1. トップ
  2. 「日本代表、町田ゼルビアを研究している」「私の理想と最も一致」韓国クラブの指揮官が絶賛

「日本代表、町田ゼルビアを研究している」「私の理想と最も一致」韓国クラブの指揮官が絶賛

  • 2025.12.11

日本代表とFC町田ゼルビアが示すスタイルが、韓国の指導者たちにも影響を与えているようだ。

韓国2部・慶南FCの新監督に就任したぺ・ソンジェ氏は、現地メディア『慶南道民日報』のインタビューで、来季に向けたチームづくりの参考として「日本代表や町田のサッカーを研究している」と語った。

ぺ監督は、これまで緻密な戦術設計を武器にしてきた指導者で、昨季は同リーグの忠南牙山FCを指揮した。

慶南の新指揮官就任にあたり、来季は“スピード、スペース、タイミング、柔軟性”を軸に、攻撃的でテンポの速いサッカーを志向すると明言。その上で、特に日本代表と町田のサッカーに着目しているという。

「日本代表が目指しているサッカーの方向性は、私の理想と最も一致しています。実際に日本へ試合を観に行ったこともありますし、その色を慶南にも取り入れたい」と述べ、日本のプレーモデルを高く評価した。

同メディアによれば、ぺ監督は日本代表と町田の非対称ビルドアップや中盤での数的優位、サイド攻略から一気にゴール前に侵入する構造に注目。その実例として、今季天皇杯を初制覇した町田の戦い方を研究対象に挙げている。

韓国では、日本の組織力や細かな原則に基づいたプレーが以前から話題に上ってきたが、クラブレベルで町田の戦術が名指しで称賛されるのは珍しい。

特に「スピードと判断力を優先する」「どの局面でも役割が明確」「簡単に負けないチームをつくる」といった部分は、韓国の指導者が同クラブから“学ぶべき点”として挙げられているという。

ぺ監督は最後に「来季は選手たちに勝者のメンタリティを植え付け、より結束力のあるチームにしたいです」と意気込みを語った。

隣国の指揮官が語る日本や町田のサッカーへの評価は、いまアジアのライバル国が日本サッカーをどのように見ているのかを示す象徴的な声と言えるだろう。

筆者:江島耕太郎(編集部)

元記事で読む
の記事をもっとみる