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「全員を無事に産める保証はない」不妊治療の末に告げられたのは「四つ子妊娠」…!歓喜から一転、医師に突きつけられた減胎手術の現実【作者に聞く】

  • 2025.12.13
1話P1-2
1話P1-2

二卵性双生児のポン子ちゃん・コン子ちゃんと、年の離れた三女ピイ子ちゃん。個性豊かな3姉妹を育てる様子をSNSで発信し、多くの子育て世代から共感を集めているサヤ山サヤ(@saya_twins1125)さん。 漫画「今日も三姉妹が舞う!〜七転び八起き育児日記〜」では、妊娠・出産から現在に至るまでの波乱万丈なエピソードが、全編描き下ろしで綴られている。

1話P2-1
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1話P2-2
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1話P2-3
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本作のすべての始まりである「初めての妊娠」について、著者のサヤ山サヤさんに、当時の心境や3姉妹のキャラクターについて話を聞いた。

生理はあるのに排卵しない。「多嚢胞性卵巣症候群」との闘い

子どもを望んでいたものの、なかなか授かることができなかったサヤ山さん。病院での診断結果は、卵胞の成長が途中でストップしてしまう「多嚢胞性卵巣症候群」だった。 毎月生理は来ているにもかかわらず、排卵が行われていない状態。そのため、注射や内服薬を用いて卵子を育て、排卵誘発剤で強制的に排卵を促すという治療法を選択した。

不妊治療といえば頻繁な通院の負担が注目されがちだが、サヤ山さんにとって最も過酷だったのは、投薬の影響によるメンタルの乱れだったという。 「理由もなく涙が溢れたり、悲観的になったりして、情緒が不安定でした」と当時を振り返る。そんな妻のそばで、夫のぷみおさんも精神的なサポートに奔走する日々が続いたそうだ。

「四つ子妊娠」の衝撃、そして医師からの残酷な宣告

苦しい治療を乗り越え、ついに妊娠が判明する。しかし、医師から告げられた言葉は予想をはるかに超えるものだった。「お腹にいるのは四つ子です」。

まさに青天の霹靂。四つ子というパワーワードに驚愕し、「私に4人も育てられるのか?」という強烈な不安が襲う。それでも、待ち望んだ我が子を全員産みたいという思いは強かった。 だが、現実は非情だ。産婦人科医は「母子の安全を考えると、全員を無事に産める保証はない」と告げ、胎児の数を減らす減胎手術の可能性を示唆したのだ。 サヤ山さんはその時の心境を「天国から地獄に突き落とされたようだった」と語る。命の選別というあまりに重いテーマが、幸せの絶頂にいた彼女に突きつけられた瞬間だった。

失敗も糧に。個性バラバラな3姉妹との賑やかな日常

壮絶な妊娠生活を経て誕生した子どもたちは、現在すくすくと成長している。 長女のポン子ちゃんは、太陽のように明るいムードメーカー。好奇心旺盛ゆえに幼児期は叱られることも多かったが、ピアノの才能があり、成長とともに繊細な一面も見せるようになってきた。

次女のコン子ちゃんは、赤ちゃんの頃こそ激しい夜泣きでサヤ山さんを追い詰めたものの、幼児期に入ると一転して「天使」のような良い子に。叱られる長女を見て学習したのか、空気を読むのがうまく、親を喜ばせようとする健気な努力家だという。サヤ山さんはそんな次女の気持ちに寄り添うよう心がけている。

そして、上2人と7歳離れた末っ子のピイ子ちゃんは、家族全員から溺愛されるアイドル的存在だ。現在はイヤイヤ期の真っ只中で、癇癪を起こすと大変だが、お姉ちゃんたちの真似をしながら未知数の可能性を秘めている。

「SNSでは『いいお母さん』と言われることもありますが、基本は失敗から学ぶことばかり」と笑うサヤ山さん。自身の失敗談も包み隠さず描くことで、同じ悩みを抱える親たちの背中を押していきたいと意気込みを語ってくれた。

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