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主演俳優が涙...「甲子園に行きたいんじゃないかなと」28歳で逝った元阪神・横田選手のグローブと思い出の地を巡って追悼も「何ができるかわからなかった」

  • 2025.12.11
松⾕鷹也
ABEMA TIMES

俳優で映画『栄光のバックホーム』の主演を務める松⾕鷹也が、12月9日放送の『徹子の部屋』(テレビ朝日系列)に出演。映画のモデルとなった元阪神・横田慎太郎選手との生前の交流、横田選手への思いなどを涙ながらに語った。

【映像】グローブを手に涙する松谷

28歳で亡くなった元阪神タイガース・横田慎太郎選手を題材にした映画『栄光のバックホーム』で、主役を演じる松⾕鷹也。本作でメガホンをとる秋山純監督のもとで主に裏方として下積みを積んでいた時、いきなりの主演抜擢となったが、実は自身も幼少期からプロを目指して野球に打ち込んできた経験を持つ。

横田選手とは、脚本を作る段階で出会い交流を深めていった。「慎太郎さんのお父さんも元々プロ野球選手で、僕の父もプロ野球選手。高校時代はお互い寮生活をしていて、左投げ左打ちなんです。身長が慎太郎さんは187cmで、僕が185cm。年も割と近くて…」と本人が語るとおり、共通点も多かった。

脚本の完成を待ちながら野球の練習に励むなか、横田選手から「これで練習してください」と現役時代に使用していたグローブを譲り受ける。「グローブって本当に大切なものなので…それをあげますよ!って言っていただけたことは嬉しかったです」と喜びを嚙み締めた。

松⾕鷹也
ABEMA TIMES

しかしその後、症状が悪化した横田選手が ホスピスに入ったという知らせが届く。すぐに神戸のホスピスに向かうも、すでに会話ができる状態ではなかった。その時の心境を松谷は「快復傾向というか元気になっていたタイミングだったので…びっくりしたのが一番でした」と語る。

訃報が届いた際は、助監督のチーフとして別の作品を撮影中。ひとり抜けると大変な状態だったが、仲間たちに背中を押された。「もう亡くなってますし、なにができるかわからなかったんですけど…慎太郎さんが、甲子園だったりずっと練習してきた鳴尾浜球場に行きたいんじゃないのかなと。グローブと一緒に色々周ったりした」

そして「一度諦めた野球の夢を、ずっとやってなかったんですけど慎太郎さんと出会ってから練習を再開して、やっぱり野球が好きだったなと思いましたし感謝してます」と目に涙を浮かべ声を震わせながら感謝を口にした。

また完成したときの感想を聞かれた松谷は「(横田選手が)出来上がったら映画館で観たいってずっと言ってたので…観ていただけなくなってしまったっていうことは結構しんどい」と辛い胸の内を明かす。

「映画を観終わった時に、本当に慎太郎さんがもうこの世にいないというか…。映画の中では慎太郎さんが躍動してるというか、生きていたので。観終わった後、現実に戻った時に、もう慎太郎さんがいないのかって気持ちになりました。本当に一緒に映画を観たかったです」と涙ながらに横田選手への思いを語った。
(『徹子の部屋』より)

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