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直木賞作家・道尾秀介が「第4回日本ホラー映画大賞」の選考委員に就任!7人のホラーマスターが新たな才能を発掘

  • 2025.12.12

大賞受賞者には商業映画監督デビューが確約される、ホラージャンル専門のフィルムコンペティション「日本ホラー映画大賞」。既報の通り第4回の開催が決定し、2026年2月より作品募集がスタートするのを前に、今回から新たに直木賞作家の道尾秀介が選考委員に加わることが明らかになった。

【写真を見る】大賞受賞者には商業映画監督デビューが確約!下津優太、近藤亮太はすでに国内外で注目されるホラー作家に

【写真を見る】大賞受賞者には商業映画監督デビューが確約!下津優太、近藤亮太はすでに国内外で注目されるホラー作家に 冨安由真(とみやす ゆま)『Woman In Room』
【写真を見る】大賞受賞者には商業映画監督デビューが確約!下津優太、近藤亮太はすでに国内外で注目されるホラー作家に 冨安由真(とみやす ゆま)『Woman In Room』

令和の新しいホラー映像作家の発掘・支援を目指し、ホラージャンルの先駆企業であるKADOKAWA主催のもと、2021年にスタートした「日本ホラー映画大賞」。大賞に加え、選考委員特別賞や運営委員会各賞が設けられており、各賞に選ばれた作品は劇場公開や配信展開が予定されている。

第1回で大賞を受賞した下津優太監督は、受賞作を長編化した『みなに幸あれ』(24)で商業監督デビューを飾り、国内外で称賛を獲得。現在は第2作となる『NEW GROUP』(2026年公開)が待機中。また、第2回で大賞を受賞した近藤亮太監督は、同様に受賞作を長編化した『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』(25)がスマッシュヒットを記録し、監督オファーが殺到。第3回で大賞を受賞した片桐絵梨子監督は、現在商業監督デビュー作を鋭意制作中だ。

選考委員長の清水崇を筆頭に、6名が前回から続投!
選考委員長の清水崇を筆頭に、6名が前回から続投!

大賞ならびに選考委員特別賞を決める選考委員には、第1回から選考委員長を務める清水崇監督を筆頭に、『禍禍女』(2026年2月公開)で監督デビューを飾るコメディアンのゆりやんレトリィバァ、俳優の堀未央奈、映像クリエイター&監督&声優のFROGMAN、Base Ball Bearの小出祐介、映画ジャーナリストの宇野維正と、各界のホラーマスターたちが続投。そして今回から、7人目の選考委員として道尾が加わることに。

2004年に「背の眼」で第5回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞して小説家デビューを果たした道尾は、その後「シャドウ」で本格ミステリ大賞、映画化もされた「カラスの親指」では日本推理作家協会賞、「龍神の雨」で大藪春彦賞、「光媒の花」で山本周五郎賞を受賞するなど数多くの文学賞を受賞。2011年には「月と蟹」で第144回直木賞に輝いている。

ホラー仕立てのミステリを得意とする作家であり、映画にも造詣が深く、「日本ホラー映画大賞」の上映会に自ら足を運んだこともある道尾。どのような視点で応募作品を選考し、令和のホラー作家の才能を見出すのだろうか。今後の続報に注目していきたい!

<コメント>

●道尾秀介

「短編小説を書くときにいつも意識しているのが、短編は『短い長編』ではないということです。あれこれ詰め込んでしまってはクオリティを下げるばかりで、たとえば書道家が余白を意識して文字を書くように、必要な余白=要白をきっちりと計算して設けることが重要になってきます。

ベッドの下に見知らぬ男がいるよりも、ベッドの下に見知らぬ男がいる『かもしれない』という状況のほうが怖い。

この、『かもしれない』にあたるのがホラーにおける『要白』だと、個人的には考えています」

文/久保田和馬

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