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苦戦続くブラムハウスに復活の兆し!同名ゲームの実写化映画続編『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ2』が北米No. 1発進

  • 2025.12.13

感謝祭の連休が終わった後の最初の週末は“ポスト・サンクスギビング”と呼ばれ、例年大きく数字を落とす傾向にある。例えば昨年は『モアナと伝説の海2』と『ウィキッド ふたりの魔女』、『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』の3本が盛り上げた感謝祭週末と比較し、ポスト・サンクスギビングの週末3日間の総興収はおよそ半減。過去10年(コロナ禍は例外だが)を遡っても、感謝祭週末の45〜60%に落ち着くのが一般的だ。

【写真を見る】大ヒット爆進中の『ズートピア2』あっという間に全世界興収10億ドルの大台へ!

しかし今年の場合、『ズートピア2』(日本公開中)と『ウィキッド 永遠の約束』(2026年3月6日日本公開)が牽引した感謝祭週末の総興収が1億8800万ドルだったのに対し、ポスト・サンクスギビング週末はその82.8%という高い維持率の1億5623万ドル。その立役者となったのが、あえて感謝祭週末を外してきたブラムハウス・プロダクションズの最新作『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ2』(2026年1月23日日本公開)だ。

2年前のハロウィンシーズンに公開され、ブラムハウス作品の歴代最高オープニングを記録した『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』(23)の続編となる本作。3412館で公開され、週末3日間の興収は前作対比80%の6400万ドル。ホラージャンルが全体的に盛況だった反面、興行・批評の両面で苦戦続きだった今年のブラムハウスだが、『ブラックフォン2』(日本公開中)に続いて復活の兆しといえよう(とはいえ批評家からの評価は伸び悩んでいるが)。

12月公開ホラーとしては歴代2位の好発進!ブラムハウス復活なるか [c]2025 UNIVERSAL STUDIOS
12月公開ホラーとしては歴代2位の好発進!ブラムハウス復活なるか [c]2025 UNIVERSAL STUDIOS

このオープニング成績は12月公開作品として歴代14位。そもそもホラーはハロウィンや年明けなどの閑散期に狙いを定めることが多く、大作やファミリームービーが台頭する時期の公開を避ける傾向がある。そのため12月公開ホラーの成功例といえば、ホラーであることを隠した『アイ・アム・レジェンド』(07)か、ブームに乗っていた『スクリーム2』(97)ぐらいなものだ。

感謝祭シーズンの強豪たちがまだ勢いを保っているなかにあえて勝負を挑み、堂々とNo. 1スタートを飾ったことは、ブラムハウスにとって非常に大きいこと。2026年には「M3GAN/ミーガン」のスピンオフとなる『SOULM8TE』や、リー・クローニン監督による『The Mummy』などの期待作が待機しているだけに、この良い流れを維持しておきたいところだろう。

【写真を見る】大ヒット爆進中の『ズートピア2』あっという間に全世界興収10億ドルの大台へ! [c] 2025 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
【写真を見る】大ヒット爆進中の『ズートピア2』あっという間に全世界興収10億ドルの大台へ! [c] 2025 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

ところで前週にロケットスタートを飾った『ズートピア2』は、前週末比43.3%の興収4343万ドルで2位となり、累計興収はあっさり2億ドルを超えて2億3000万ドルに。全世界興収もまもなく10億ドルに到達する見込みだ。公開3週目を迎えた『ウィキッド 永遠の約束』のほうは前週比28.1%の大きなドロップに見舞われながらも、週明けの12月9日に累計興収3億ドルを突破(23日目での達成は、前作よりも7日間遅い)している。

文/久保田 和馬

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