1. トップ
  2. 4コマ1000本ノックの243本目がバズった!!“「4コマでこんなに笑ったのは初めて」と初ヒット”作が話題【作者に聞く】

4コマ1000本ノックの243本目がバズった!!“「4コマでこんなに笑ったのは初めて」と初ヒット”作が話題【作者に聞く】

  • 2025.12.11
お年寄りを助けたらお礼を貰えて大喜び、それならばと張り切ってみたら…。 画像提供:津夏なつな(@tunatu727)
お年寄りを助けたらお礼を貰えて大喜び、それならばと張り切ってみたら…。 画像提供:津夏なつな(@tunatu727)

「世界平和のために4コマを1000本描きます」――そんな突き抜けた宣言とともに、毎日4コマを投稿し続ける津夏なつな( @tunatu727 )さん。昨年9月にアカウントを開設して以来、コツコツと積み重ねる投稿がSNSで注目を集めている。シュールなオチ、ブラックユーモア、時に実体験をベースにしたネタなど、日替わりで飛び出す小さな“笑いの爆弾”が魅力だ。

“1000本描けば面白くなるはず”…そんなノリから始まった修行の日々

【漫画】「4コマ1000本ノック」を読む 画像提供:津夏なつな(@tunatu727)
【漫画】「4コマ1000本ノック」を読む 画像提供:津夏なつな(@tunatu727)
243本目「ボール博士」2 画像提供:津夏なつな(@tunatu727)
243本目「ボール博士」2 画像提供:津夏なつな(@tunatu727)
141本目「不良」1 画像提供:津夏なつな(@tunatu727)
141本目「不良」1 画像提供:津夏なつな(@tunatu727)

4コマ1000本ノックを始めた理由は、意外とゆるい。「世界平和」はもちろん冗談だが、形に残る趣味が欲しい――その思いつきが漫画につながったという。毎日1本描き続ければ1000本に到達する。単純計算で約2年9カ月かかる計画だが、「1000本描けば何か変わるはず」という前向きな勢いが、挑戦の背中を押した。

驚くことに、始めた当初は漫画経験ゼロ。初期の作品については「下手すぎて直視できない」と本人も笑って振り返るが、100本、200本と描き進めるうちに線もテンポも目に見えて変化していった。

4コマ形式を選んだ背景には、元芸人で漫画家のおぎぬまXの“過酷すぎる修行エピソード”の影響もある。山籠もりや断食はできないけれど、自分なりの方法で続けてみよう――そんな気持ちが1000本計画へとつながった。

243本目の“初ヒット”で流れが変わる

投稿はスタート以来、毎日欠かさず継続中。そんな中で転機となったのが243本目の「ボール博士」。それまで静かに続けていた活動が、この1本をきっかけに一気に広がった。「243本目にしてようやくヒット」となつなさんが語るのも頷ける、これがバズを呼んだ運命の4コマだった。

SNSでは読者からのツッコミや応援も増え、「4コマでこんなに笑ったのは初めて」「元気が出た」という声が届くように。もとは自分のための修行だったが、「誰かの楽しみになるなら」と気持ちは少しずつ変化していった。

アイデアは仕事中に降ってくる!? 日常がそのままネタの宝庫に

不思議なことに、アイデアが湧くのは仕事中が多いという。休日はまったく思いつかないため、仕事中に漫画のことばかり考えてしまいがちだとか。行き詰まった時には、他の作家の4コマを読み、自分ならどんなオチを付けるかを考えてみるなど、発想の筋トレも欠かさない。

毎日更新というハードさの中でも、読者からの反応が大きな支えになっているという。積み重ねの途中で見えた変化を受け止めながら、なつなさんの1000本ノックはまだまだ続く。

目標はただひとつ。“めちゃくちゃ面白い4コマ”を描けるようになること

1000本達成はもちろん大目標だが、その先にはもっと大きな願いがある。「とにかく面白い漫画を描きたい」というシンプルな欲求だ。投稿を重ねるほどに技術も発想も育ち、1000本を描き終える頃には今とはまったく違う景色が見えているはずだ。

コミカルで軽やか、けれど確かな情熱を燃やす「4コマ1000本ノック」。今日もまた1本、SNSに新しい4コマが誕生している。

取材協力:津夏なつな(@tunatu727)

※記事内に価格表示がある場合、特に注記等がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。

元記事で読む
の記事をもっとみる