スウェーデン王室、ソフィア妃と性犯罪者エプスタインの接点を認める　妃のメンターが紹介、写真を送る

2008年に未成年者に対する売春斡旋で有罪判決を受けたジェフリー・エプスタイン。イギリスのアンドルー元王子と親しかったことで知られているが、スウェーデンのソフィア妃とも接点があったことが明らかになった。雑誌『ピープル』が報じている。

報道によると今週初め、スウェーデンの新聞「Dagens Nyheter」は投資家のバルブロ・エーンボムがエプスタインに送ったメールを公開した。エーンボムはソフィア妃のメンターだという人物で、2015年にはカール・フィリップ王子とソフィア妃の結婚式にも出席している。ソフィア妃はスウェーデン王室のカール・フィリップ王子と結婚する前、モデルとして働いていた。20歳のときには男性誌のグラビアに登場、ビキニ姿を披露した。この写真は王子との交際が発覚後、マスコミに大きく取り上げられ、物議も醸した。

エーンボムがエプスタインにメールを送ったのは2005年。時期的には、ソフィア妃がこのグラビアを撮影した直後に当たるとみられる。エーンボムは妃の写真をメールに添付し、「これがソフィアだ。女優を目指していてニューヨークに来たばかりだ。出発前にあなたにお話しした女性で、あなたも会ってみたいのではないかと思ったんだ。休暇に行く前に、彼女と私で会いにいってもいいか？」と書かれている。エプスタインはこれに対して「今カリブ海にいるんだ。数日間、彼女がこちらに来るか？ チケットを送るよ」と答えている。ソフィア妃は2005年にニューヨークに留学、経済や会計、コンピューターについて勉強していたとされている。

スウェーデン王室はソフィア妃が「2005年頃、数回にわたってこの人物と紹介された」ことを認めている。2005年なので、エプスタインが性犯罪で有罪判決になる前である。王室によるとソフィア妃はエプスタインの招待を受けなかったという。エプスタインはカリブ海のプライベートアイランドにある別荘で、少女や女性に対して性的虐待や暴行を働いていたことがわかっている。また王室はこの20年間、妃がエプスタインとやりとりをしたことはないとコメントしている。

このメールの内容が報じられた翌日、スウェーデンではノーベル賞の授賞式と晩餐会が開催されたが、ソフィア妃は欠席だった。王室は今年2月に出産した第4子がまだ幼いからだと説明、エプスタインに関する報道とは無関係だとしている。