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【だから欲しい、この時計】流行を軽蔑し自分の速度で生きる人の手首にこそ、IWCのポートフィノを。

  • 2025.12.12

いい時計には求められる理由がある。そしてその理由も百人百様!フィガローエディターたちがいま手に入れたい腕時計と、その魅力とは?今回は本誌副編集長 SACHIKO TASHIROが選んだIWCをご紹介。

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「ポートフィノ・オートマティックデイ&ナイト 34」(レッドゴールド、φ34mm、自動巻き)¥2,728,000/IWC

時間の機微を愛したいクラシカルな造形美。 デジタル時計が嫌いで、「10時17分は本当の時間ではない」と自著の中で切り捨てた作家フラン・レボウィッツ。もし彼女が腕時計を選ぶなら、IWCの「ポートフィノ」に違いない。もともとユニセックスモデルとして誕生し、女性用ウォッチが少なかった時代に、いち早くデイ&ナイト表示を取り入れた。懐中時計の面影を残す端正な文字盤と、月の満ち欠けを描くロマンティックなデイ&ナイト。正確さよりも時間の機微を愛する彼女に、これほどふさわしい時計はない。男性的な造形にエレガンスが宿り、ジェンダーを超えた静かな意志を感じさせる。流行を軽蔑し、自分の速度で生きる人の手首にこそ、「ポートフィノ」の時は美しく流れるのだと思う。

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左:生粋のニューヨーカーである彼女が愛しているものは、仕立てのいいブレザー、リーバイスのデニム、そしてウエスタンブーツ。©lev radin/Alamy/amanaimages、右:1970年代に「マドモアゼル」誌に連載した「ザ・レボウィッツ・レポート」をまとめた初の著書。『嫌いなものは嫌い メトロポリタン・ライフ入門』フラン レボウィッツ著小沢瑞穂訳晶文社刊絶版

About Watch

イタリアのリグーリア海岸沿いにある町から名付けられた「ポートフィノ」。懐中時計のムーブメントを腕時計に用いるという誕生秘話を持つ、クラシカルな佇まいを魅力とするコレクションだ。女性の腕にふさわしい直径34mmモデルには、デイ&ナイト機構を搭載。太陽と月、そして星を描いたディスクが24時間をかけて回転し、昼と夜とを指し示す。ゴールドカラーへ彩った天空の情景がケースやインデックス、針の色彩と調和し、成熟したゴールドの魅力をさらに際立てる。インターチェンジャブルストラップ仕様で、ストラップの交換も簡単。

問い合わせ先:IWC0120-05-1868(フリーダイヤル)https://www.iwc.com/jp

*「フィガロジャポン」2026年1月号より抜粋

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