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張本智和、世界2位・林詩棟との1時間超えの激闘を制し決勝進出 中国勢撃破で悲願の戴冠へ「4度目の正直で絶対に優勝する」【WTTファイナルズ香港】

  • 2025.12.14
張本智和(C)WTT
SPREAD : 張本智和(C)WTT

卓球の「WTTファイナルズ香港2025」は14日、男子シングルスの準決勝が行われ、世界ランキング5位の張本智和(トヨタ自動車)は同2位の林詩棟(中国)と対戦。ゲームカウント4ー3で勝利して、決勝進出を決めた。

■2年連続対戦も白熱のラリー戦に

これまでファイナルズで3度の準優勝を経験している張本智は、今大会も安定感を発揮。1回戦ではシモン・ゴジ(フランス)に4-2で勝利し、準々決勝では“天敵”フェリックス・ルブラン(フランス)をフルゲームの末に撃破。好調を維持して準決勝に駒を進めた。
迎えた準決勝は、昨年の「WTTファイナルズ福岡」でも対戦した林詩棟との再戦。過去の対戦成績では張本智の5勝1敗と優位に立っていたが、フルゲームにもつれ込む1時間超えの激闘となった。
第1ゲームは序盤からラリーの応酬で始まり、張本智は両ハンドやツッツキを駆使して応戦。中盤には林詩棟の鋭いフォアハンドが決まり、わずかにリードを許したものの、張本智は終盤に連続ポイントで10-10のデュースに持ち込んだ。最後はフォアハンドを沈め、林の返球がオーバーとなり、12-10で逆転に成功。張本智が第1ゲームを先取した。
第2ゲームも、バックハンドの打ち合いで序盤から主導権を握った張本智が、4-1とリードする展開に。林詩棟が攻勢を強める場面もあったが、張本智はブロックで冷静に対応し、守備でも安定感を発揮した。中盤には連続得点で一気に差を広げ、9-2からはバックのラリーを制してゲームポイントを握る。最後も3球目攻撃からバックハンドを沈め、11-4で圧倒的な内容でこのゲームを奪った。
第3ゲームも張本智が2-1から巧みなチキータを決めるなど、優位に試合を進めた。しかし中盤、林詩棟が厳しいコースへのバックハンドを決めるなど連続ポイントを奪い、5-8と逆転に成功。そのまま林がゲームポイントを握るが、張本智も粘りを見せて8-10と2点差に迫り、林はタイムアウトを要求。再開後、張本智が連続得点でデュースに持ち込むも、最後は林に2本連取され、10-12でこのゲームを落とした。
第4ゲームは、張本智が序盤からミドルを突いて林詩棟のミスを誘うなど、5-1とリードして中盤を迎えた。ラリーでも張本智が主導権を握る展開となったが、林に7-4まで詰め寄られると、張本智はタイムアウトを要求。再開後、林の連続ポイントでさらに追い上げられた張本智は、両ハンドで鋭いショットを決めて応戦するも、サービスとレシーブのミスが重なり、デュースに突入。最後は張本智のボールがわずかに外れ、10-12で逆転を許し、このゲームを落とした。
第5ゲームは、林詩棟が序盤から張本智に厳しいボールを送り、僅かにリードを奪う展開。しかし、張本智は粘り強いプレーで連続ポイントを奪い、4-4の同点に追いつく。その後も互いに一進一退の攻防が続く中、6-6からのラリーを張本智が制し、林のフォアを狙った攻撃で連続得点を奪取。最後も相手のフォアを鋭く打ち抜き、11-6でこのゲームを奪った。ゲームカウントを3-2とし、決勝進出に王手をかけた。

張本智和(C)WTT

第6ゲームは、林詩棟が張本智のフォア側を集中的に狙い、序盤から1-4とリードを許す展開に。張本智はYGサービスで変化をつけるなど戦術を切り替え、3-6からはフォアで連続ポイントを奪って反撃に出る。しかし、林の厳しいコースを突いた攻撃に押され、張本智は流れを引き戻せず。林にゲームポイントを握られると、最後は7-11でこのゲームを落とし、ゲームカウント3-3のフルゲームにもつれ込んだ。
第7ゲームは、張本智がサービスエースを奪って先手を取るも、林詩棟もストレートを打ち込むなど、一進一退の攻防が続く。中盤には林が中陣でのラリーを制して連続得点を挙げるが、張本もサービスからの展開で主導権を握り、両者譲らず8-8の同点で終盤を迎えた。ここで、ロングサービスを生かしてポイントを奪った張本智がマッチポイントを握ると、最後は渾身のフォアハンドを打ち抜き、11-8で最終ゲームを奪取。1時間を超える激闘を制し、決勝進出を果たした。
張本智は試合後、「信じられないという一言に尽きます。1球1球、冷静に考えてプレーしているつもりでしたが、実際にこんなに良いプレーができている自分が信じられません。長いようで短いような、とても良い試合だったと思います」と振り返った。優勝に向けては、「これでWTTファイナルズは4度目の決勝。4度目の正直で、絶対に、絶対に、絶対に優勝したい。『優勝する』という強い気持ちを持って戦いたいです」と力強く意気込みを語った。
勝利した張本智は同日夜に行われる決勝でトルルス・モーレゴード(スウェーデン)と対戦予定。4度目の挑戦にして戴冠なるかは注目が集まる。

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