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ブラック企業を辞めるために「怨霊」を雇う?!上司の引き止めを物理的に断ち切る方法【作者に聞く】

  • 2025.12.15
ものわかりのいい風な上司 画像提供:羽流木はない(@warugi871)
ものわかりのいい風な上司 画像提供:羽流木はない(@warugi871)

「うえっ…もう22時だ。スーパーがまた閉まってる」。長時間残業を強いられるブラック企業に就職した八田。上司に相談しても引き止められるばかりで、退職の意向は無視される。仕事のモヤモヤを描いた、羽流木はないさん(@warugi871)の「お仕事をがんばる女性の話」が、X(旧Twitter)で話題だ。今回は、作者に斬新な退職方法を思いついたきっかけなどを聞いた。

22時過ぎの残業と上司の引き止め

連日残業で「もう疲れた…」彼女が取った斬新な退職方法とは? 画像提供:羽流木はない(@warugi871)
連日残業で「もう疲れた…」彼女が取った斬新な退職方法とは? 画像提供:羽流木はない(@warugi871)
今日も気づけば22時。1人残って仕事をする主人公は、連日の残業でもうヘロヘロだ 画像提供:羽流木はない(@warugi871)
今日も気づけば22時。1人残って仕事をする主人公は、連日の残業でもうヘロヘロだ 画像提供:羽流木はない(@warugi871)
お仕事をがんばる女性の話(3) 画像提供:羽流木はない(@warugi871)
お仕事をがんばる女性の話(3) 画像提供:羽流木はない(@warugi871)

22時を過ぎた社内。ほとんど社員のいないフロアで、プレゼン資料を作成するために残業していた八田は、連日のオーバーワークで疲労が蓄積していた。そこに上司が現れ、「この前の話考えてくれましたか?」と問う八田に対し、「できたら考え直してくれないか」「もう少しだけ俺と頑張ってみてくれないか」と引き止める。簡単に退職できない職場で、八田が考えた退職方法は斬新なものだった。

「お化けを雇う」という禁断の解決策

実は八田は、会社を退職するために「お化け」を雇っていたのだ。出だしの「わたしはこの仕事が好きだ」というセリフからの伏線回収が見事な本作。お化けの正体について羽流木はないさんに聞くと、「雇いました!地縛霊はその場から動けないと聞いてるので、ある程度自由がある結構強い怨霊のイメージです」と明かす。

アイデアのきっかけは、「仕事を辞めたかったとき、言い出すのが気まずくて思いつきました」という実体験からだという。5.3万いいねがついたバズりポイントについて、「私自身が最初の伏線が最後にひっくり返されるのが好きなので、そういう驚きがネットで軽く読むにはよかったのかもしれません」と推測する。

作者が語る「倫理観の外」にある選択

読者からは「嫌な上司を引きずり込むという方法もありなのか」という声もあがった。これに対し羽流木さんは、「上司にもいろいろな事情があるかも…と私個人は考えてしまうタイプですが、お化けとの契約についてはそもそも倫理観の外のことなので、選択肢としてはありだと思います!」と回答した。

また、雇う方法への反響について、「自分の幸せのためにどこまでほかのものを犠牲にできるか?という問いは一見邪悪ですが、食事などを含めると我々にとって本当に身近でありふれた問いだと思うので、自分だったら『誰を』あるいは『何を』選ぶか、ぜひ自由に想像してもらえれば幸いです」と語っている。

取材協力:羽流木はない(@warugi871)

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