフローラルな甘さが隠れた香りに」といったように、歌詞の内容に匂いが対応していた。体験した編集部メンバーは、全部で4つの歌詞と香りの組み合わせそれぞれに込められた意味を読み解くことを楽しんでいた。

『ケセラセラ』のサビの歌詞からAIがイメージしたのは、スパイシーさの下にフローラルな甘さが隠れた香り
『ケセラセラ』のサビの歌詞からAIがイメージしたのは、スパイシーさの下にフローラルな甘さが隠れた香り

音楽は耳を通して聴覚で楽しむものという既成観念から飛び出し、目や鼻、全身で楽しめるよう、テクノロジーを使って再解釈された『ケセラセラ』の世界を深く楽しんでみてほしい。

展覧会や楽曲をモチーフにしたオリジナルグッズも多数登場!

展示でミセスが10年間にわたって紡いできた音楽の世界観を楽しんだあとは、オリジナルグッズが並ぶショップエリアをチェックしてみよう。

展覧会や、楽曲をモチーフにした「Wonder Museum」オリジナルグッズが並ぶ
展覧会や、楽曲をモチーフにした「Wonder Museum」オリジナルグッズが並ぶ
今回の展覧会で登場するオリジナルグッズは20種類を超える
今回の展覧会で登場するオリジナルグッズは20種類を超える
多彩なグッズの中から、お気に入りの一品をじっくりと探せるコーナーも
多彩なグッズの中から、お気に入りの一品をじっくりと探せるコーナーも

20種類以上登場したオリジナルグッズの中で、注目は展示会場でしか手に入らない限定グッズだ。Wonder Museum トートバッグ(2200円)は、会場ごとに異なる限定デザインが登場。東京会場では水色、福岡会場ではピンク、大阪会場ではグレーのトートバッグとなっている。柔らかく丈夫な生地で、幅のある取っ手が肩にかけやすいので、普段使いもしやすくうれしいデザインだ。

Wonder Museum トートバッグ(TOKYO) (2200円・東京会場限定販売)
Wonder Museum トートバッグ(TOKYO) (2200円・東京会場限定販売)

Wonder Museum ナハトムジークチョコレート(5000円)は、楽曲『ナハトムジーク』を表現したチョコレート。それぞれの柄は、ミュージックビデオの世界観をイメージしていて、繊細な色味が特徴的なスイーツとなっている。メンバーが選んだという中身の味は、洋なし、カプチーノ、パッションフルーツ、バニラ、抹茶の全部で5種類だ。

Wonder Museum ナハトムジークチョコレート(5000円)
Wonder Museum ナハトムジークチョコレート(5000円)

Wonder Museum インスピレーションキャンドル(各1万2500円)は、『ダーリン』、『ライラック』、『ケセラセラ』3曲それぞれからインスピレーションを受けたアロマキャンドルだ。『ダーリン』は、温かみのある甘さと深みが、大人っぽいアンバーの香り。『ライラック』は、青々しさと甘さが混じった、みずみずしいサイレントウッディの香り。『ケセラセラ』は、フルーティで気分が華やぐ、アールグレイの香りだ。

Wonder Museum インスピレーションキャンドル(各1万2500円・左から順にダーリン、ライラック、ケセラセラ)
Wonder Museum インスピレーションキャンドル(各1万2500円・左から順にダーリン、ライラック、ケセラセラ)

ちなみにショップエリアへとつながる廊下には、展覧会キービジュアル衣装の実物も展示されている。お土産を買う前に、こちらも忘れずにチェックしよう。

証明写真風フォトブースでメンバーと一緒に記念撮影も

今回のWonder Museumは、セルフフォトブランドphotoismとコラボしており、楽曲『ビターバカンス』をテーマにしたオリジナル写真が全国のphotoism店舗で撮影できる。オリジナル写真は証明写真風のフレームで、ミセスのメンバー3人に混ざって写真撮影をしているかのよう。そんな「Mrs. GREEN APPLE Wonder Museum × photoism ビターバカンス証明写真」は、Wonder Museum東京会場にも登場している。編集部メンバーは展示を楽しんだ熱量をそのままに、ミセスのメンバーたちと一緒にその瞬間を写真に残していた。

展覧会を見終わったらメンバーとの写真撮影もおすすめ(要予約・有料)
展覧会を見終わったらメンバーとの写真撮影もおすすめ(要予約・有料)

なお、「Mrs. GREEN APPLE Wonder Museum × photoism ビターバカンス証明写真」では、一度の撮影でオリジナルフレームの写真と、Wonder Museumメインビジュアルの「オリジナルカード」の2枚を持ち帰れる。Wonder Museum東京会場での体験には先着の事前申し込みと、Wonder Museumのチケットが必要だが、全国のphotoism店舗でも体験できるので、思い思いのポーズでぜひミセスのメンバーたちとの「証明写真」撮影を楽しんでほしい。

写真は「ビターバカンス」をテーマにした証明写真風オリジナルデザイン!ミセスの3人に交じってどんなポーズをするか前もって決めておこう
写真は「ビターバカンス」をテーマにした証明写真風オリジナルデザイン!ミセスの3人に交じってどんなポーズをするか前もって決めておこう

【「Mrs. GREEN APPLE Wonder Museum × photoism ビターバカンス証明写真」詳細】

■場所:Wonder Museum東京会場(先着予約申し込み必須)、全国のphotoism店舗

■期間:2025年12月6日〜2026年3月31日(火)

■予約受付開始日時(東京会場)

・第1弾(12月6日〜12月12日体験分):12月4日21時

・第2弾(12月13日〜12月19日(金)体験分):12月10日21時

・第3弾(12月20日(土)〜12月26日(金)体験分):12月17日(水)21時

・第4弾(12月27日(土)〜1月2日(金)体験分):12月24日(水)21時

・第5弾(1月3日(土)〜1月9日(金)体験分):12月31日(水)21時

■料金:1回1000円

※福岡会場・大阪会場での実施は未定です。

※予約可能な回数は、体験日当日のWonder Museumのチケットを持っている人1人につき1回のみです。

※1グループあたりの体験可能人数は4人までです。

東京会場終了後は、福岡会場で2026年2月7日(土)~2月21日(土)の開催、大阪会場で2026年3月2日(月)~3月31日(火)の開催へと続いていく。

会期スケジュールとチケット詳細
会期スケジュールとチケット詳細

2025年末をもって大飛躍の機会となった「フェーズ2」を完結させ、2026年から「フェーズ3」を始動させるミセス。彼らの“今後”からも目が離せないが、“これまで”を作り上げてきたイマジネーションとクリエイティビティも体感してみては?

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取材・文=平岡大和

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