1. トップ
  2. 恋愛
  3. 夫「泣き声がうるさい!実家で育てろ!」私「喜んで♪」3日後、私の居場所を知った夫が絶句したワケ

夫「泣き声がうるさい!実家で育てろ!」私「喜んで♪」3日後、私の居場所を知った夫が絶句したワケ

  • 2025.12.12

これは、私が初めての出産を終え、新米ママとして奮闘していたころの出来事です。当時、夫は育児に参加するどころか、娘の泣き声が少し聞こえるだけで「うるさい!」と怒鳴り散らすような人でした。「育児は夫婦で助け合うもの」という私の理想は早々に打ち砕かれましたが、目の前の娘のお世話に追われ、夫と話し合う気力すら残っていませんでした。

そんなある日、生後1カ月を過ぎたばかりの娘を見に、近くに住む義両親が遊びに来ることになりました。寝不足で部屋の片付けもままならない状況だったのでお断りしたかったのですが、夫が私に相談もなく勝手に決めてしまっていたのです。

初孫にメロメロなやさしい義両親

義両親にとって、娘は待望の初孫。「かわいいわねえ」と目尻を下げ、娘を抱っこしてくれました。娘もニコニコと機嫌が良く、穏やかな時間が流れます。

私がお茶を用意しようとすると、義母がスッと手で制しました。

「さっき喫茶店でたくさん飲んできちゃったから、おなかがいっぱいなの。気にしないで座ってて」

そう言ってほほ笑んでくれたのです。それが私を休ませるためのやさしい嘘であることはすぐにわかりました。そのさりげない気遣いが、張り詰めていた私の心に染み渡り、涙が出そうになったのを覚えています。

さらに義母は、「それより、ちゃんと寝てるの? 顔色が悪いわよ」と私の体調まで心配してくれました。その言葉で、私は今まで抑え込んでいた感情が溢れ出してしまったのです。

夫が育児に一切協力しないこと、それどころか娘の泣き声に怒鳴ること……気づけば私は、義両親の前ですべてを吐き出していました。

本音を伝えると、義両親が意外な反応を…

私の話をひととおり聞き終えると、義父は深く頭を下げました。

「……本当にすまない。うちの息子が、そこまで情けない男だったとは」

私が驚いて顔を上げると、義父は真剣な表情で続けました。

「もう我慢しなくていい。孫のためにも、そんな父親ならいないほうがマシだ。離婚も視野に入れなさい」

「えっ……」

まさかの言葉に私が絶句していると、義母も私の手を握りしめて言いました。

「そうよ。あの子が変わるのを待ってあなたがボロボロになることはないわ。いざとなったら私たちが全力でサポートするから、あなたは自分の幸せと、この子のことだけを考えなさい」

親として息子の肩を持ったり、「母親なんだから我慢しろ」と私を諭したりすることだってできたはずです。しかし、義両親は息子に代わって私に謝罪し、その上で「あなたたちを守る」と宣言してくれたのです。

私は義両親の深いやさしさと心強い言葉に救われ、泣きながらその場で「夫と離れる」という選択肢を現実的に考え始めました。

夫からの「出ていけ」を合図に

何も知らない夫は、その日も不機嫌な様子で帰宅しました。娘の顔を見ようともしません。

その夜に限って娘の寝付きが悪く、ぐずり続けていました。すると、ついに夫の我慢が限界に達したようです。

「うるさい! いい加減にしろ! 子どもを連れて実家で育てろよ!」

その言葉を、私は待っていました。「わかりました」と短く答え、私はあらかじめまとめておいた荷物と娘を抱え、家を飛び出しました。夫はお望み通り清々したことでしょう。

私が家を出てから、夫から何度も着信がありましたが、すべて無視しました。そして3日後。食事や洗濯に困った夫は、義母に家事を頼もうと義実家にやってきました。

玄関を開けた夫は、そこにいる私と娘の姿を見て、鳩が豆鉄砲を食ったような表情に。

「は? なんでお前がここにいるんだよ!? 『実家に帰れ』って言っただろ!」

夫はてっきり、私が遠方にある「私の実家」に帰ったと思い込んでいたようです。しかし、私が帰ったのは「夫の実家」でした。

私の実家は遠方で、乳児を連れてすぐに帰れる距離ではありません。それを知っていた義両親が、「何かあったら迷わずうちに来なさい」とあの日提案してくれていたのです。

身勝手な夫に突きつけた現実

私は動揺する夫を真っすぐに見つめ、きっぱりと告げました。

「あなたに言われた通り、“実家で”子育てすることにしました。……もう離婚しましょう」

夫は一瞬ポカンとしたあと、鼻で笑いました。

「はあ? こんなことぐらいで離婚なんて、本気じゃないよな?」

まだ私が下手に出ると思っている夫の背後から、今まで黙っていた義父が低い声で告げました。

「本気なのは私たちも一緒だ。……離婚届はここにある。すぐに書け」

「お、親父……?」

義父の剣幕に押され、夫の顔から血の気が引いていきます。さらに私は追撃しました。

「もちろん、娘の養育費は毎月きっちり支払ってもらいます。いい加減しっかり働いてくださいね」

嫌なことがあるとすぐに仕事を辞めてしまい、常に金欠で貯金もなかった夫にとって「毎月の固定支払い」が義務付けられることは、とても恐ろしい現実だったのでしょう。

「そ、そんな金あるわけないだろ! 母さん! 母さんならわかってくれるよな? 親父を止めてくれよ!」

しかし、いつもはやさしい義母も、このときばかりは氷のような冷たい視線を夫に向け、静かに首を横に振りました。

「……自分勝手な理由で妻子を追い出すような人間に育てた覚えはないわ。あなた、自分がどれだけ最低なことをしたかわかってるの?」

その言葉に夫が呆然としていると、義父が追い打ちをかけるように言い放ちました。

「甘えるな。妻子を捨てた人間に貸す金も家もない。……二度と私たちの前に顔を見せるな」

私が結婚で得た宝物

その後、私たちは正式に離婚しました。大切な家族も、そして困ったときにいつも頼っていた実家からの援助もすべて失った元夫。金銭的にも精神的にも追い詰められた彼が今どうしているのか、私は知りません。

私はというと、義実家の近くにアパートを借り、娘と2人で新しい生活をスタートさせました。義両親はその後も、「ばあば」「じいじ」として娘をかわいがってくれ、保育園の送迎や体調不良時のサポートなど、強力なバックアップをしてくれています。

夫には恵まれませんでしたが、彼のおかげでこの素晴らしい義両親と家族になれたことだけは、唯一感謝できることかもしれません。

◇ ◇ ◇

子育ては、決してママひとりで抱え込むものではありません。 夫と協力できるのが一番ですが、もしそれが難しくても、両親や義両親、行政のサポートなど、周りのたくさんの人の手を借りながら、無理せず笑顔で子育てをしていきたいですね。

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。


著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

ベビーカレンダー編集部

元記事で読む
の記事をもっとみる