コミックス・ウェーブ・フィルムが海外劇場アニメ初配給！韓国アニメ『Your Letter』2026年日本公開

開催中の第1回あいち・なごやインターナショナル・アニメーション・フィルム・フェスティバルのオープニング作品として上映された韓国の劇場アニメーション作品『Your Letter(英題)』。本作が、2026年に日本公開されることが決定した。

【写真を見る】『Your Letter(英題)』が初の長編アニメーション監督作となるキム・ヨンファン

本作は、韓国の⼤⼈気ウェブトゥーン「縁の⼿紙」をSTUDIO LICOに所属するアニメーション監督のキム・ヨンファンが映像化した劇場アニメーション。転校先の学校で偶然謎の⼿紙を⾒つけた主⼈公が、⼿紙の中のヒントをもとに校内の様々な場所で⼿紙を探しながら、新しい友だちに出会い成⻑していく姿を瑞々しい映像で活写する。

原作となるチョ・ヒョナによるウェブトゥーン「縁の⼿紙」は、2018年に発表されると最⾼評価を獲得し、単⾏本もベストセラーに。そんな人気作を映像化するヨンファンは、公開から1年で累計再⽣数1億5千万回を突破したYouTubeのショートアニメシリーズ「A Day Before Us」で監督を務めた新進気鋭のクリエイター。今作が初の長編アニメーション監督作となるが、今年10月に韓国で公開されると、観客動員数は22万⼈を記録。すでに⽇本を含め世界166か国での配給も決定している。

そして、日本での配給を務めるのは、これまで『君の名は。』(16)や『すずめの戸締まり』(22)など新海誠作品を世に送りだしてきたアニメーション制作会社コミックス・ウェーブ・フィルム。国内では数々のアニメーション映画を⼿掛け海外セールスまで⾏ってきた同社が、海外の劇場アニメーションの配給を担うのは今回が初となる。

プチョン国際アニメーション映画祭で観客賞を受賞し、劇場公開された韓国では「Kアニメの新たな可能性を感じる」など絶賛が寄せられている本作。新たな才能の誕生に劇場で立ち会ってほしい！

＜コメント＞

●キム・ヨンファン(監督)

「監督のキム・ヨンファンです。 世界各地のグローバルファンが注⽬するアニメの中⼼、⽇本で、私の作品『Your Letter』を⽇本のみなさんにお披露⽬することができ、うれしい思いで胸いっぱいです。私がアニメーションに憧れるようになったきっかけは、 ⼩学⽣のころ、 美術の授業で先⽣が観せてくれた宮崎駿監督の『天空の城ラピュタ』との出会いです。 以来、⽇本の多様なアニメ作品を観ながら育ち、なかでも新海誠監督の作品世界には特に深く魅了され、 発表されたほとんどの作品を拝⾒させていただきました。こういった背景もあって、『Your Letter』をコミックス・ウェーブ・フィルムさまを通して配給することになったことは、私にとって⾮常に感慨深く、この上ない光栄に思っております。改めましてこのたびは私の作品を⽇本のみなさんにお届けすることになり、⼼よりうれしく思います。謎の⼀通の⼿紙から始まるこの物語が、⽇本のアニメファンのみなさんの⼼にほのかな揺らぎをもたらすことができたら、なによりもうれしいと思います。ぜひぜひ楽しんでください！」

●コミックス・ウェーブ・フィルム(配給)

「コミックス・ウェーブ・フィルムは作家マネージメント、アニメーション映画の製作、制作、劇場配給、パッケージ販売、海外セールスまでを⼀気通貫で⾏う、というビジョンを掲げ、 創業以来、新海誠監督作品をはじめ数々の作品と共に歩んでまいりました。それらの作品は海を渡り、いまや世界中に多くのファンを⽣みだし、触発されてアニメーション制作を始めた新世代のクリエイターも台頭しています。今回、『Your Letter』という、すばらしい作品を⽇本に紹介できることに“縁”を感じずにはいられません。初めてとなる海外の劇場アニメーション作品配給になりますが、誠意をもって取り組んでまいります」

文/スズキヒロシ