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「俺は感謝してない」私の親を拒絶する夫。娘が喜んでも施しは不要…冷たく突き放す言葉に隠された本音<私は夫の所有物>

  • 2025.12.13

10歳年上のマサトと結婚したマミ。職場の人間関係に悩み、仕事を辞めたマミに、マサトは「俺がちゃんとした奥さんにしてあげる」とプロポーズ。しかしマミの両親は結婚に猛反対。「妻として彼女に僕を支えてほしい」とマサトは懇願するも許しを得られず、2人は反対を押し切って強引に結婚。
待望の娘・アミが誕生するも、マサトは娘に「ママみたいになるな」と言い、間接的にマミを見下し、名前も独断で命名。さらに、マミの実家から届く絵本を「迷惑だ。捨てろ」と拒絶し、「お前の親は俺にとって他人」と暴言を吐き捨てます。
そして迎えた娘の初節句。マミの実家から立派な雛人形が届くと、マサトは「また邪魔なものを増やしやがって」と激昂。娘のお祝いさえも「邪魔なもの」扱いする夫の姿に、マミは言葉を失いますが……。

エスカレートする夫の暴言

マサトは、私の両親がアミのために買ってくれた雛人形の箱の大きさと量を見て「どこに飾るんだ? どこにしまうんだ?」と不機嫌になりました。

でも、マサトが怒っている本当の理由は、サイズの問題ではなくて、きっと私の両親が買ったものを自分の家に置きたくないからで……。

「絶対かわいいよ! 一緒に飾ろう!」
マサトさんの機嫌をこれ以上損ねないよう、マミさんは必死に笑顔を作って雛人形を飾り始めました。

きらびやかなお雛様を見たアミちゃんは「あー!」と声を出して、喜んでいる様子。その純粋な笑顔を見て、マサトさんの表情もわずかに和らぎ、スマホで写真を撮り始めました。

そんなマサトさんの姿を見て、心の中で「よかった、機嫌直ったのかな」と安堵したマミさんは、「お母さんたちにお礼の電話しないと。マサトからもひと言……」と明るく提案します。

しかし、その言葉を聞いた瞬間、マサトさんの表情からは再び感情が消え……。

「は? なんで? 俺は頼んでないし、感謝もしてないけど」

凍りつくマミさんに、マサトさんはさらに「勝手にしろよ。俺を巻き込むな」と追い打ちをかけます。

冷たく顔を背けるマサトさんに、マミさんは「娘がどれだけ喜んでも、この人の『私の両親が嫌い』という事実は変わらない」と現実を突きつけられるのでした。

◇ ◇ ◇

娘さんの純粋な笑顔を見て、写真を撮るほど機嫌が直ったかに見えたマサトさん。しかし、お礼の電話を提案したとたんに「俺を巻き込むな」「感謝してない」と冷たく突き放す態度は、あまりに大人げなく、こちらまで悲しくなりますね。「頼んでないから感謝しない」という理屈は、家族としての関係性を無視した暴論ではないでしょうか。妻の両親への最低限の礼儀すら払おうとしない姿には、モラハラ気質だけでなく、人間としての思いやりの欠如すら感じてしまいます。

義実家との付き合い方に悩みはつきものですが、もしパートナーが自分の感情だけで周囲への礼儀を欠くような振る舞いをしたときは、その場を丸く収めるために自分が我慢して取り繕うのではなく、人として守るべき礼節や、払うべき敬意、すべき感謝などについて、きちんと問いかける勇気を持ちたいですね。


著者:マンガ家・イラストレーター ゆる山まげよ

ベビーカレンダー編集部

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