1. トップ
  2. 45年越しの“禁断映画”が蘇る!『カリギュラ 究極版』、狂気のポスター&新カット解禁で早くも戦慄走る

45年越しの“禁断映画”が蘇る!『カリギュラ 究極版』、狂気のポスター&新カット解禁で早くも戦慄走る

  • 2025.12.11

映画史の裏側で燻り続けてきた“禁断の作品”が、ついに本来の姿で蘇る。1976年、ペントハウス創設者ボブ・グッチョーネが巨額の製作費を投じて企画した『カリギュラ』は、当時からスキャンダルと期待を背負った問題作であった。豪華キャストと名匠たちによって構築されるはずだった歴史大作は、制作費の高騰、創作者同士の対立、脚本家の訴訟、監督の解雇といった混乱の連鎖によって姿を歪められ、公開時には批評家から“価値のないゴミ”と一刀両断される。しかし皮肉にも、倫理を突き崩すその過激さが観客の好奇心を刺激し、大ヒットを記録。フィルム押収という前代未聞の騒動すら巻き起こした。
そして45年。破棄されたと思われていた90時間を超える映像素材が奇跡的に発見され、再編集によって“本来の『カリギュラ』”がついに姿を現した。これが『カリギュラ 究極版』である。
解禁されたポスタービジュアルは、その復活の衝撃を視覚化している。マルコム・マクダウェル演じる若きカリギュラが放つ狂気の眼光が観る者を貫き、深紅の背景が血と権力の匂いを濃密に漂わせる。さらに公開された4枚の場面写真は、堕落と美、支配と崩壊が複雑に絡み合うローマ帝国の質感を克明に晒す。妖艶なヘレン・ミレン、威厳と狂気を併せ持つピーター・オトゥール、そして権力に酔いしれる皇帝の姿——いずれのカットも濃密な破滅の匂いを放つ。
2026年1月23日の公開に向け、伝説は再び胎動し始めた。若き日の名優たちの演技が蘇り、封印されていた暴君の物語が新たな形で語られることの意味は大きい。“究極版”を名乗るにふさわしい衝撃が、映画ファンの胸をすでにざわつかせている。

© 1979, 2023 PENTHOUSE FILMS INTERNATIONALPhoto credit: Courtesy of Penthouse Films International
© 1979, 2023 PENTHOUSE FILMS INTERNATIONALPhoto credit: Courtesy of Penthouse Films International
© 1979, 2023 PENTHOUSE FILMS INTERNATIONALPhoto credit: Courtesy of Penthouse Films International
© 1979, 2023 PENTHOUSE FILMS INTERNATIONALPhoto credit: Courtesy of Penthouse Films International

『カリギュラ 究極版』(原題:「Caligula: The Ultimate Cut」)

<STORY>
紀元一世紀前半、ローマ帝国の王室は第二代ローマ皇帝・暴君ティベリウス(ピーター・オトゥール)の下で堕落しきってい
た。初代皇帝の曾孫であるカリギュラ(マルコム・マクダウェル)は、祖父であるティベリウスの異常性癖に辟易しながらも
重度の性病に侵される姿を横目に、その王座を虎視眈々と狙っていた。やがてティベリウスは病床に臥せ、この好機を逃さ
なかったカリギュラは親衛隊長マクロと共に暗殺を企て、ローマ皇帝の座を強奪することに成功した。第三代ローマ皇帝と
なったカリギュラは、世継ぎのためにカエソニア(ヘレン・ミレン)という淫乱女を妻に迎え、本格的な統治を開始する。
初めは民衆から絶大な人気を得ていたが、内なる欲望を抑えきれず徐々に暴君の片鱗を見せ始める――。

出演:マルコム・マクダウェル/ヘレン・ミレン/ピーター・オトゥール/
ジョン・ギールグッド/テレサ・アン・サヴォイ
製作総指揮:ジャック・シルバーマン
製作:フランコ・ロッセリーニ/ボブ・グッチョーネ
脚本:ゴア・ヴィダル
主要撮影:ティント・ブラス
究極版プロデューサー:トーマス・ネゴヴァン
© 1979, 2023 PENTHOUSE FILMS INTERNATIONAL
公式HP:https://synca.jp/caligula_kyukyoku_movie/
2023年/アメリカ・イタリア合作/178分/R18+
提供:ハピネットファントム・スタジオ/シンカ
配給:シンカ
宣伝:ガイエ with 叶井俊太郎

元記事で読む
の記事をもっとみる